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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想2(日本文学作品研究c)/LANGUAGE AND THOUGHT2(STUDY OF JAPANESE LITERARY WORKS (C)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
鴈野 佳世子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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鴈野 佳世子 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業では、絵画化されたテキスト、特に前近代の絵巻物というメディアに展開された古典文学や縁起、宗教説話等を取り上げ、テキストと絵画表現の相関性について考えながら、よりイメージ豊かに物語の内容や文章を味わうことを目指します。文字テキストと絵画テキストを見比べ、それぞれどのような方法で主題が語られているかに注目し、日本文化の持つ表現の多彩さを再確認します。絵巻物だけでなく、文学的主題を描いた屏風や掛幅、版画、現代の漫画や映画などにも視野を広げ、古典のテキストイメージが時代を越えてどのように展開、共有されてきたのか考えてみましょう。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業形式:講義、映像?画像鑑賞 授業方法:パワーポイントのスライドと、資料読解を中心とした講義です。テーマによっては映像やデジタル画像などの資料も使用します。毎授業後、リアクションペーパーを提出してもらい、その提出をもって出席とします。質問はリアクションペーパーで受け付け、次回以降に回答する他、全体で共有すべき問題については授業内で掘り下げます。 テキストは指定せず、資料はmanabaで配信します。授業前に確認し、手元資料として必要な人は各自プリントアウトしておいてください。 注意:授業は基本的に対面で行う予定ですが、状況によって遠隔(オンデマンド)で行うことがあります。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学習:講義で使用する資料は事前にmanabaで配信します。授業前に目を通し、テーマとなる文学作品についての概要を把握するとともに、疑問点や論点を考えておいてください(目安:30分程度)。 事後学習:授業で感じた疑問や興味をもった事柄について調べ、まとめてください(目安:30分程度)。自分なりに調べたことや考えたことを期末レポートに反映させてほしいと思います。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常点(出席、リアクションペーパー)40%、期末レポート60% | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
テキストは指定せず、毎回資料を配信します。 参考文献は授業時に適宜紹介します。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の進め方と課題?レポートについての説明 参考文献の紹介 |
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2 | 絵巻物の鑑賞基礎知識 | 絵巻物の鑑賞に必要な基礎知識の解説 詞書や変体仮名について |
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3 | 源氏物語 | 原作の概要を確認し、『源氏物語絵巻』をはじめとする様々な絵画とともに作品の世界観を味わう |
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4 | 竹取物語 | 原作の概要を確認し、江戸期の絵巻物を中心に絵本や映画など現代に至るまで継承されてきた作品イメージについて考える | |
5 | 枕草子 | 原作の概要を確認し、『枕草子絵巻』の絵画表現との関連性や、白描絵巻の展開について考える |
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6 | 江談抄 | 絵画化された話題として『吉備大臣入唐絵巻』などを取り上げ、絵巻としての表現の面白さを考える | |
7 | 宇治拾遺物語 | 絵画化された話題として『信貴山縁起絵巻』などを取り上げ、絵巻としての表現の面白さを考える | |
8 | 粉河寺縁起 | 『粉河寺縁起絵巻』を鑑賞し、詞書(テキスト)と絵の関係性について考える | |
9 | 春日権現験記 | 『春日権現験記絵』を鑑賞し、詞書の筆者と絵師の関係や、当時の絵巻物の価値について考える | |
10 | 大唐西域記ほか | 玄奘三蔵に関わる書物について概要を確認し、伝記『大慈恩寺三蔵法師伝』から『玄奘三蔵絵』へ絵画化、さらに小説『西遊記』へ展開した三蔵法師のイメージについて考える | |
11 | 「絵解き」について | 文字テキストを伴わない語りの文化として「絵解き」に注目し、掛幅絵の作例を鑑賞する | |
12 | お伽草子(1)「大江山」ほか | 本格的な絵巻として伝わるお伽草子に注目し、『長谷雄草紙』『酒呑童子絵巻』などの作品を鑑賞する | |
13 | お伽草子(2)「鼠草紙」ほか | 素朴な画風の絵巻や絵入本として作例が残るお伽草子に注目し、文学が庶民の楽しみへと発展した中近世の文化的動向について考える | |
14 | 授業まとめ | 授業の振り返りとレポート作成 |