シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
地域研究論/AREA STUDIES |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
浦部 浩之 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
浦部 浩之 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
学問の世界には、特定の事象を分析するうえで有用な、地理学、歴史学、政治学、経済学、文化人類学といった個別のディシプリン(専門分野と方法論)がある。しかし、ある特定の地域の本質を理解しようとする場合、これらの個別的な研究手法に依拠するだけでは必ずしも十分でない。自然環境、歴史、宗教、思想、政治、経済、言語、芸術、文化など、広範な学問領域を横断して、総合的に対象に迫ることがきわめて重要になってくる。 本講義では、事例としてはラテンアメリカを取り上げ、地域を総合的に理解することの意味を考えたい。「地域研究」であるから、この地域への理解を深めることは本講義の目的の一つである。ただ、それを超えて狙いとしているのは、受講生の履修言語(選択言語)や関心地域に関わらず、「地域」への総合的なアプローチを体感し、地域理解のために必要な基本的な視座と応用力を身につけてもらうことである。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
【重要な注意事項】 ※2022年度のこの授業の形式について [1] 授業形式 この授業は対面形式を中心としつつ、一部にオンライン形式を組み合わせて行う。具体的には、14回ある授業のうちの半数を超える回(8回以上)を教室での対面形式で、それ以外の回(最大で6回)をYouTubeにて動画を配信するオンライン(オンデマンド)形式で実施する。なお、教室で授業を実施する際はZoomによるリアルタイム配信も合わせて行うので、オンラインでの受講も可能である。ただし、第2回授業(4月18日)と第13回授業(最終回の1回前:7月4日)は、教室での実施のみとする(オンラインによる配信は行わない)。教室受講や直接対話には一定の重要性もあるので、履修状況の確認も兼ねて、この指定の2回を含め、少なくとも毎月1回(学期中に合わせて4回)は教室で受講すること。 毎回の授業ごとにレポートを提出してもらう(下記の「評価方法」欄も参照のこと)。そのフィードバックは、リアルタイム形式で実施する授業の際に行う。 [2] その他 この授業と春学期?木2に開設されている「ラテンアメリカの政治と社会」の両方を同一年度に同時に履修するのは避けること(詳細は下記の「関連科目」欄を参照)。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
[事前学修] 授業の3日前(金曜日)までに、manabaに授業の形式や概要を掲示するとともに、授業で映写するスライド(パワーポイント)をPDFファイルのかたちでアップロードしておく。必ず毎回、それを確認しておくこと。 [事後学修] 授業内容を発展的に理解するための自主学修課題を毎回の授業で案内する。 ※事前学修と事後学修に要する時間について 事前?事後学修を含む授業時間と単位については文科省令「大学設置基準」第21条に定められているが、この規則はすべての大学のすべての授業に適用される標準であり、当科目に関してはこれに加えて特記することはない。 なお、事前学修と事後学修の比率は、当科目ではおおむね2対8が目安となる。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
毎回の授業後に提出してもらう計14回のレポートで評価する(100%)。 レポートの出題内容は、授業のポイントを簡潔にまとめてもらうものなので、これを作成することがよい復習(学んだこと、考えたことの定着)にもなるはずである。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
本年度中に「地域研究論」と「ラテンアメリカの政治と社会」を同時履修するのは避けること。部分的にではあるが、授業内容に重なりが生じることがある(最新の現地情勢や感染症問題などについても随時ふれるつもりであるが、重複履修者がいると片方の授業で取り上げにくくなることがある)。また、とくに木2は、本年度中はまだ教室規模と履修者数に留意しなければならないとの事情がある。こうした点について理解してほしい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
各地域独自の社会文化が成立した過程や要因、および各地域の特徴等について分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 地域研究とは何か: 個別の学問と学際研究 |
授業の計画について説明する。 地域研究と個別の学問との関係を考える。 |
「詳細情報」欄に記載のとおり(以下同じ) |
2 | 自然環境と生活(1): アンデス地域の自然?生業?食 |
地理学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <地理学?環境生態論と地域研究> |
|
3 | 自然環境と生活(2): アマゾン地域の自然?生業?食 |
地理学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <地理学?環境開発論と地域研究> |
|
4 | 歴史と社会(1): 植民地社会の形成 |
歴史学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <歴史学(前近代)と地域研究> |
|
5 | 歴史と社会(2): ラテンアメリカ諸国の独立と近代化 |
歴史学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <歴史学(近代)と地域研究> |
|
6 | 人と文化(1): ラテンアメリカの人種と民族 |
人類学論的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <人類学?民族学と地域研究> |
|
7 | 人と文化(2): ラテンアメリカの宗教?家族?価値観 |
人類学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <人類学?宗教学と地域研究> |
|
8 | 近代化と政治(1): ナショナリズムとポピュリズム政権 |
政治学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <比較政治学と地域研究> |
|
9 | 近代化と政治(2): 軍事政権と国家発展の追求 |
政治学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <政治発展論と地域研究> |
|
10 | 現代社会の形成(1): 経済危機と民主化 |
政治経済学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <民主主義論と地域研究> |
|
11 | 現代社会の形成(2): 市場経済化と地域統合 |
政治経済学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <国際政治経済学と地域研究> |
|
12 | グローバル課題への取り組み(1): 貧困?格差と教育?人間開発 |
経済学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <経済学?開発論と地域研究> |
|
13 | グローバル課題への取り組み(2): 医療?社会保障制度と感染症 |
経済学的視点を軸として地域を学際的?総合的に視ることの意義を考える。 <経済学?社会保障論と地域研究> |
|
14 | 地域研究とは何か: 地域を総合的に捉えることの意義 |
地域を学際的?総合的に視ることの意義、および世界の諸地域の研究のための汎用性について考える。 |