シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
民法入門(国関?総政用)/INTRODUCTION TO CIVIL LAW |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部/LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
小野 秀誠 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小野 秀誠 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、法学部の学位授与方針(DP) および教育課程の編成?実施方針(CP) が示す「法学の専門的知識ならびに法的なものの考え方(リーガル?マインド)およびグローバルな思考力を身に付け、社会の様々な問題を総合的にとらえ解決策を提示できる能力を身に付ける」ことに資するため、法律や民法全般の制度の概要と民法総則編の前半(1条~89条)を習得することを目的とする。 まず、本講義では、民法を素材に、法律の体系やでき方、私法の体系と意義、法律の解釈、判例の意味など、法律学習の基礎を学ぶ。 ついで、民法総則の前半を学ぶ。民法総則は、民法典第1 編を指し、通則、人、法人、物、法律行為、時効などを対象とする。民法全体の概論を意味するものではない。民法総則の後半は、民法I の講義の対象となる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義形式が基本となるが、できるだけ双方向的な授業とするために、「受講生に質問を発し、回答を求める」という、いわゆるソクラティック?メソッドが加味される。適宜受講生からの発言を求めるので、受講生は、課題を予想し、自分で考え、回答するだけの準備をする必要がある。 授業は、条文を中心に学ぶことになるが、受講生は、適宜、テキストや参考文献を参照して、教員による説明までを的確に理解することが求められる。フィードバックは毎回の授業内にて行う。 新型コロナ(Covid-19)の流行の状況にもよるが、対面授業の予定である。授業の連絡や資料の配布には、マナバを使用するので、受講生は、毎回、必ず確認する必要がある。具体的な方法は、あらためて公表する。当授業は基本的に対面で行い、その場合にはライブ配信も録画配信も行わない。もっとも、新型コロナの蔓延、蔓延防止措置や緊急事態時には、遠隔授業の可能性もある。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
シラバスに従い該当部分の予習、復習が必要となる。受講生は、あらかじめテキストの該当項目を精読し、事後学修として、配付資料を読み返し、知識の定着を図る(約2 時間)することが求められる( 予習に2時間、復習に2 時間)。授業では、確認の趣旨で毎回、質問が出される。また、授業終了後、毎回、マナバ上に課題が出されるので、回答することを求められる(自動採点方式)。受講生は、結果をみて、再度ノートやテキストを精読することになる。 授業計画詳細情報をも参照。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
試験、または試験に代わるレポート7割、毎回の小テストと課題の処理等3割を目安とする。レポートは、記述式で、記述式の試験には選択問題を付加する。評価のポイントは、授業内容に基づき、論点を的確にとらえ、内容を習得していることにある。具体的には、コア?カリキュラム(電子配布)に従い説明できるようになることが必要である。 |
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関連科目 /Related Subjects |
民法全体を知るには、民法総則のほか、物権、債権総論、債権各論、親族、相続の各授業を聴くことが必要である。卒業までに、あわせて履修されたい。受講生は、本講義での基本的知識の習得により、民法の発展科目の導入?準備をすることになる。 | ||||||||||
備考 /Notes |
日常、新聞やニュースに注意して、民法関連の動向を把握することが必要である。実定法の講義の性質上、授業には必ず六法を持参し参照すること。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
民法および民事法領域の入門的知識を習得し、これらについての基礎解釈ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 配布資料とテキストに基づき、法律と常識13 六法15 法のモデル28 民法の体系、編別29、31 判例集50、169 不法行為と刑法33 民法の科目32を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
2 | 序説、私法と公法、私法の分類、民法の体系 | 配布資料とテキストに基づき、不平等条約、条約改正22 ボアソナード25 民法の起草者25 立法者39 太政官布告 (芸娼妓契約)39,42 マリアルース号事件43 条理?太政官布告41を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
3 | 信義則、権利の濫用 | 配布資料とテキストに基づき、判例50 宇奈月温泉事件57、信玄公旗掛松事件58 事実審、法律審60を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
4 | 民法の基本原理、私権、法的主体 | 配布資料とテキストに基づき、民法の起草方針37 権利の主体と客体30を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
5 | 人、自然人、失踪宣告、制限能力 | 配布資料とテキストに基づき、人の能力67 権利能力、意思能力、行為能力67 未成年者、妻の能力69 取消権と特権68 住所?星嶺寮事件71 失踪119 失踪宣告の取消120 を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
6 | 法人 | 配布資料とテキストに基づき、法人論75 税理士会事件75 八幡製鉄政治献金事件79を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
7 | 法的客体、物、所有権 | 配布資料とテキストに基づき、債権者の平等36 物の集合、定着物33 債権者の平等36 干潟の所有権81 家となる時期 土地と建物84を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
8 | 所有権、所有権移転 | 配布資料とテキストに基づき、意思主義87 無権利の法理87 親亀?子亀88 二重譲渡、対抗要件主義90 動産の場合94 物権変動の判例106 第三者制限判決108 を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
9 | 法律行為総論、意思自治、強行法規、任意法規 | 配布資料とテキストに基づき、法律行為110 法の解釈、馬つなぐべからず111 カフェー丸玉事件129 念仏事件129 慣習、太政官布告?裁判事務心得41 を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
10 | 法律行為、公序良俗、暴利 | 配布資料とテキストに基づき、前借金事件 (芸娼妓契約)44 人身売買47 契約の無効47 若年定年制 47 公序良俗 112 利息制限法175 を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
11 | 意思表示総論、意思主義と表示主義 | 配布資料とテキストに基づき意思の欠如、瑕疵 黙示の意思表示71 無効88 取消68 137 ベニスの商人156 心裡留保、通謀虚偽表示、錯誤、詐欺、強迫と脅迫 陸軍工廠事件116 を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
12 | 意思表示各論、代理 | 配布資料とテキストに基づき、錯誤、詐欺、強迫、代理を理解する。 |
条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
13 | 無効と取消、条件と期限 | 配布資料とテキストに基づき、不当利得、原状回復義務の発生118 不法原因給付123 カセイソーダ事件124 現存利益 119 無断駐車158 事実的契約関係、不当利得158を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |
14 | 時効 | 配布資料とテキストに基づき、事実と法の乖離、担保、時効93を理解する。 | 条文の下読み。テキストの予習と復習。左の頁の部分 |