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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
英語専門講読 Ⅰ/ADVANCED THEMATIC READING Ⅰ |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
関根 路代 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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関根 路代 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
英語の能力を活かし、歴史?文化?社会に関する深い教養に基礎付けられた専門知識を習得するため、本年はアメリカのモダニズムを代表する詩人William Carlos Williams(1883-1963)の詩を考察し、アメリカの個人的?歴史的「声」に傾聴する。 ウィリアムズは生まれ育ったニュージャージー州ラザフォードで産科医と小児医医を務めながら詩を書き続けた詩人である。Ezra Pound(1885-1972)やT. S. Eliot(1888-1965)ら同世代の詩人たちがヨーロッパに拠点を移す中、ウィリアムズはアメリカに留まり、新たなフォームの創造という詩的実験を繰り返しながら、アメリカ詩の在り方を模索していた。 代表作のひとつ“The Red Wheelbarrow”を引用してみよう。“so much depends / upon // a red wheel / barrow // glazed with rain / water // beside the white / chickens.” たった16語からなる「ただ事の詩」だが、美辞麗句や韻の優美さをもって、雄弁に壮大な物語を語ることだけが詩ではないと言わんばかりである。ラインブレイク、スタンザブレイクの妙により、「赤い車輪の/手押し車」を見つめる作者の視線と読者の視線は重なり合い、読者は作者の体験とそこで得た感情の一部を想像することになる。 このように、モダニズム文学に特徴的な、伝統主義とは異なる新たな表現形式の模索がこの詩でもなされている。しかし、ウィリアムズの詩の現代性はそれだけではないだろう。「現代とは何か」という問いを思考しながら、詩のコトバひとつひとつとその表現にこだわってみたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
?授業は、学生によるプレゼンテーション形式で行う。 ?プレゼンテーションを行う際は、発表者はレジュメを作成し、授業で他の履修者へ解説をしつつ、疑問点のディスカッションを行う。 ?他の履修者は発表者の誘導のもと、作品の解釈を試み、ディスカッションを行い、意見を発表する。 ?授業中に出す課題を提出すること。 ?なお、授業は対面を基本とする。ただし、事情がある場合はオンデマンド配信型遠隔授業にも対応する。 ※manabaを使用し資料を配布する。 ※個人的に連絡を取る必要がある場合は、大学のメールアドレスに送る。 ※課題に対するフィードバックは授業中に適宜行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
【事前学習】授業で扱う作品を事前に精読し、自分の訳を作り、声に出して作品を味わってくること。疑問リストを作成しておくこと。 【事後学習】授業で読んだ作品を読み直し、イメージを膨らませること。授業で学んだことに関して、各回500字程度のまとめを作成すること。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
?授業内での発表(20%):グループで行うプレゼンテーション。 ?参加度(20%):各授業でのディスカッションにおける意見発表などの貢献。 ?課題(20%):授業のまとめとしてワークシートを記入し提出する。 ?レポート(40%):学期末の最終課題。3000字程度でまとめる。理論的な分析がされているか、それが文章化されているかを判断基準にAA, A, B, Cの4段階で評価する。 ※出席は全体の1/3以上を欠席するとその時点で単位認定不能となります。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本科目を履修後に、専門講読IIを履修することが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
分野の専門性をもった英文マテリアル(資料)を講読、読解できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | オリエンテーション | 授業の進め方?評価について、担当割り | |
2 | "To a Solitary Disciple" | 詩集Al Que Quiere!から初期作品の特徴を捉える | |
3 | "The Widow’s Lament in Springtime" | ウィリアムズ詩の源泉について考える | |
4 | "Spring and All" | 代表作"Spring and All"から地域性について考える | |
5 | "To Elsie" | アメリカの狂気について考える | |
6 | "At the Ball Game" | ポップカルチャーにおける大衆について考える | |
7 | "Young Sycamore" | 観察的語りの特徴を捉える | |
8 | "Poem," "Nantucket," "This Is Just to Say" | 短詩を三篇読む | |
9 | "The Attic Which Is Desire" | 視覚詩を考察する | |
10 | "The Botticellian Trees" | 事物と抒情詩の関係を考える | |
11 | "The Locust Tree in Flower" | 同タイトルの二つのヴァージョンを比較する | |
12 | "To a Poor Old Woman" | ラインブレイクとリピティションの効果を考える | |
13 | "The Yachts" | ヨットの描写とウィリアムズが見たアメリカ社会について考察する | |
14 | まとめ | 今学期の復習とまとめを行う |