シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
現代社会1(ヨーロッパ地域論)/MODERN SOCIETY1(EUROPEAN REGIONAL STUDIES) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金5/Fri 5 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
川﨑 聡史 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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川﨑 聡史 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
目的:本講義は、ドイツ戦後史、ヨーロッパ連合(EU)とドイツ連邦共和国の政治と社会について理解することを目的にしています。ヨーロッパ連合は現在、世界で最もよく組織された地域共同体のひとつであり、国際的に大きな影響力を持っています。さらにその主導的な加盟国のひとつとしてドイツ連邦共和国が挙げられます。本講義では、特に1960年代以降のヨーロッパ政治を扱い、ヨーロッパ連合とドイツ連邦共和国の仕組みと制度、それらが直面している課題と危機について理解することを目指します。本講義「ドイツ語圏とEU b(現代社会1?ヨーロッパ地域論)」では、ドイツ連邦共和国を中心としたヨーロッパ政治に関する専門知識を習得することを通じて、学生自身がドイツやヨーロッパに関して問いを発し、考えられるようになることを目指しています。 内容:春学期に引き続き、秋学期では現代ヨーロッパ政治を、ヨーロッパ連合とドイツ連邦共和国を中心にして勉強します。ヨーロッパ統合は、第二次世界大戦後、紆余曲折はあったものの、ほぼ一貫して進展してきました。しかし、1989?90年の東側諸国の転換(「東欧革命」)以降、新しい課題に直面しました。冷戦終結後にも、1993年のマーストリヒト条約や2002年の共通通貨ユーロの導入のような統合の進展がありました。他方で、ヨーロッパ憲法制定条約がフランスとオランダの反対で不成立に終わったり、ユーロ危機と難民危機によってヨーロッパ懐疑主義が拡大し、イギリスがヨーロッパ連合から脱退(Brexit)するなど停滞も発生しています。この授業では、特に1960年代以降のドイツ史とヨーロッパ統合について扱います。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義は、コロナ禍の状況にもよりますが、基本的に対面で行います。 成績評価は期末レポートと課題で行います。 毎回の講義で課題を提示します。この課題提出には、manabaを利用します。提出方法については、第1回の授業で詳しく説明します。 課題では、講義の内容を踏まえて考えたこと、分からなかったこと、さらに詳しく説明して欲しいことなどを書いてください。次回の講義で集めたコメントをパワーポイントに載せて、可能な限りフィードバックしたいと思います。この毎回のコメント(13回分)が評価基準になります。10回以上課題を提出することを最低条件とします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
本講義では二つの事後学習が求められます。 ① 毎講義後の課題提出。課題への解答をmanabaで書き込んでください。 ② 授業後の復習。授業資料は配布しますので、復習してください。さらに授業中に紹介した文献を自発的に読み進めることが好ましいです。毎回、レジュメには関連する文献を記載するので、気になるものから随時読み、勉強してください。事後、理解ができるまでには、講義時間の二倍程度(=200分ほど)の学修時間を目安にします。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
① 期末レポート 50% ② 毎回の課題へのコメント 50% 13回の講義のうち、10回以上コメントを残した人が単位の評価対象になります。 |
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関連科目 /Related Subjects |
春学期の「ドイツ語圏とEU a? 現代社会1(ドイツ地域論)」とは補完関係にあります。できれば両方参加してもらいたいですが、この授業だけを受講しても問題ありません。また、この授業を取った後に春学期の授業に参加してもらうこともできます。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:教科書は指定しない。 参考文献:参考文献は配布資料に記載する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
現代社会に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | シラバスに基づいた授業ガイダンス | 講義の概要をつかむ。課題の提出方法など授業を受けるにあたって必要な事柄を説明する。現在のドイツとヨーロッパについての基本的な知識を得る。 | 事後:今学期の授業方法を理解することが事後学修です。もし授業を聞いてもわからないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)などで連絡してください。 |
2 | ドイツ現代史①ー西側統合と「ベルリンの壁」建設 | 第二次世界大戦後、1960年代までのヨーロッパ統合に対する西ドイツの関わり、および東西対立の激化について扱う。東側陣営との対立が、西ドイツの西ヨーロッパ統合を後押ししていたことを押さえる。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
3 | ドイツ現代史②ー緊張緩和と変革の時代 | この授業ではしばしば米ソの全面衝突寸前に至った東西対立が、1960年代以降次第に緊張緩和する展開を、特に東西ドイツの関係に焦点を当てて解説する。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
4 | ドイツ現代史③ーブラント政権の成立と新東方政策 | 1969年のブラント政権成立後、西ドイツにはさまざまな変化が訪れた。この授業では、1960年第末からは70年代半ばまでの西ドイツの内政と外交、および東ドイツの状況について扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
5 | ドイツ現代史④ー「不安」と運動の時代 | 1970年代前半に度重なる危機によってそれまでの経済成長が鈍化した。さらにエネルギー問題や環境問題のような新しい課題に直面し、特に西ドイツ社会では「不安」が広がった。この展開を本授業では扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
6 | ドイツ現代史⑤ー東ドイツの市民運動とドイツ統一 | 本授業では1980年代末から1990年年代初頭の東側陣営の解体について、特に東ドイツの市民運動とドイツ統一に焦点を当てて扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
7 | ドイツ現代史⑥ー統一後のドイツとヨーロッパ統合 | 1990年の統一後、ドイツは旧東ドイツ地域の統合、さらなるヨーロッパ統合など様々な問題に取り組んできた。本授業では、1990年代以降のドイツ史について学ぶ。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
8 | ドイツ現代史⑦ーEUの「危機」とメルケル政権 | EUの大きな特徴である単一市場と共通通貨ユーロ、「ユーロ危機」について知識を得る。さらにメルケル政権の政策についても学ぶ。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
9 | ドイツとヨーロッパ①ードイツの「過去の克服」 | 戦後、ヨーロッパ統合が進展するためには、ドイツによるナチズムへの反省が不可欠だった。本授業でヨーロッパ諸国の和解を促したドイツによる過去の克服を扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
10 | ドイツとヨーロッパ②ー「移民国家」ドイツ | 現在のドイツは外国にルーツを持つ人々が2100万人以上居住する「移民国家」である。この授業では、ドイツが「移民国家」に至る道のりについて扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
11 | ドイツとヨーロッパ③ードイツの新右翼 | ドイツの新右翼は、旧東ドイツ地域を中心に排外主義を掲げて拡大した。本授業では、特に1990年代以降のネオナチ犯罪と右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の台頭について検討する。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
12 | ドイツとヨーロッパ④ー欧州統合の限界? | 欧州統合は、特に2005年のEU憲法条約の挫折によって壁に突き当たった。この授業では、2000年代の欧州統合の方向転換について扱う。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
13 | ドイツとヨーロッパ⑤―試練の中のEU | 2016年以降のBrexitなど、EUの統合政策は試練に直面している。この授業ではEUが「ポスト?統合」局面にあることを学び、今後の展望について考える。 | 事後:課題を提出する。パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |
14 | 授業のまとめーEUとドイツの今後の展望 | 21世紀に入りEUは「ポスト?統合」局面に入ったと言える。この授業ではEUと主要加盟国であるドイツの今後について考え、これまでの授業の総括を行う。 | 事後:パワーポイントを見直して復習をする。分からないことがあれば、manabaやメール(kawasaki.s2019@gmail.com)で質問すること。 |