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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
英語圏の文学と文化概論/INTRODUCTION TO LITERATURES AND CULTURES IN THE ENGLISH-SPEAKING WORLD |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火5/Tue 5 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高橋 雄一郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高橋 雄一郎 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
このコースは英語で書かれた文学作品を鑑賞すること、そして「英語圏の文学と文化」を入り口として、現代世界における私たちの立ち位置を考えることを目的にしています。(もう一つの目的はシェイクスピアの劇作品を一作、英文を参照しながら、通して読むことです。)交流文化学科で教職課程(英語の教員免許取得)を履修している皆さんには必修の科目ですが、教職とは関係のない交流文化学科の学生や、他学科の学生の受講も歓迎します。 大学の国際/外国語系の学部学科を選んだ皆さんは、多様性(diversity)について考えたことがあると思います。世界にはさまざまな民族、言語、文化、宗教が存在します。さらに、国籍や特定の社会集団への帰属のみならず、ジェンダーや性的指向など、私たちは常に複数のアイデンティティーと共に生きています。国境を超えたトランスナショナルな空間で、多様性は交錯し、響き合いながら、より豊かな世界を作り上げています。 ずっと昔、私(このコースを教えている教員)が子どもだった頃、外国語とは英語であり、海外について学ぶことは欧米の文化を吸収することだ、という短絡的で誤った発想がありました。2022年に大学生である皆さんは、誰もそんなふうには考えていないでしょう。 このコース前半(11月半ばぐらいまで)では、「多文化主義」「ポスト植民地主義」の2つをキーワードに、さまざまな文学作品を読みながら、世界の多様性について考えていきます。そして後半(残りの2ヶ月ぐらい)では、シェイクスピアの『マクベス』(原文の英語と日本語訳のテクスト)を、ロンドンにあるグローブ座の舞台、ヴェルディ作曲のオペラ、映画、日本での翻訳上演などの映像を視聴しながら読んでいきます。コース前半とはやや趣を異にしますが、交流文化学科の学生が履修できる数少ない文学関連の授業なので、大学で勉強した思い出にシェイクスピアを一作は読んでみよう、という狙いです。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
対面授業を予定していますが、Covid 19 感染が拡大した場合、一部または全部をオンライン授業とします。 授業の連絡、課題の提出などにmanabaを使います。初回の授業に向けた課題もお願いする予定なので、履修登録を終えたら、必ずmanabaを開いて確認してください。 毎週、授業翌日までにフィードバックを投稿していただきます。 予習復習など、かなりdemandingなコースになりますが、一緒に完走を目指しましょう。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テクストを十分に予習し、背景となる歴史や社会状況について調べ、問題点や質問事項を整理して授業に臨んでください。授業後は必ず要点の整理をおこない、フィードバックを投稿してください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎週のフィードバック(50%)、その他の課題(50%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
英語圏の文学史と文化史の基礎知識を習得し、基本的な手法をもって文学作品を鑑賞のうえ批評できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | (導入)英語を媒体とする文学?文化の世界的な多様性 | 2つのキーワード:多文化主義とポスト植民地主義 |
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2 | 先住民(Indigenous Peoples)の文学と文化(アイヌとNative Americans | アイヌとアメリカ先住民の詩人たちを何人か紹介します。 | |
3 | Chimamanda Adichie | ナイジェリアの作家、Chimamanda AdichieがTed Talkでおこなった講演、”The Danger of a Single Story”(2009) を読みます。 | |
4 | 文学に描かれた難民 | Adichie ”The American Embassy” (2009)、 小野正嗣「東京スカイツリーの麓で」(2016)を読みます。 | |
5 | 合衆国に亡命した中国人作家 | Ha Jin “Children as Enemies” (2009)を読みます。 | |
6 | John Donne | 17世紀英国の詩人、John Donneの作品を二つ読みます。 | |
7 | 多文化主義とポスト植民地主義 | コース前半のまとめとディスカッション | |
8 | 『マクベス』導入 | 時代背景、現代の演劇との違い | |
9 | 『マクベス』第1幕 | グローブ座の再建 | |
10 | 『マクベス』第2幕 | シェイクスピアとヴェルディ | |
11 | 『マクベス』第3幕 | ロマン?ポランスキーの映画 | |
12 | 『マクベス』第4幕 | 暴君についての考察 | |
13 | 『マクベス』第5幕 | 黒澤明『蜘蛛の巣城』との比較 | |
14 | まとめ | コース全体のまとめとディスカッション |