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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
歴史と文化1(国境を越えて移動する民)/HISTORY AND CULTURE1(MIGRANTS CROSSING BORDERS)
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム?学期
/Term?Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月4/Mon 4
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
八木 正典

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
八木 正典 経済学科/ECONOMICS
授業の目的?内容
/Course Objectives
本講義は、国際教養学部のカリキュラム?ポリシー、ディプラマ?ポリシーを踏まえ、学部?学科の枠を越え、学際的学修を目的とする全学共通授業科目の4つの分野のひとつである「歴史と文化」に位置付けられています。本講義は、世界の諸地域の言語?文化?社会についての知識を習得し、さらに、日本が蓄積してきた「知」を 国際社会における教養の一環として積極的に発信しうる市民を育成することを上位目標としています。本講義は、グローバル化する世界の各地で、難民、移民、あるいはその他の形態で、国境をまたいで人々が移動する際の動機と手段、ならびに移動する人々を受け入れ国が自国内にそれらの人々を受け入れ、あるいは制限する際の制度、その制度がどのように活用されているのか、妥当なのかについて、理解を深めることを到達目標とします。
講義内容は、まず、難民の受け入れ制度とその根拠、日本の難民受け入れ制度と受け入れの状況、欧州の難民受け入れの制度と実態について紹介し、さらに、隣国トルコに逃れたシリア人の置かれた状況や大量受け入れを行ったトルコの思惑、ミャンマーから隣国に逃れたロヒンギャの状況、ミャンマー軍事政権復活後のミャンマー人への日本の対応、軍の移民を多く受け入れてきた欧州の状況等を紹介します。そのうえで、国境を越える手段としてのパスポート、査証、その前提としての国籍にも焦点をあて、人の移動を主権国家はどのような場合に受け入れ、また、制限してきたのかを、コロナ禍での主権国家による規制やトランプ大統領時代のムスリム?バン(イスラム教徒入国禁止)措置を振り返って、人々がいかにそれらに翻弄されてきたのかをイメージできるようにし、履修生が外国人の移動の自由をどこまで許容すべきかを履修生が考える際の材料を提供します。

