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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
介護ボランティアの理論と実践/THEORY AND ACTUAL PRACTICE IN CARE VOLUNTEER |
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開講所属 /Course Offered by |
大学免許/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木1/Thu 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
中條 共子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中條 共子 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
「介護」とは、食事、排泄、移動など、生きることに欠かせない生活行為への他者の支えである。この支えは、伝統的には家族から提供されてきたが、20世紀末には市場サービスとしての調達が可能となった。そして近年は介護ロボットの開発がすすめられており、将来は中心的な介護力となる可能性がある。 「介護」が具体的な技術になればなるほど、見知らぬ仲の、素人の私たちは、「介護」に近づきがたくなる。ましてやボランティアなど、必要のない者なのかもしれない。 しかし、私たちがもし、支えが必要であることの不自由と困難と日々の努力とを知る機会を持たないならば、私たちはきっと、そうしたことに関心を向けることを忘れてしまうだろう。他者の苦悩にかかわるすべがわからなくなるかもしれない。 「介護ボランティア」は、支えを必要とする人との出会いの機会であり、かかわりを体験し、必要な配慮を学び考察する場である。本授業ではこのことの理解をすすめる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
教科書は使わず、毎回授業時にパワーポイント資料を配布する。講義を中心としつつ、必要に応じて体験的な演習やビデオによって学習を深める。 講義内容の理解を確認するために毎回リアクションペーパーの提出を求める。リアクションペーパーの内容と提出回数は全体の成績評価において大きなウエイトを占める。提出と受領はmanabaを通じて行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
個人として、自発的に、高齢者や障がい者とのコミュニケーションの体験(ボランティアなど)を積み重ねていくことが望ましい。 リアクションペーパーについては、期限に時間的余裕をもたせるので、授業内容に関連した事項を調べるなど、復習?自己学習を反映したものとすることが望まれる。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
リアクションペーパーの提出?内容(70%)、学期末のまとめのレポートの提出?内容(30%)により評価する。 リアクションペーパーでは、授業で扱った内容について、より発展した知識?考察が示されていることを高く評価する。 学期末のレポートについては、課題内容についての深い考察が求められる。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストは指定せず、毎回レジュメと資料を配布する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
教職課程における「介護等体験」に必要な基礎的知識、及び、援助の実践方法を習得し、介護等の現場でこれを実践できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 「ケア」を考える | 「介護」という営みの意味をより広い概念である「ケア」から考察する。 | |
2 | 「福祉」のプロフィール | 「介護」の社会保障制度における位置づけを示す。 | |
3 | 高齢者との出会い | 「老い」を生きる高齢者の心身への理解を促し、支援制度を示す。 | |
4 | 障害者との出会い | 障害を持つことの生きづらさへの理解を促し、支援制度を示す。 | |
5 | 「ケア」すること/されるコト (車椅子体験) | 車椅子の操作と試乗を体験し、ケアされる側の視点と必要な配慮への理解を深める。 | |
6 | 傾聴 | 基本的傾聴技術を学び、他者とのコミュニケーションに必要な配慮を理解する。 | |
7 | コミュニケーション | 障害による聞き取りの困難を理解し、コミュニケーション方法を模索する。 | |
8 | 子どもとの出会い | 児童虐待とは何かを理解し、社会的養護を知る。 | |
9 | 虐待とアドボカシー | さまざまな虐待の現状を知り、予防への意識を高める。 | |
10 | 認知症 | 認知症の人の生きづらさを理解し、寄り添い方を学ぶ | |
11 | 人間の尊厳 | 「自己決定」の意義とは何か、それはどのように実現されていくのかを理解する。 | |
12 | 共生社会の構想 | 地域共生社会づくりに向けた福祉と教育の取り組みを学ぶ。 | |
13 | 介護ボランティアの意義 | 高齢者や障害者のケアへの市民参加の歴史を知り、その意義を学ぶ。 | |
14 | 自己覚知 | 自分の価値観や認知傾向、ストレングスを知る。 |