シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(日本文学論?中世Ⅱ)/HISTORY AND CULTURE1(STUDIES IN JAPANESE LITERATURE: MEDIEVAL AGES II) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
平田 彩奈惠 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
平田 彩奈惠 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
平安時代末期の作品である『とりかへばや物語』を読み、この物語が後世でどのように受容されているのかを理解する。関連して、鎌倉時代の『無名草子』や中世王朝物語、和歌にも目を向ける。 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
※本講義は原則として対面での実施を予定しているが、授業を録画した映像を配信する、オンラインで実施する回を設ける場合がある。詳細は都度、manabaの「お知らせ」にて連絡する。 1、毎回の講義後に、responを利用してリアクションペーパーの回収を行い、翌週の授業前半でフィードバックを行う。 受講者はあらかじめresponのアプリケーションをインストールし、設定を済ませておくこと。 (設定方法はPorTaⅡのダウンロードセンターに詳細が示されているので、各自確認すること) 2、古典の読解能力について 受講にあたり、品詞分解や単語などの詳細な文法知識を問うことはないが、主体的に資料を読み解こうとする姿勢が求められる。また、多くの作品を扱い、その一部を授業内でとりあげるため、関心を持って自分でも積極的に読書をすることが望ましい。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前には、事前に提示する資料を読み、内容を理解した上で疑問点を整理しておく。 授業後は、講義内容を参考にしながら、疑問に対する自分なりの答えを書き出しておく。 |
||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
授業時のリアクションペーパーの内容により、AA、A、B、Cの四段階で評価する。 リアクションペーパーはresponにて回収するが、提出の有無ではなく、あくまで内容を評価の対象とする。 授業内で提示される考察ポイントについての意見、授業を通して抱いた疑問、調べたことなどを論理的に書いているかを重視する。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
備考 /Notes |
テキスト以外の資料については、manabaに授業コンテンツのURLと同時にアップロードする。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | オリエンテーション | この授業の進め方、平安後期の物語についてなどの背景を理解する。 | |
2 | とりかへばや物語の概要―田辺聖子『とりかえばや物語』を手掛かりにー(オンデマンド形式) | とりかへばや物語について、概要と登場人物?研究史を整理する。概要について、田辺聖子による小説化作品をつかいながら理解する。 | |
3 | とりかへばや物語を読む(1)巻一 | テキストを用いて『とりかへばや物語』巻一を読む。また、平安時代の成人の儀式について知る。 | |
4 | とりかへばや物語を読む(2)巻二 | テキストを用いて『とりかへばや物語』巻二を読む。 | |
5 | とりかへばや物語を読む(3)巻三 | テキストを用いて『とりかへばや物語』巻三を読む。また、巻一終盤から登場する吉野の宮について、『源氏物語』からの影響を知る。 | |
6 | とりかへばや物語を読む(4)巻四 | テキストを用いて『とりかへばや物語』巻四を読む。これまで読んできた話を振り返り、疑問に思ったことや違和感をおぼえる点などを共有する。 | |
7 | とりかへばや物語と現代の享受―『君の名は』との相違点を手掛かりに― | 2010年代にヒットした映画『君の名は』との違いについても考えながら、『とりかへばや物語』の現代における享受について概観する。 | |
8 | 無名草子に語られるとりかへばや物語 | 無名草子内の「とりかへばや物語」の記述を読み、中世においてこの物語がどのように捉えられていたのかを考える。 | |
9 | とりかへばや物語と漫画(1)木原敏江 | 翻案作品である木原敏江の『とりかえばや異聞』を読み、どのように置き換えられているのかを分析する。 | |
10 | とりかへばや物語と演劇 宝塚歌劇 | 木原敏江の漫画をもとに作られた宝塚歌劇 『紫子ーとりかへばや異聞ー』を鑑賞し、どのような変化があるのかを考える。 | |
11 | とりかへばや物語と漫画(2)さいとうちほ 概説 | さいとうちほ『とりかえ?ばや』について、主要な登場人物と話の流れを理解する。『とりかへばや物語』との違いについて考える。 | |
12 | とりかへばや物語と漫画(3)さいとうちほ 読解 | 『とりかえ?ばや』前半を読む。これまでの翻案作品で挙がってきた問題点?着眼点を振り返りながら作品を分析する。 | |
13 | とりかへばや物語と漫画(4)さいとうちほ まとめ | 『とりかえ?ばや』後半を読み、『とりかへばや物語』との違いについて考える。 | |
14 | まとめ | 授業内で読んだ作品を振り返り、物語の受容について考える。 |