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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
ゲーム理論a/GAME THEORY(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水2/Wed 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤山 英樹 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤山 英樹 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
持続可能な社会を作り上げるには、すべての人が納得のいく状況を作り出さないといけません。しかしながら、往々にして、各自が自由にふるまうと、互いの利益が相反してしまうものです。こうしたなか、人々の間で駆け引きがうまれます。この駆け引きを分析する手法がゲーム理論です。 ゲーム理論を学ぶことによって、学生は、各個人の自由と利益を最大限に尊重しつつ、実現不可能な理想にとらわれず、冷静に社会状況を評価できるスキル(=エコノミックリテラシ―)が身につけられます。 春学期では、戦略的な状況をモデル化し、ナッシュ均衡という均衡概念を導入します。さらに、様々なゲームを紹介しつつ、現実との対応とそこでの含意を導いていきます。これらの分析によって、協力がなぜ難しいのか、自分の有利な状況に導く方法、選挙でのより多くの票を得る政策について、なぜ人種によって住居の分離が起きてしまうのか、なぜ自分が変わらないと相手も変わらないのか、ということについてより深い理解が得られます。 ゲーム理論を学ぶことにより、学位授与方針(DP)でも述べられた、経済学の専門知識を習得して問題解決を図ることができ、自らを発展させ、社会に貢献する能力を身に着けることができます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業用の動画を事前に準備しておくので、教室内でもこの動画を利用して授業を行います。つまり、(1) 動画を確認する、(2) 補足の説明を板書でおこなう、(3) 自分自身でその内容を説明できるかを確認する、(4) 授業内容について質問をする、ということを繰り返します。(3)と(4)が受講生の授業内での貢献となります。 なお、事前事後の学習について生じた質問は授業内で受け付け、こうした質問は推奨されます。 なお、動画を用いる理由は予習と復習が容易になるからです。理論的な内容となるので、繰り返しの学びが重要であり、授業用のノートと確認問題も事前に公開するので、授業内容の理解に役立ててください。 ソーシャルディスタンスを保ちながら、学生同士で内容を説明しあうことも試みます。というのも、単に授業内容を聞いただけだと、疑問点が見つからないということが起こりがちだからです。自分が他者に説明してみて、はじめて自分の理解できていない点が明確となることが多いからです。 授業は教室内で実際のゲームもおこなうので対面授業とします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前の学習は、YouTube上で事前に限定公開する動画を視聴することです。この時に、動画を止めつつ、わかりにくい所は、自分でノートをあらためて作るなどをすると効果的です。また、質問があればここで準備します(2時間)。 事後の学習は、はじめに、再度ノートを見直して、それぞれの概念について理解しているかを確認することです。さらに、確認問題を解いて、期末の試験への準備をおこいます(2時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内の貢献(50%):授業内容を自分の言葉で説明すること、内容でわからないことについて質問すること、授業態度などから総合的に評価する。 期末試験(50%):ゲーム理論の専門知識を体系的に身につけているか、授業で学んだ概念を正しく理解し、ゲームの均衡を求められるかについて、評価する。問題は記述式であり、確認問題と同様のレベルとなる。 |
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関連科目 /Related Subjects |
ミクロ経済学a、 bを既習もしくは並行履修が望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
戦略的な関係を分析するゲーム理論に関する専門知識を習得し、プレイヤーの意思決定や行動を予測、あるいは評価できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 戦略的状況 | ゲーム理論が経済学の中でどのように位置づけられるかを理解する。さらに、ここで分析される戦略的状況も理解し、それを簡潔に表現できるようになる。 | |
2 | 戦略形ゲームと支配戦略 | 戦略的な状況を、プレイヤー?戦略?利得で構成される戦略形ゲームとして表現できるようになる。さらに、実は相手の行動を特に考慮する必要の無い状況を支配戦略という概念でとらえられるようになる。 | |
3 | 社会的ジレンマ(支配戦略の応用、囚人のジレンマゲーム) | 全員が協力すれば社会的に改善するのに、誰一人としてそうする個人的なインセンティブが無い状況がある。これを支配戦略によって理解し、そうした分析を現実へ応用できるようになる。 | |
4 | 被支配戦略 | 戦略的な状況においても、自分の選択肢をより絞り込んで、より容易に意思決定をできる状況がある。これを被支配戦略という概念で理解できるようになる。さらに、より深い読み合いの結果も導出できるようになる。 | |
5 | 最適反応戦略とナッシュ均衡 | 駆け引きにおいて重要なことは、相手の戦略に対して何が最適かを理解することである。これをもとに、社会的に安定な状況としてのナッシュ均衡を理解できるようになる。 | |
6 | 調整ゲーム | 2人2戦略のゲームから、N人2戦略のゲームへと拡張をしながら、調整ゲームを紹介し、ネットワーク外部性を含めて、現実との対応も理解できるようになる。 | |
7 | 他のゲームとN人2戦略のゲーム | 2人2戦略のゲームから、N人2戦略のゲームへと拡張をしながら、チキンゲームを紹介し、弱者が強者に勝つ方法(合理的な豚ゲーム)を含めて、現実との対応も理解できるようになる。 | |
8 | 中位投票者定理、ホテリングの立地モデル | なぜ2大政党において政策が似てくるのか、なぜ店舗が町の中心に集まってくるのか?こうした現象をモデルによって正確に理解し、他の社会現象にも応用できるようになる。 | |
9 | 混合戦略 | 戦略的な行動では、必ずそうするということをせずに、ランダムに行動を選ぶことが望ましいことがある。これを混合戦略という概念でとらえ、ここでのナッシュ均衡を求められるようになる。 | |
10 | 混合戦略におけるナッシュ均衡の簡便な求め方 | 混合戦略でのナッシュ均衡の求め方は煩雑な場合が多い。そこで、より簡便な方法で、混合戦略におけるナッシュ均衡を求め、相手を変えるには自分を変えないといけないという興味深い応用もできるようになる。 | |
11 | 進化ゲーム | 合理的な主体を仮定するゲーム理論は、合理性を仮定できない生物の世界にも適用可能である。これが可能となるポイントは集団全体の戦略の分布を混合戦略としてとらえることである。これを理解できるようになる。 | |
12 | 確率的安定性 | 進化ゲームにおける安定性の考え方を、調整ゲームについて当てはまる。これによって、より長期においてどの均衡が実現しやすいかの議論が可能となる。これを理解できるようになる。 | |
13 | ネットワークとゲーム | ネットワークによって人のつながりを明示的に取り込められる。比較的新しいゲーム理論の発展の一つに、ネットワーク分析がある。この考え方を身につけ、ネットワークを踏まえて社会状況を分析できるようになる。 | |
14 | 春学期の授業のまとめ | 春学期の授業を概観し、全体像をしっかり理解できるようになる。 |