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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
法社会学b(法律用)/LEGAL SOCIOLOGY b |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
嶋津 格 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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嶋津 格 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
後期の法社会学bでは学生は、法社会学aで学んだことを基礎にして、より具体的な場面における日本の法制度運用の実態を、経験的なデータにも注目しながら把握する力をつける。民主主義と個人の自由の関係、そして後者を特に多数者専制などから守る役割を果たす司法制度という関係を理解した上で、裁判による以外の紛争解決制度、経済学的視点からする所有権の意義、損害賠償と保険制度の関係、行政訴訟の発達と現状での限界、裁判員制度導入後の刑事手続きの動向、政策形成訴訟の是非、などを理解する。最後には社会的関心を集める具体的問題の一例として、動物保護と尊厳死法の問題を考えてみる。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
対面で授業を行う。授業時に録音をしてmanaba上に音声ファイルをアップするという春学期の方式を秋にも維持するか否かは未定。また、manabaの「個別指導」を利用すると、学生と教員のプライベートな対話が可能になる。2020年度も多くの学生がこのルートを通して様々な質問やコメントをくれたし、私もそのほとんどに対して回答した。そしてその応答の一部を、個人情報を削除してmanabaの掲示板にアップして、他の学生にも読めるようにした。今年の授業についても、同じ試みをしたい 。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義は、教科書に従う回と嶋津の論文(法と経済学関連)による回がある。教科書による場合、事前に当該のUNITを読んでくる(2時間)。事後には、ネット情報などを検索して最新のデータへの更新や、わからない語句の把握を行うことで、自分なりにテーマをより深める(2時間)。manabaを通してdown loadする法と経済学関連論文の場合は、事前に読む(2時間)とともに、事後にも読み返し、疑問や意見をmanabaの個別指導に書き込んでみる(2時間)。嶋津とのやり取りが他にも参考になる場合には、個人情報を削除して掲示板に挙げるので、他の人も読んで、議論に参加してほしい。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末試験(100%)による。試験問題は、複数の問題の中から学生が選択して答える方式による。ただし、コロナ関連でレポート(100%)になる可能性もある。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
法哲学 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
近代法の展開、発展や、日本社会と法の関わりを正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 権利保護による民主主義の逸脱の防止 | 多数派の専制などの形で民主主義が失敗する例は多い。その場合に個人の権利を保障することで逸脱を防止するのは、自由民主主義の基本的戦略である。民主主義と法?権利の関係を理解する。 | manabaに資料をアップします |
2 | 自主的解決と裁判外紛争処理 | 紛争解決の一つとしての自主解決、裁判外紛争解決(ADR)とその類型、調停?仲裁?和解、ADRのメリットとデメリット、ADRの社会的背景などを理解する。 | 教科書UNIT 10 |
3 | 民事訴訟の動態 | 民事訴訟の構造と論理、手続きと効力、国際比較と日本での消極性、法律扶助制度、知財高裁?簡裁改革などの動き、集団的消費者被害回復制度などを理解する。 | 教科書UNIT 11 |
4 | 所有権は何のためか | 法と経済学のアプローチなどを使いながら、所有権制度の意義を論じる。結局それは、市場経済の仕組みと各種競争の機能を理解することにもつながる。 | manabaに資料をアップします |
5 | 知的財産(特に著作権)法の意義 | 情報技術の驚異的発達によって、各種の著作物についてその作者と享受者の距離は以前より近くなっている。この新しい環境における知的財産権の位置、可能な発展のあり方について、論じる。 | manabaに資料をアップします |
6 | 契約の基礎をめぐって | 契約という制度がなぜあるのかについて、思想史や経済学も利用しながら検討する。法とは何か論の一つの側面として私法中心的な法概念を対立する立場と比較しながら論じる。 | manabaに資料をアップします |
7 | 損害賠償と保険制度 | かつて米国では、「保険の危機」が発生し、保険の掛け金が高騰することで各種サービスの提供が不可能になった。これを振り返りながら、不法行為法と保険の関係を論じる。 | manabaに資料をアップします |
8 | 行政訴訟の問題と改革 | 行政訴訟の仕組みと民事訴訟の異同、国家賠償法などを通した政策形成への影響、現代型訴訟としての行政訴訟への期待と現状、ドイツとの比較、などを理解する。 | 教科書UNIT 12 |
9 | 犯罪と非行の処理 | 罪刑法定主義、日本の犯罪統計、刑罰の種類と量刑の現状、刑事手続きの概略、非行少年の処遇と少年審判、少年法の改正経緯、などを理解する。 | 教科書UNIT 13 |
10 | 刑事手続の動向 | 裁判員制度導入とともに、犯罪被害者の訴訟参加の道が開かれるなど、長年変化の乏しかった我が国の刑事手続きも、近年大きく変わりつつある。その変化を制度的な面から見てみる。 | 教科書UNIT 14 |
11 | 裁判員制度――批判論と擁護論 | 導入から一定時間を経た裁判員制度について、理念の面から批判と擁護を見る。結果的に裁判にたいする国民の意識は変わっただろうか。裁判員裁判にたいする控訴審での破棄事例も見てみる。 | manabaに資料をアップします |
12 | 法使用と政策形成 | 訴訟を通じた政策形成の是非、法使用の効果(象徴的機能、実質的効果など)、権利意識の変容、労働市場の例(男女雇用機会、非正規雇用)などを検討する。 | 教科書UNIT 15 |
13 | 動物と法――立法各論1 | 動物に権利を認めるか否かにかかわらず、国際的にも動物を保護するための法は増加しつつある。同時に、この分野での価値観の対立も見られる。社会と法の接点の例として、動物保護の現状を見てみる。 | manabaに資料をアップします |
14 | 尊厳死法への賛否――立法各論2 法による社会変動 |
もう一つの社会と法の接点として、尊厳死の問題を見てみる。外国には、安楽死法をもつ国も出てきている一方、我が国でも死に方は選べるのか、について、論争が進行中である。理念と現実を見てみる。 | manabaに資料をアップします |