シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想1(環境と生命の倫理2)/LANGUAGE AND THOUGHT1(ENVIRONMENTAL AND BIOETHICS 2) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
木島 泰三 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
木島 泰三 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では「応用倫理」に属する、「生命倫理」と並ぶ主要な分野としての「環境倫理」を学んでいく。環境倫理は歴史こそ浅いが、時代の要請に応じて産み出され、大いに発展中の重要な分野であり、そこでの諸問題や取り組みを広い範囲で共有することが望まれている。本講義では環境倫理の基礎知識を学び、それをもとにして現実の諸問題について思考する力を身につけると共に、判断力、表現力の向上も目指す。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は講義形式で進めていく。構成としては、大まかにテキストに沿いつつ、適宜必要な追加事項の説明や資料の配布を行いながら進めていく。 また、課題の提出を毎回の受講後PorTa IIの課題提出機能を用いて求め、能動的、双方向的な学びの機会を設ける。各課題は基本的に次回講義までに、必要に応じてコメントを付した上で返却する。 学期末にはレポート提出を求める。レポートは最終の授業の後、PorTa IIの課題提出機能から受け付ける(最終の授業の内容も反映できるよう、締切は少し後に設定する)。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習としては、テキストを用いた予習(1時間程度)、および前回までの内容の復習の徹底(3時間程度)を求める。 受講後は毎回PorTa IIへの課題提出を求め、内容の確認を確実にしてもらう。それ以外にも、疑問点があれば質問等によって不明点をなくすようにする(質問等は受講者に告知するメールアドレスから受け付ける。認課題提出と同時に行ってもよい)。 講義中紹介した文献なども、関心に応じて読むのが望ましい。特にレポート準備においてはこれら講義外での調査や学習も重要になる。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
受講後の課題と期末レポートにもとづき評価する。配分割合は受講後の課題40%、期末レポート60%とする。 受講後の課題は講義内容の理解と参加態度の目安とする(課題の出来不出来は直接の成績評価の対象にはしない。むしろ課題提出とその後のやり取り全体を評価する)。 レポートは講義内容の理解と内容の論理性を評価の対象とする。これにより、到達目標としての、本講義内容に関連する「21世紀型市民にふさわしい概括的な知識」および「今後の複雑な国内および国際情勢に対処しうる」ものとしての「論理的かつ創造的思考」の基盤となる、自分の思考を論理的に表現できる能力の習得度の評価につなげる。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
同じ教員による春学期の「ことばと思想1(環境と生命の倫理1)」と併せて受講するのが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | イントロダクション | 教員の自己紹介?授業の目的?授業スケジュール?評価方法等について | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
2 | 環境倫理学の概要とその背景および歴史(1) | 「環境倫理学」という学問分野の輪郭を紹介し、引き続き「環境問題」や「環境思想」の歴史を見ていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
3 | 環境倫理学の概要とその背景および歴史(2) | 前回に引き続き、環境問題を引き受ける倫理学の分野としての「環境倫理学」の歴史を見ていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
4 | 規範倫理学の3つの立場と環境倫理学 | 功利主義?義務論?徳倫理という規範倫理学の主要な立場が環境倫理学の諸問題にどのように答えうるかを考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
5 | 人類の歴史と環境の関わり | 地球環境と生命の歴史全体の中に人類の進化と人類文明の歴史を位置づけ、環境問題の本質を考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
6 | 自然の権利と人間中心主義批判(1) | 環境倫理の出発点から存在していた「人間中心主義」批判および「自然の権利」問題を概観する | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
7 | 自然の権利と人間中心主義批判(2)/動物福祉と動物の権利(1) | 「自然の権利」訴訟という具体的な事例について学んだ後、それとは路線を異にする動物福祉?動物倫理という主題を「動物の権利」の概念を中心に学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
8 | 動物福祉と動物の権利(2) | 引き続き動物倫理と「動物の権利」に関連する諸問題を学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
9 | 生物多様性 | 再び環境倫理の分野に立ち戻り、「生物多様性」の問題を学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
10 | 世代間倫理 | 環境倫理における重要な主題である「世代間倫理」の問題について学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
11 | 環境正義 | 「環境正義」という比較的新しくかつ重要な主題について学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
12 | リスクと予防原則 | 環境問題における重要な主題としての「リスク」および「予防原則」について学び、倫理学的な観点から考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
13 | 気候正義 | 気候変動問題という大きな環境問題と、この問題に関する環境倫理学からの考察について学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |
14 | ローカルな環境倫理:食農倫理?都市環境?エコツーリズムの問題 | ともすれば見落とされがちな、ローカルな環境問題に対する環境倫理学的な取り組みについて学び、考えていく | 受講後、PorTa IIからの課題提出を求める |