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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
政治学概説Ⅱ/INTRODUCTION TO POLITICS II |
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開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
杉田 孝夫 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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杉田 孝夫 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
治者と被治者が身分的に切り離されていた近代以前においては、政治学は支配身分たる治者のための当地の技術であり教養の学であった。しかし治者=被治者の関係にあるデモクラシーの現代においては、政治学は政治家や行政官や公務員にとって必要な教養である以上に、われわれ市民にとって必須の教養である。よき政治家とよき行政官を生み出しかつ評価するのは、我々自身だからである。政治は、人間が相互に自由かつ安全に生きていくことを可能にするための相互行為であり、政治の世界は、リアリズムとアイデアリズムの緊張関係の中で営まれる実践知の世界である。政治は、現実を見据えて、リーズナブルな解決策を追求する知的営みである。われわれは生涯を通じて、他者となんらかの共同的権力関係を形成しながら、その中で相互の自由と安全を享受する。その相互了解された関係をたえず更新していくことなしには安全に生きることすらおぼつかない。その作為性と変更可能性に気付くとき、自由と平等と平和のさらなる可能性が開かれる。本講義はそのような知の技法を身に着けることを目指す。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
<授業の形式と方法> 今学期からは「教室での対面授業」に一本化します。 (1)「講義ノート」は、パワーポイントバージョンを、当日授業開始前までにmanabaにアップロードします。 (2)授業の構成 1)前回リアクションペーパーへの応答 10分 2)今回の講義 80分 3)リアクションペーパーの作成提出 10分 <リアクションペーパーの構成は講義の感想と質問> <受講上の注意> 授業開始20分を過ぎての入室は認めない。ただしよんどころ無い特別の事情による場合はその限りではない。 忌引き、大会参加、介護?教育実習、コロナ感染その他病気によって欠席の場合は、証明書とともに速やかに連絡すること。その場合の出欠処理は、たんなる欠席ではなく「その他」として処理する。また事後に講義ノートを読み、リアクションペーパーを提出した場合は1=C点を、みなし付与する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
あらかじめ教科書の該当箇所を読んでから、講義に臨むと関心と理解が深まる。講義のあとは、図書館で関連文献を閲覧することを推奨する。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
リアクションペーパーは、毎回3点満点で評定をします。(3=A?2=B?1=C?0=欠席)遅刻者のリアクションペーパーは2点=B満点で評定)(3点×14回=42点満点) 学期末試験(60点満点) 総合評価は42点+60点=102点満点とし、粗点合計をそのまま評価点とする。 忌引き、大会参加、介護?教育実習、コロナ感染その他病気によって欠席の場合は、証明書とともに速やかに連絡すること。その場合の出欠処理は、たんなる欠席ではなく「その他」として処理する。また講義ノートを読み、リアクションペーパーを提出した場合は1=C点をみなし付与する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
春学期開講の「政治学概説I」を先に履修しておくことが望ましいが、 次善の方法としては、次年度春に「政治学概説II]を履修してもよい。 |
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備考 /Notes |
参考文献:講義の中で適宜紹介する。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
中等教育諸学校において、社会および公民の授業を行う際に必要とされる、近現代の政治構造とその特質、国際政治の政治構造と変容など、政治に関する概括的知識を習得し、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | デモクラシーの歴史 | 古代のデモクラシー論と近代のデモクラシー論 選挙権と代議制デモクラシー 大衆デモクラシー デモクラシーと全体主義 |
教科書 第6章 デモクラシー 1 デモクラシー論の展開 2 大衆デモクラシーの成立 |
2 | 現代デモクラシー論の諸相 | 利益集団デモクラシー 討議デモクラシーとラディカル?デモクラシー ネーションとデモクラシー デモクラシーと政治参加 異議申し立てとデモクラシー |
教科書 第6章 デモクラシー 3 現代デモクラシーの諸相 4 討議的デモクラシーとラディカル?デモクラシー 5 ネーションとデモクラシー |
3 | ネーションとエスニシティ | ネーションとナショナリズム | 教科書 第7章 ネーションとエスニシティ― アイデンティティの政治 1.ネーションとナショナリズム |
4 | 多元主義と多文化主義 | 多文化主義の問題提起 アイデンティの重層性 |
教科書 第7章 ネーションとエスニシティ― 2.多文化主義 |
5 | フェミニズムの展開 | フェミニズムと近現代社会 政治において「人間」とは誰のことか |
教科書 第8章 フェミニズムの政治理論 1.政治において「人間」とは誰のことか 2.フェミニズムの展開 |
6 | フェミニズムとジェンダー論 | ジェンダー論の政治理論への寄与 | 教科書 第8章 フェミニズムと政治理論 3.政治理論への寄与 |
7 | 公共性とはなにか | 「公共性」という言葉の意味 公共的なものと私的なものの対立と融和 |
教科書 第9章 公共性と市民社会 1.「公共性」とは何か 2.公共的なものと私的なものの対立と融和 |
8 | アーレントとハーバーマス | アーレントとハーバーマスの公共性論 | 許可書第9章 公共性と市民社会 3.アーレントとハーバーマスの公共性論 4.政治的公共圏と討議的デモクラシー |
9 | 市民社会論の可能性 | 政治的公共圏と討議デモクラシー リベラルな政治文化と公共性 現代の市民社会論 |
教科書 第9章 公共性と市民社会 5.リベラルな政治文化と公共性 6.現代の市民社会論 |
10 | 環境と政治 政治学のフロンティア 緑の政治とエコロジー |
政治課題としての環境問題 「緑の政治」の展開 エコロジーの政治構想 |
教科書 第10章 環境と政治 1.政治課題としての環境問題 2.「緑の政治」の展開 3.エコロジーの政治構想 |
11 | 災害と防災?疫病と防疫の政治 | 開発か環境保全か 防災の政治 感染症と近代の政治 公衆衛生と防疫の政治学 |
講義ノート |
12 | 主権国家とウェストファリア体制 | 境界線の動揺と政治学 ウェストファリア的秩序の特質と国際秩序のイメージ |
第11章 国境をこえる政治の理論 1.境界線の動揺と政治学 2.ウェストファリア的秩序の特質と国際秩序のイメージ |
13 | 国際政治と分権性 | 国際政治学の成立と分権性の克服という課題 グローバル化の始動と政治理論の対応 |
教科書 第11章 3 国際政治学の成立と分権性の克服という課題 |
14 | グローバリゼーションと国境を超えるデモクラシー | 国境をこえるデモクラシーの理論 新しい世界をつくる社会運動と政治理論 |
教科書 第11章 4 グローバル化の始動と政治理論の対応 5 国境をこえるデモクラシーの理論 6 新しい世界をつくる社会運動と政治理論 |