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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
フランスの美術Ⅱ/FINE ARTS IN FRANCE II |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
阿部 明日香 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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阿部 明日香 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
毎回一つのキーワードを起点とし、美術作品を批判的に読み解いてゆくことで、絵画をはじめとする表象文化が提起する問題について理解を深めます。 講義をとおして、フランスの美術にとどまらず、身の回りのさまざまな事象についても、自ら考え分析することのできる国際的視野に立つ教養人としての素養を身につけることを目的とします。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この講義は「録画された動画のオンデマンド配信(Youtube使用)」によって行います。 動画のスライドをPDF化したものを資料として別途配布します。 各自動画を視聴したのちに、授業の要約?設問回答などの課題を提出します(全5回)。 質問?コメントはmanabaの掲示板またはメールにて受け付けます。 質問への回答?課題へのフィードバックはmanabaに掲示します。 授業で提起される問題について主体的に考え、課題において自らの考えを論理的に提示することが求められます。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:各回のキーワードについて下調べしておく(1時間) 事後学修:授業の内容をPDF資料で確認し、要約をまとめる。課題提出の指示がある回については、指示にしたがって論述する(3時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
課題:100% 授業2回または3回に対して1回の課題提出(全5回)が求められます。授業の内容を適切に整理?理解した上で、提起される問題について主体的に考え、自らの考えを論理的に提示できているかという観点から評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
時代的背景を捉えながら、代表的な芸術家や作品など、フランスの美術に関する専門知識を習得し、鑑賞のうえ批評できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 授業で扱うテーマについて概説し、この授業の目的について確認する。また授業の進め方、コメントペーパーの書き方、評価方法について説明する。 | |
2 | 権力と美術1:権力に奉仕するものとしての美術 | 美術はどのように権力と結びつき、権力を強化するために利用されてきたのか。ヴェルサイユ宮殿、ダヴィッドとナポレオンなどいくつかの具体例を参照しつつ、検討する。 | |
3 | 権力と美術2:反権力としての美術 | 美術は古くから権力批判のためのツールでもあった。ドーミエ、クールベなど19世紀フランスの例から、アイ?ウェイウェイやバンクシーなどフランス以外の現代作家まで、具体例を参照しつつ、検討する。 | |
4 | 権力と美術3:美術と表現の自由について | 「表現の自由」とは何だろうか。昨年大きな論争を巻き起こしたあいちトリエンナーレの「不自由展?その後」をはじめ、過去に「表現の自由」が問題になった美術展を取り上げて、検討する。 | |
5 | オリジナリティと規範1:マネと印象派 | 美術は自由なものだと現代の私たちは考えがちだが、美術には確固たる規範があり、規範とその逸脱のせめぎ合いの中で新しい表現が生まれてきた。マネと印象派を取り上げ、そのせめぎ合いについて具体的に検討する。 | |
6 | オリジナリティと規範2:マルセル?デュシャン | 「レディ?メイド」という新たな概念を美術の枠組みに持ち込んだデュシャンとダダを取り上げ、美術とは何か考える。 | |
7 | オリエンタリズム1:西洋絵画の新たな主題 | 東方趣味が起こった時代背景を確認しつつ、アングル、ドラクロワらの具体的な作例について検討する。 | |
8 | オリエンタリズム2:オリエンタリズムの諸問題 | サイードの『オリエンタリズム』で指摘されるオリエンタリズムの諸問題について検討する。 | |
9 | ジャポニスムと「文化の盗用」 | 19世紀パリで起こった絵画におけるジャポニスムは、新奇な主題への好奇心から、より成熟した影響関係へと至った。具体的な作例を取り上げて検討する。また近年しばしば話題になる「文化の盗用」にも触れる。 | |
10 | 日本における「美術」 | 「美術」とは明治期の翻訳語だが、日本においてそれはどのような意味をもっていたのか。ジャポニスム と鏡像関係ともいえる日本の状況を検討する。 | |
11 | ジェンダー1:女性はどのように描かれてきたか | 西洋絵画の中で女性はどのように描かれてきたか。いくつかのテーマに沿って具体的な作例を取り上げて検討する。 | |
12 | ジェンダー2:「なぜ女性の大芸術家はいなかったのか」 | 女性の大芸術家はいなかったのか。そうだとしたらその理由は。女性画家として初めて王立絵画彫刻アカデミーの会員となったヴィジェ=ル=ブラン、ラビーユ?ギアールのキャリアを振り返りつつ検討する。 | |
13 | ジェンダー3:女性画家は何を描いたか | 印象派グループの一員として活躍したベルト?モリゾ、メアリ?カサットを取り上げ、女性画家が何を描いたのか見てゆく。男性画家の作品と女性画家の作品に違いはあるのか検討する。 | |
14 | まとめ | 授業で扱ったテーマを振り返り、まとめとする。 |