シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
全学総合講座(環境学1)(環境基礎学-自然を見つめる)/INTERDEPARTMENTAL LECTURES(ENVIRON. STUDIES 1)(BASIC ENVIRON. STUDIES:LOOKING AT NATURE) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
松枝 秀和 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
松枝 秀和 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
20世紀中葉以降、地球の温暖化、オゾンホールの拡大、酸性雨、熱帯林の減少、大気や海洋の汚染など、多方面にわたる地球規模での環境破壊が深刻化した。さらに、都市?人口?食糧問題、南北格差の拡大、民族対立の激化など、政治?経済?社会問題も深刻の度を増しつつある。今ほど、自然環境を保全して人類の平和と安寧を促進し、われわれの子孫に負の財産を残さないための叡智の結集と努力が求められている時代はない。 「環境共生研究所」は、そのような時代の要請に応えるべく、地域環境問題や地球環境問題の解決に向けて調査?研究を進め、社会や大学教育においてその成果を還元することを目的として設立されている。本講座は、「環境共生研究所」の設立趣旨に沿って提供するものである。本講座を通じて学生諸君が環境共生社会の基盤となる自然環境と社会のあり方についての基本概念を身につけることを目標とする。 春学期は、環境問題を考える際の基礎となる「自然環境の成り立ち」および「自然環境変化と人類活動の影響」について講義する。本講座は、学外の専門家の先生方や環境共生研究所研究員が担当するオムニバス形式の講座である。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
当講義は対面授業で行い、特別な状況(感染症の拡大等)以外はライブ配信あるいは録画配信は行いません。講義資料は毎回PorTaIIに掲示し、授業後に理解を深めるために講義内容をまとめた講義要約(1000字前後)の課題に取り組むこと。履修やレポートに関する詳細は初回の講義概要(ガイダンス)で説明する。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習としてPorTaIIにアップする講義資料を一読しておくこと。授業後は、講義要約(1000字前後)を作成し、講義内容をまとめておく。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
レポート(100%):レポート提出を2回に分けてPorTaIIを通じて求める。レポートの課題は毎回の授業後に作成する講義要約を基本とし、授業内容の理解度を評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
身近な難問や関心を学問に結び付け、現代社会に必要な教養を習得する動機づけとし、将来、様々な知的領域を探求できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | 講義概要 | 授業全体の目的と概要及び、学習の進め方について説明する。 | |
2 | 海洋の生態系 | 海洋における生態系の基礎的な知識を学び、海洋生態系が人類活動による地球規模の環境汚染によって影響を受けている実態とその将来を考察する。 | |
3 | 北極海と気候変動と海洋プラスチック | 北極海の豊かな海洋生物資源とそれを維持する自然のメカニズムを理解し、海氷後退が進行する北極海の実態と社会?経済活動が及ぼす環境影響の問題を考える。 | |
4 | 碧い海、蒼い空、白い雲 −地球を冷やすには− | 大気に存在する微粒子(エアロゾル)の実態と地球規模の循環を学び、海洋?大気?雲の相互作用とエアロゾルの地球冷却メカニズムについて考察する。 | |
5 | 都市の温暖化と都市気候 | 人口集中による都市の温暖化現象とそのメカニズムについて学び、気候変動と都市気象の関係や将来の都市気候の変化による生活環境への影響について考える。 | |
6 | 宇宙から観る地球環境 | 地球全体の実態と変化を把握する様々な人工衛星観測の手法について学び、宇宙から観る地球環境監視の今後の発展と課題について理解を深める。 | |
7 | 海洋環境の変化と将来予測 −最新のIPCCによる報告− | 地球温暖化によって起こる海洋酸性化のメカニズムと現状を化学的に理解し、海洋の化学環境の変化とその将来予測と影響を考える。 | |
8 | 森林生態系と炭素循環 | 森林生態系における植生や土壌の炭素循環について学び、森林が我々の生活に果たす役割とその重要性について考察する。 | |
9 | 環境放射能と放射線 | 環境中の自然及び人工放射能の分布と循環の基礎を学び、福島原発事故による放射能汚染を例として科学技術の発展と環境問題を考察する。 | |
10 | シベリアの環境変化と温室効果ガス観測 | シベリアの自然環境の特徴とその中で起こる温室効果ガスの循環を学び、北極域の大気環境変動が将来の地球気候や環境に与える影響を考える。 | |
11 | 熱帯の海岸が決める地球の気候 | 熱帯地域の気象の特徴とその海岸地形の関係についてインドネシアの海洋性気象の例を学び、熱帯気象の変化が地球気候へ波及するメカニズムを理解する。 | |
12 | 現在の南極観測 | 南極観測の歴史とこれまでの観測を通して得られた科学的知見を学び、現在の南極観測の意義と今後の課題について議論する。 | |
13 | 気候と雨 | 地球上の雨の実態とその観測方法について学び、雨の変化と社会について理解し、日本の雨の特殊性を考える。 | |
14 | フィールドワークを利用した環境問題へのアプローチ −トキと暮らす島、佐渡島の現状と課題− | 地域環境の実態把握のためのフィールドワークの例を学び、身近な地域環境の在り方を理解するためのフィールドワークの方法論とその意義を考える。 |