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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
スペイン?ラテンアメリカ特殊研究(スペイン?ラテンアメリカの芸術文化)/SPECIAL TOPICS ON SPAIN AND LATIN AMERICA: ART AND CULTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
倉田 量介 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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倉田 量介 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この講義では, スペインとその旧植民地ラテンアメリカ(中南米スペイン語圏など)のパフォーミングアーツ(音楽?ダンス?演劇)および映像?アニメほか視聴覚メディアを扱います。欧米や日本と比較することで, 背景となる社会や時代の諸相を考察します。当該地域の音楽はおおむねダンスと一対に様式化されてきたため, まずは身体技法について触れます。クレオールなる概念を筆頭に文化混淆がキーワードとなることから, 個別の構成要素を探ります。グローバルなポピュラー音楽市場に大きく影響したキューバを皮切りに, ジャマイカのレコード産業やサンバ?ボサノヴァで知られるブラジルに目を配り, ドキュメンタリーを参照しながら, クラブカルチャーの軌跡をたどります。他言語圏も概観しつつ, ローカルな民俗芸能が国民文化として戦略的に広報され拡散する経緯を追います。アートとは技巧を意味し、芸術はサブカルチャーから流行に至るケースが多い。SNS援用などで多極化する映画界や現代美術、ガウディの国際的な商標化も取りあげます。ルーツ?土着化?創造とは何か。?表象?と呼ばれる認知の営みを柔軟に論じましょう。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
音声付パワーポントまたはレジュメを配布したうえで, 視聴覚資料を順次紹介し, サンプル選択の意図を構成に沿って講義する。スペイン語の曲が多めとなりがちなので, 必要に応じて歌詞対訳などを添える。それらをふまえた各回の感想紙(小レポート)提出で授業は進められる。そうした一連の作業を人類学や社会学におけるフィールドワークの代替と位置づけることから, 感性を研ぎ澄ませた集中力が求められる。よって内容と関係のない私語やスマホ閲覧は固く禁じる。今のところ?対面?による実施とmanaba経由の掲示を前提とするが, ?遠隔?への形式転換などは大学の指示にしたがう。zoom配信の画面共有ではアップロードにともなう著作権も問われるため, 都度、相談しながらの合意を基本とする。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
輪読ではなく, 講義が軸となるため, 特に事前学修は必要ないが, 関心を抱いたジャンルや実践者については, 事後に自分自身で PV ほかのコンテンツを検索するなどして, 最終レポートの下準備につなげること。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常授業の感想紙(小レポート)に記されたコメント等の実績および聴講姿勢(40%)と期末レポート(60%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストは指定せず, 適宜, 手引きとなるドキュメント(pptxないしpdf)を用意する。 参考文献:授業中に紹介するが, カテゴリー別の各論に関しては以下をあげる。 石橋純編『中南米の音楽』(東京堂出版, 2010) また, 文化人類学全般のアプローチを手軽に磨くためのエッセイ集も併記しておく。 馬場淳[ほか]編『萌える人類学者』(東京外国語大学出版会, 2021) |
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到達目標 /Learning Goal |
「スペイン?ラテンアメリカ研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたってスペイン?ラテンアメリカを研究し、これに関して分析および見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス: 授業の進め方, 成績のつけ方, 導入VTRの概説 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
2 | 民族音楽学の射程: カリブ海地域ほか中南米のシンクレティズムや文化混淆 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
3 | 伝統への語り: キューバで接合したスペイン系弦楽器とアフリカ系太鼓 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
4 | 本質主義か構築主義か: フォルクローレ(民俗)にみる身体技法とグローカル化 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
5 | 観光と世界的ブランド: 建築家ガウディおよびストリートの壁画ほか現代美術 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
6 | 主流と対象化: アイコン(イコン=聖なる構図)に象徴される美の複製と多声のポストモダン | 視聴覚資料に沿った講義 | |
7 | メディア(媒体)としての映画: ICAIC からエリセやアルモドーバルを越えて | 視聴覚資料に沿った講義 | |
8 | 歴史の記憶と記録: 世界を席巻するポピュラー音楽と世界で渦巻く対抗文化 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
9 | カルチュラルスタディーズとは: マス向け文化産業とサルサほか市場細分化 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
10 | 移民を戯画化する黒塗りと自画像的なブラックアトランティック: ラップ?レゲトン.... | 視聴覚資料に沿った講義 | |
11 | カット&ミックスとクラブDJ誕生: ジャマイカ発のスカ?レゲエ?ダブ.... | 視聴覚資料に沿った講義 | |
12 | 混血社会ブラジルの都市化とカーニバル: 農村の歌?ボサノヴァ?トロピカリア.... | 視聴覚資料に沿った講義 | |
13 | ステレオタイプのイメージ操作: 大道芸や大衆演劇, 創られた ラテン歌謡や J ポップ | 視聴覚資料に沿った講義 | |
14 | まとめ | 視聴覚資料に沿った講義 |