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基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	歴史と文化１(日本文学現代)／HISTORY AND CULTURE1(CONTEMPORARY JAPANESE LITERATURE)
開講所属 ／Course Offered by	大学全カリ総合科目／
ターム?学期 ／Term?Semester	2022年度／2022 Academic Year　　秋学期／FALL SEMESTER
曜限 ／Day, Period	木1／Thu 1
開講区分 ／semester offered	秋学期／Fall
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	1,2,3,4
主担当教員 ／Main Instructor	佐藤　毅

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
佐藤　毅	言語文化学科／INTERDISCIPLINARY STUDIES

授業の目的?内容 ／Course Objectives	対面授業で行います。人間の感情で最も大きなものは、恐怖と快感である。本講義では、その快感＝癒やし（やさしさ）の観念にスポットを当て、日本の伝統の中に癒やし（やさしさ）が、現代人にとって何かを探る現代日本文学におけるベストセラーの傾向と特色を分析することで、現代人がどのような世界に住み、どのような世界を望んでいるかを考察する。テーマに応じて日本の古典文学や文学思潮までブックレビュー的に幅広く言及し、日本文学の奥深さと楽しさを味わう。 秋学期は、「癒やし」にスポットを当て、やさしさを扱った作品から日本人の恐怖の構造理解まで進む。現代を生きる者として、あるいは間もなく社会人としてスタートする最終学府として論理的?意識的に歴史、現代思潮を見つめる機会にしてほしい。
授業の形式?方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	社会思潮、政治情勢、などから来る不安感をどのような形で癒しへと導いているかを現代文学の動向から分析し、解説する。いくつかのカテゴリーに分類して、その代表的な作品を講義形式で紹介する。できるだけ多くの作家?作品を紹介しますので、好奇心全開で受講してください。
事前?事後学修の内容 ／Before After Study	シラバス及び前授業で予告した作品を読み、授業に備え、事後は、癒やしの構造を整理して、まとめておく。
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 全講義で５０を超える作品を作家?発刊年?出版社等を詳細します。また、評論?ネット等の参考資料もその都度紹介します。 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等3 ／References3	書籍名/???名 ／Title 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	授業時レポート20%。定期試験レポート80%。独自の読解ができているかどうか。稚拙な感想文から論理的?主体的に作品を需要しているかどうかを精細に読みます。 自分の読解に自信が持てない場合は、対面授業ですので、実際に質問してもらえれば、その都度お応えできると思います。
関連科目 ／Related Subjects	日本の現代思潮及び歴史?文化史等の講義を背景に本講義を受講してもらえれば効果が倍増するはずです。
備考 ／Notes	テキスト、参考文献：その都度紹介する
到達目標 ／Learning Goal	歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前?事後学修の内容 ／Before After Study
1	ガイダンス	現代人が、なぜ癒しの文学を求め、ベストセラーになるのかを問題的する。
2	人間関係からの癒し①家族関係 重松清「ビタミンＦ」ほか	人間関係からの癒しをてーまとし、家族関係にスポットを当て重松清の一連の作品を紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
3	人間関係からの癒し②友人関係恩田陸「夜のピクニック」佐藤多佳子「一瞬の風になれ」ほか	人間関係からの癒しをてーまとし、鵜友人関係にスポットを当て恩田陸、佐藤多佳子、三浦しをんの一連の作品を紹介、解説する。	。読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
4	人間関係からの癒し③恋人関係 村上春樹「ノルウェイの森」	人間関係からの癒しをてーまとし、恋人関係にスポットを当て村上春樹、ほかの一連の作品を紹介、解説する。	読書予定として加え実際に読み始める、準備を始める。
5	時間からの救い①浅田次郎「地下鉄に乗って」②北村薫「スキップ」	時間からの救いをテーマにした作品を浅田次郎、北村薫、ほかの一連の作品を紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
6	筒井康隆「時をかける少女」	時間からの救いをテーマにした作品を筒井康隆、ほかの一連の作品を紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
7	佐藤正午「Ｙ」	時間からの救いをテーマにした作品の変型ともいうべきタイムスリップものを佐藤正午、ほかの一連の作品を紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
8	笑いの持つ癒やし①奥田英朗「インザプール」	笑いのもつ癒しの効果を作品化したものを紹介しながらなぜ笑いが癒しを生むのかを奥田英朗の作品から紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
9	笑いの持つ癒やし②佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」	笑いのもつ癒しの効果を作品化したものを紹介しながらなぜ笑いが癒しを生むのかを佐藤多佳子の作品から紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
10	美しい生き方から見る癒やし①藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎	美しい生き方と武士道の関係を三島由紀夫、新渡戸稲造から解説し、美しいという主観的な感情を論理化するよう解説する。時代小説の魅力とメッセージ性を読み解く。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
11	美しい生き方からに見る癒やし②有川浩「阪急電車」	現代文学にある共感すべき生き方もしくは美しい生き方を示した作品を紹介、解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
12	美しい生き方から見る癒やし③天童荒太「悼む人」	現代文学にある共感すべき生き方もしくは美しい生き方を示した作品を紹介、解説する。天童荒太、吉田修一、ほかから解説する。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
13	拾遺①	講義中に紹介しきれなかった作品を改めて講義する。ディストピア文学とユートピア文学との可能性と展望を探る。	読書予定として加え、準備を始める。実際に読み始める。
14	拾遺②まとめ（総集編）	冒頭に示したカテゴリーから漏れた作品の拾遺と補足	単位レポート作成に取り掛かる。