授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業は、テキストは使用しません。基本的に毎回の講義タイトルに沿ったパワーポイント資料を事前に送付するとともに、その解説を行うクラウド録画した動画閲覧のためのURLを送付してオンデマンド形式で行います。パワポ資料は、概ね2日前を目途にmanabaで送付します。動画は講義時間直前に送付します。毎回小テストとアンケートをmanabaで出題します。初回を除き、講義3回分毎の総括セッション(すなわち、第5回、第9回、第13回講義)で、小テスト回答、アンケートの回答、履修生の質問やコメントに講師が総括説明するセッションを設けます。小テストは、毎回6問で、正解を公開します。アンケートでのコメントや質問、講師の回答は、manaba上で総括セッション(第5回、第9回、第13回講義)前に資料として共有できるようにし、他の履修生がどのように授業内容を理解し、どのような疑問を有しているのかを共有できるようにします。課題は第5回目、第9回目、第13回目に出題します。課題に対する履修生の模範的レポート、あるいは模範的回答については、第9回、第13回、第14回(最終回)で紹介し、説明します。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
事前学習:manabaで送付する講義資料を事前に熟読(2時間程度)し、専門用語の意味等を理解し、各種統計やグラフの意味もつかんでおいてください。
事後学習:毎回出題する小テストとアンケートにmanabaでお答えください。小テストとアンケートには約1時間かけてください。課題は、第2回~4回分をまとめた第5回講義、第6回~8回をまとめた第9回講義、第10回~12回をまとめた第13回講義に出題しますので、レポートをmanabaで指定の日時(通常7日間程度を想定。さらに1週間延長受付期間を設ける。但し、その場合は、通常の7割の評価点とする)までに提出してください。1回分のレポート作成に3~4時間(春学期全体で9~12時間)かけてください。課題に対するレポートの分量の目安はその都度提示します。小テストとアンケート結果については、指定の日時(通常5日間程度を想定)までにmanabaから提出してください。あるテーマについて、より深く知りたい場合あるいは参考となる資料やサイトを知りたい場合は、アンケートのコメント等を利用してお知らせください。できる限り回答します。履修生同士の意見交換も推奨します。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
テキストは使用しません
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
新しい多文化社会論
著者
/Author name
万城目正雄?川村千鶴子編著
出版社/URL
/Publisher
東海大学出版部
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
移民政策のフロンティアア
著者
/Author name
移民政策学会設立10周年記念論集刊行委員会編
出版社/URL
/Publisher
明石書店
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
『「難民」をどう捉えるか』
著者
/Author name
小泉康一編
出版社/URL
/Publisher
慶應義塾大学出版会
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
講義内容に関するアンケート提出(20%)、毎回の講義の理解度を確認する小テスト(30%)、課題に対する合計3回のレポート(50%)で評価します。レポートは、①質問のすべてに的確に答えているか、②授業内容の基本的な把握、③論述の明快さ、④文章の正確さ(誤字脱字が多かったり、文章が飛んでいたりするのは減点対象)、⑤独自に追加的に調べた知見などを重視して評価します。なお、単なるウェブ記事のコピー?ぺースト、あるいは他の履修生のレポートと同じ内容が確認された場合は、評価対象外としますので注意してください。
関連科目
/Related Subjects
国際的な労働者の受け入れ制度についての科目があれば、人の国境を越えた移動についての理解が進むと思われます。
備考
/Notes
講義資料(通常パワーポイント)、ならびに状況に応じて解説資料を事前送付します。アンケートのコメント、感想、質問と講師の回答については、総括セッションの機会に履修生全員に共有します。
到達目標
/Learning Goal
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション(国境を越える手段) 授業全体についての説明と、難民、避難民、移民、人々の移住の全体像を解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
2 難民への対応その1(難民認定の基礎) 難民とは誰のことか、その経緯、制度、国内避難民との違い、第三国定住等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
3 難民への対応その2(日本の難民認定制度)難民とは 日本の難民認定制度の概要と難民の受け入れ状況、課題等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
4 難民への対応その3(欧州の難民受け入れ制度とその運用) 欧州の難民受け入れ制度とその運用の実態について説明する。ウクライナ避難民の欧州受け入れ状況についても概説する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
5 難民への対応(その1~3 総括) 第1-4回質問?コメントに対してできる範囲で回答する。第一回課題を提示する。日本政府の入管法改正の意図と課題を解説する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。第一回目課題に対するレポートを提出する
6 国境を越えた民その1:350万人のシリア人を受け入れるトルコ 350万人規模のシリア難民を受け入れているトルコの意図、シリア難民の扱い、欧州との関係等を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
7 国境を越えた民その2:ロヒンギャは難民なのか ロヒンギャ難民のバングラデシュでのキャンプの状況、課題等を説明する。軍事政権復活後の日本の対応も説明する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
8 国境を越えた民その3:移民富裕層、高度人材、非正規移住ほか) 移民の形態は、さまざまである。その形態と特徴を説明する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
9 国境を越えた民(その1~3 総括) 第一回課題に対する模範レポートを紹介する。第二回課題を提示する。第5-8回講義の質問?コメントに対してできる範囲で回答する 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。第二回目課題に対するレポートを提出する
10 国境管理の必要性その1(旅券、国籍等) 人々が国境を超えるときに必要になる旅券と主権国家が入国を規制する際の根拠となる国籍について解説する 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
11 国境管理の必要性その2(コロナ?パンデミック) 新型コロナが人の移動をどのように制限したかを振り返り、国境管理の必要性と移動の自由をどう確保するのかを考える 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
12 国境管理の必要性その3(トランプ大統領の壁建設とムスリム?バンの後始末) トランプ大統領就任後、打ち出したメキシコとの壁の建設とムスリム入国制限策の概要を説明し、バイデン政権発足後の変化を解説する。 事前送付資料(パワーポイント)に目を通しておく。アンケート、小テストに回答する
13 国境管理の必要性(その1~3 総括) 第二回課題に対する模範レポートを紹介する。第三回課題を提示する。第9回-12回の質問?コメントに対してできる範囲で回答する。 事前送付資料がある場合には、目を通しておく。アンケート、小テストに回答する。第三回目課題に対するレポートを提出する
14 グローバル化する世界の中での人々の国外移動と主権国家の管理 第三回課題に対する模範レポートを紹介する。第13回の質問?コメントにできる範囲で回答する。全体の総括を行う。 事前送付の総括資料に目をとおしておく。アンケート、小テストに回答する

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