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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
社会調査法/METHODS OF SOCIAL RESEARCH |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
田端 章明 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田端 章明 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
「社会調査法」とは、社会学における調査手法の総称です。この講義では社会調査の代表的な手法を紹介し、実習をまじえながら理解を深めていきます。 この講義の目的は2つあります。1つは、現代社会に氾濫するデータに振り回されることのないよう、データとの適切な接し方を理解し、実践できるようになることです。もう1つは、レポートや卒論を書く際に、間違ったデータを引用したり、いいかげんな調査をしたりしないようになること、つまりデータを適切に扱ってレポートや論文に生かせるようになることです。 なお、上記の目的は国際教養学部言語文化学科のディプロマポリシーにおける「学位の裏付けとなる『能力』」のうち、4番目の「既存の情報や知の体系を問い直し、多様な意見をとりいれて、新たな意味や価値を創出する力を身に付けている」に関連するものです。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
【授業の形式?方法】 初回から最終回まで、教室で対面授業を実施します。 【履修上の注意】 授業計画詳細情報に記載した内容は、履修者全員で質問紙調査(アンケート調査)を実施する場合の計画です。実際には、履修者数や履修者それぞれが調査したいテーマなどの条件により、調査方法を変更することもあります。その際には具体的な授業内容も変更されるので、あらかじめご了承ください。 なお、調査法の実習においては、自分(たち)でテーマを考え、調査を進めることになります。また少人数で実習時間も多く、ゼミに近い形の授業になります。だからこの授業では、積極的かつ柔軟に疑問に取り組み続けられる人を歓迎します。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業の進捗状況に応じて、授業時間外で調査計画の作成、文献調査、データの収集?入力?分析などの作業をしてもらいます。 「授業計画詳細情報」の「事前?事後学修の内容」には各回の具体的な学習内容が書いてあるので、目を通して確認してください。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
1)調査報告書=40% 学期末に提出する調査報告書(レポート)の出来によって評価します。 2)その他の提出物=40% 調査企画案、質問リスト、調査データなど、調査の各段階で課される提出物の出来によって評価します。 3)授業への参加度=20%。 授業内で何回か課される、作業の進捗状況報告の回数と出来によって評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
統計的、あるいは記述的な調査手法について理解し、実際に社会調査ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の概要(ガイダンス) | 社会調査法とはどのようなものか、それをどのように学んでいくのか、そしてそれを学ぶ意義は何か、などなどについて説明する。この説明によって科目選択の参考にしてもらうのがこの回の目的である。 | 授業後に、この科目を履修すべきか否か、じっくり考えておくこと。自分に合わないと思ったら、履修しない方がよいです。 |
2 | 調査計画(1)調査テーマを提起する | まず、この授業で調査してみたいことを履修者全員に挙げてもらう。その意見をもとにして調査テーマを考える。ただしこの段階では調査テーマは確定させない。あくまでもアイディア出しがこの回の目的である。 | 授業前に、調査したいテーマを考えておくこと。ただし調査方法については考えておかなくてもよい。 |
3 | 調査計画(2)先行研究を調べる | 調査したいテーマに関する先行研究を事前に調べておき、授業内で発表する。この回の目的は調査テーマを明確にし、そのテーマがこの授業で扱うのに適切か、またどの調査手法が適切かを検討することである。 | 授業前に、調査したいテーマに関する先行研究を調べておくこと。 |
4 | 調査計画(3)調査企画の立案 | 前回の先行研究の検討を経て、再び調査テーマについて考える。この回で調査テーマを確定させる。 | 授業前に、調査企画案を作成すること。 授業後に、必要に応じて調査企画案を修正すること。 |
5 | データの収集(1)質問文を作る | 調査テーマに基づいて、具体的な調査内容を質問文にしていく。作業の際には質問文のチェックポイントと照らし合わせながら、調査可能な内容と形式を備えた質問へと練り上げる。 | 授業内で質問文ができあがらなかった場合は、授業後に完成させること。 |
6 | データの収集(2)回答形式を考える | 同じ質問をしたとしても、どのような回答形式を用意するかによって調査結果は大きく変わりうる。この回は回答形式の種類やチェックポイントを学んだうえで、先に作成した質問に適した回答形式を考えていく。 | 授業内で回答形式が完成しなかった場合には、授業後に完成させること。 |
7 | データの収集(3)質問紙を作る | 2週にわたって作成した質問(質問文と回答形式)を適切な順序に並べ、質問紙(調査票、アンケート用紙)にまとめる。なお「適切な順序」にするためのチェックポイントを参照して作業を進める。 | 授業前に、質問文と回答形式をセットにした「質問リスト」を作成しておくこと。 |
8 | データの収集(4)プレテスト、そして実査へ | 作成した質問紙の出来をチェックするためにプレテストを行う。その結果をもとに質問紙に必要な修正を加え、質問紙を完成させる。そして実査(実際に調査すること)へと進む。 | この回は事前?事後学修は不要。適度にリフレッシュしてください。 |
9 | データの分析(1)データ入力とクリーニング | 実査で集めた回答をExcelで入力する。入力後はデータクリーニングを行い、おかしな回答や矛盾する回答を見つけ出し、適切な処理をする。 | 授業内でデータ入力が終わらなかった場合には授業後にデータ入力をし、入力ミスがないか確認すること。 |
10 | データの分析(2)自由回答のコーディング | 自由回答の記述はそのままでは集計が困難なので、コード化して集計しやすくする。このコード化の考え方と注意点、具体的な方法を実習するのがこの回の目的である。 | 授業内でコーディングが終わらなかった場合には、授業後にコーディングしておくこと。 |
11 | データの分析(3)単純集計とクロス集計 | Excelのピボットテーブル機能を使った単純集計とクロス集計の方法と注意点を理解したうえで、調査データを分析する。なお履修者の統計的知識とPCスキルに応じて、より高度な手法を紹介する場合もある。 | 授業後に、自分の調査テーマに関する項目について単純集計とクロス集計をしておくこと。 |
12 | データの分析(4)データから知見を引き出す | 調査データからどのような発見があったのか、集計表を組み合わせて知見を引き出す方法を学ぶ。 | 授業前に、自分の調査テーマに関する項目の集計結果から何が言えるかを考えておくこと。 |
13 | データの分析(5)調査報告書の作成 | 調査の企画から知見までを報告書にまとめる。その際、データ分析計の論文?レポートの構成についても学習する。 | 授業後に、調査報告書の作成を進めること。 |
14 | 講義のまとめ | ここまでの調査プロセスを振り返り、「もしももう一度、自分で調査をするのなら」という観点で、今後の課題を考える。 | 授業前?授業後に、調査報告書の作成を進めること。 |