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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(民俗学)/HISTORY AND CULTURE1(FOLKLORE) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木1/Thu 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
林 英一 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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林 英一 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
民俗学は、庶民生活の様式や観念について、わずかに残された文字記録なども手掛かりにしつつ、「伝承」を中心に研究する学問である。その対象は普段の生活から、社会組織、昔話、人の一生、祭りなど幅が広い。明治時代の近代化、また高度経済成長などで、これらは大きく変化した。この変化は現在にまで続く。民俗学は決して「過去」を掘り起こすだけではなく、変化の様相をも見つつ、過去と現在の関係や、現在の様相を知ることを目的とする学問である。本講座では、主に祭り?行事?昔話、現代の年中行事などを取り上げ、文化の背景やその歴史的変化、また現在の文化がどのように成立してきたのか、それを継承する意味について理解することを目的とする。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
パワーポイントを用いた講義形式の授業でありその内容を落とし込んだプリントをmanaba上で授業前に全回分配布する。授業ではパワーポイント(プリント)に書かれた内容の説明をプリントに書き込むことで、理解を深めることを期待する。出欠はresponを用いる。responではアンケート機能を用いる。授業はアンケートにその日の授業の質問やコメントを書いてもらい、翌週にレスポンスする形をとる。レスポンスは復習のためだけに行うのではなく、それによって多角的な視点で民俗文化に関わる問題を考えることに繋がると考える。参考図書一覧のプリントも配布するが、この一覧に関しては、第1回の授業中に説明する。具体的な評価の目安についても、第1回で説明する。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回、次回テーマに関係する文献を指示するので、配布したプリントを精読すると同時に、文献を読んで授業の準備と復習することで理解を深めること。配布されたプリントはあらかじめ読んでおくこと。授業ではそれに付け加えた話をするので、それを書き込み、講義後は内容を整理しておくこと。回数を重ねることで理解が深まるようになっている。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末試験(100%)によって、合格の場合はAA、A、B、Cの4段階で評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
生活文化の発見、死生学 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:プリントを配布 参考文献:一覧を配布するが、授業中でも提示 |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 基本的に本講座で扱うのは「庶民」の葬送儀礼とそれに基づく死生観である。第1回では本講座の全体の概要について、授業プリント、参考文献一覧プリント、授業の進め方や期末レポートについて説明する。 | |
2 | 国学と庶民文化への眼差し | 江戸時代には学問としての国学がさかんに行われていた一方、庶民生活の記録がなされた。それらがどのようなものであったかを説明する。 | |
3 | 地名と地名認識 | 地名は「地域」と密接に結び付いたものであり、その意味では「文化」表徴である。地名のつけ方と地名と結びついた社会概念、さらには地域認識の問題についてみる。 | |
4 | 日本の信仰 | 祭りの本質、古代からの仏教や山岳信仰による影響がどのようなものか。そして現在でもみられる行事がどのように成立していくのか、その過程についてみる。 | |
5 | 神道国教化(国家神道)と神社 | 現在では寺院と神社は全く別の宗教施設であるが、江戸時代までは神仏習合であった。明治政府の神道国教化政策によって分離し、今、我々がみている信仰や祭りの形になっていった。その過程と結果について説明する。 | |
6 | 異界の存在―妖怪と神との関係― | 現在、妖怪のアマビエや鬼が脚光を浴ている。日本において妖怪はどのように捉えられたのであろうか。それは神と密接に結び付いている。異界の存在をみることは、我々の存在観念を知ることに繋がる。 | |
7 | 異界の存在―『東海道四谷怪談』を中心に― | あの世の存在には、妖怪だけではなく幽霊があるが、この回では映画『東海道四谷怪談』から、日本における幽霊がどのように描かれ方から、幽霊に対する観念がどのようなものであったかを考える。 | |
8 | 昔話とその背景―桃太郎はなぜ英雄か― | 昔話「桃太郎」が鬼退治に行くという英雄譚の成立の背景、また昔話としてのヴァリエーションとして瓜子姫を取り上げ、『古事記』との関連性、世界的な昔話の型についてみる。 | |
9 | 昔話とその背景―浦島太郎は何者か― | 浦島伝説は奈良時代の文献から時代ごとに記録が残されている。時代による変化を辿りながら、浦島とは何者であり、その背景に何があるのか探る。 | |
10 | 災害伝承と伝説 | 災害立国である日本各地に災害にまつわる伝承が残されている。本回では中でも、地震津波で海没してしまった島の伝説についてみることで、災害がどのように語られていたかを見る。 | |
11 | 年中行事―正月とは何か― | 現在でも正月を祝うが、かつては正月に様々な行事があった。正月の意味とどのような行事が行われていたのかについてみる。 | |
12 | 年中行事―盆とは何か― | 盆行事も現在では「お盆休み」という形で知られているが、盆は実は8月ではなく、7月の行事であること、そして先祖をどのように迎えてきたのかについてみる。 | |
13 | 現代の年中行事 | 伝統的社会には数多くの行事が行われていたが、そのほとんどが忘れられてしまったかわりに、新しい年中行事が広まっている。本回では現代の民俗ともよべる新しい年中行事の成立と背景についてみる。 | |
14 | 人の一生(人生儀礼) | 人は生れてから成長するにしたがって様々な行事を行なう。年中行事とは異なり、現在でも行なわれているものが多い。そのような行事がどのようなもので、行なわれる背景についてみる。 |