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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
公共経済学a(17以降)/PUBLIC ECONOMICS(A) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木1/Thu 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高畑 純一郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高畑 純一郎 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、経済学部基礎科目「ミクロ経済学」の上位科目であり、経済学を体系的に学ぶことを通じて、経済学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するための科目の一つである。 本講義の目的は、市場経済における政府の存在意義を理解し、規範的に望ましい状態を実現するために、政府がどのような政策を実行すべきかについて考えることができるようになることを目指す。またそのために必要な財源を調達する際に、経済厚生を可能な限り損なわないようにするための課税方法を学修する。内容はミクロ経済学の応用科目であり、春学期は、市場の失敗と、規範的な政府の活動範囲に関するトピック(公共財?外部性)を学習する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業の形式は対面講義も行い、参加できなかった受講生には講義録画も視聴可能とする予定である。最初にトピックの考え方を説明し、そのトピックについて例を用いて解説する。その後、演習を出題し、各自で解いてもらい、その解説を行い理解を深める。講義は毎回の積み重ねであり、一度学修したトピックは自分で復習しておくことが求められる。 なお、講義の内容について受講者がより深くできるように、チャットやメールなどで随時質問を受け付けるようにする。また、講義中に出された課題については提出後、中間?期末課題については提出締切後に、課題の模範解答を示すので、各自で間違った箇所を復習して理解できるようにする。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義ではミクロ経済学で学修するような経済主体の最適化行動を用いて考えるため、講義開始までに経済学(???)、ミクロ経済学の内容を学習して準備しておくことが望ましい。また経済経営数学入門で学習するような微分の考え方、指数の計算をよく理解しておくことが望ましい。 また講義期間中は、事前にホームページに掲載しておく講義資料を、講義に備えて予習することが期待される(2時間程度)。講義中に出題した演習問題は講義終了後にも再度取り組んで、内容の理解を深めることが望ましい(2時間程度)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
講義中の課題(40%)、中間?期末課題(60%)とし、AA,A,B,C,F の 5段階で評価します。評価の目安は以下のとおりです; AA: 担当教員が課す標準的課題(計算問題?記述問題など)を完全にこなし、その上、発展的課題にも十分に対応した A: 担当教員が課す標準的課題(計算問題?記述問題など)を完全にこなし、その上、発展的課題にも対応した B: 担当教員が課す標準的課題(計算問題?記述問題など)を完全にこなした C: 担当教員が課す標準的課題(計算問題?記述問題など)をある程度こなした F: 上記以外 |
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関連科目 /Related Subjects |
ミクロ経済学と関連している。またミクロ経済学の考え方を応用した科目として、例えば他に、上級ミクロ経済学、ゲーム理論、行動経済学、産業組織論などの科目がある。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキストは特になし | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
現代の公共部門諸活動に関する専門知識を習得し、政府の市場介入のあり方、税制等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 公共経済学とはどのような学問分野か説明する。 | 消費者と生産者に加え、政府を考慮した経済を学修することで、政府の役割を理解するための基本的な知識を修得できる。 |
2 | 厚生経済学の基本定理 | 一定の条件下で効率的資源配分が市場で実現することを理解できるようにする。 | 厚生経済学の基本定理を整理し、一定の条件下で市場均衡の配分が効率的であることを理解することで、成立しない種々のケースで考えるための基本的な知識を修得できる。 |
3 | 市場の失敗と政府の失敗 | 市場で決まる資源配分の問題点について理解できるようにする。 | 厚生経済学の基本定理が成立しないケースとしての市場の失敗を理解し、また政府の失敗も理解することで、選択すべき解決方法を評価するための基本的な知識を修得できる。 |
4 | 日本の財政 | 日本政府の財政的な現状を理解できるようにする。 | 現実経済における政府財政の様子を理解することで、規範的な政府のあるべき姿と比較するための基本的な知識を修得できる。 |
5 | 公共投資と規制政策 | 公共投資の評価方法や不完全競争市場での種々の規制を理解できるようにする。 | 異時点間の価値の評価や不完全競争市場での生産者の行動を踏まえ、公的投資の評価方法や政府の対策を学修することで、規範的な政策を考える際の基本的な知識を修得できる。 |
6 | 重複世代モデルと世代間移転 | 重複世代モデルを理解することで、世代間移転による配分への影響を理解できるようにする。 | 消費者行動を用いて、異なる世代が経済に存在する状況での均衡を学修することで、種々の世代間移転の政策が導入された際の帰結を理解するための基本的な知識を修得できる。 |
7 | 日本の社会保障制度 | 日本の社会保障制度を説明し、公的に実施する根拠を理解できるようにする。 | 重複世代モデルを応用して、世代間移転を伴う賦課方式年金によるマクロ経済に与える効果を学修することで、公的年金制度の1つの存在意義を説明するための基本的な知識を修得できる。 |
8 | 公共財の最適供給 | 公共財とは何か分類し、その最適な供給水準について理解できるようにする。 | 私的財と比較しながら、公共財の性質と効率的な資源配分を理解することで、経済でどのように公共財を供給すべきかを考えるための基本的な知識を修得できる。 |
9 | 公共財の自発的供給 | 公共財を自発的に供給すると過少供給となることを理解できるようにする。 | 公共財の性質と効率的な資源配分から、市場均衡での公共財の供給実態が過少であることを学修することで、必要な政策を理解するための基本的な知識を修得できる。 |
10 | 公共財の過少供給への対応 | 自発的に最適な水準を実現するための分権的な仕組みを理解できるようにする。 | 市場均衡での公共財の供給水準が過少であることを解決するための方法を理解することで、効率的な資源配分が実現していない均衡での政府の取り得る政策を理解するための基本的な知識を修得できる。 |
11 | 正の外部性と負の外部性 | 外部性の考え方を理解できるようにする。 | 市場での取引を介さない経済主体間の影響を導入した際に、望ましい政策のあり方を考えるための基本的な知識を修得できる。 |
12 | 統合や交渉による解決 | 政府が介入しない中での外部性の解決方法を理解できるようにする。 | 外部性が存在する際の私的な解決方法と問題点を理解することで、公的な解決方法との比較をするための基本的な知識を修得できる。 |
13 | ピグー税による解決 | ピグー税?ピグー補助金による誘因変更で解決方法を理解できるようにする。 | 外部性を解決するための公的な解決方法の1つである価格政策の方法と問題点を理解することで、数量的な解決方法との比較をするための基本的な知識を修得できる。 |
14 | 排出権取引による解決 | 排出権取引を導入することでの解決方法を理解できるようにする。 | 外部性を解決するための公的な解決方法の1つである数量規制の方法と問題点を他の方法と合わせて理解することで、外部性がある場合に政府の取るべき政策を評価するための基本的な知識を修得できる。 |