シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化2(日本文化研究e)/HISTORY AND CULTURE2(JAPANESE CULTURAL STUDIES (E)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月2/Mon 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
浅山 佳郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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浅山 佳郎 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
(学部ポリシーとの関係) 学位授与方針と関わる能力としては,日本語と日本文化に関する「知」に基づき、多言語多文化間のコミュニケーションという課題について、主体的に考えることによる問題解決能力を養成することを目標とする。カリキュラムの編成?実施方針としては,日本と日本文化に関する総合的理解のうち,他言語他文化との接触というより応用的な課題をあつかう。 (授業の具体的な目的と内容) 現代日本語および日本的コミュニケーションが,異言語(特に英語)との関係や異文化間コミュニケーションの中で,どのような特性をもつかを考えることが目的である。本授業によって日本語および日本的コミュニケーションを相対化し,その多言語多文化間における位置を把握しておくことができるようになる。 なお使用する資料は英文であるが,授業活動は日本語で行う。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
事前に,テキストの指定箇所を読了してくることが要求される。また,テキストの当該箇所と関係する「課題」も,事前に Manaba を通して配布されるので,これについて解答を考えてくることも要求される。 授業は,最初にそのテキストまたは資料に対する学生諸君からの質問への回答からはじまる。あわせて浅山からの補助的な説明がある。 つぎに「課題」に対する学生諸君の解答の発表を求める。「課題」は,テキストの内容の妥当性,テキストに提示されている問題と類似する他の例,その問題に対する適切な解釈など,である。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前には,テキストの進度箇所を読解するとともに, Manaba で配布される対応課題への解答を準備すること(3時間)。 事後には,授業中での議論を振り返って確認するとともに,必要に応じて質問を Respon によって提出すること(1時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
(1)期末レポート(40%);授業内容に基づいて,日本語と英語との比較についてレポートの提出を求める。評価はオリジナリティ(具体的でかつ独自の問題点を析出しているか),論理性(言語学的または文化学的な議論として説得性があるか),実証性(議論に対してその根拠となる資料やデータが提示されているか)の3点による。3点が十分に達成されていれば,S(10点),不十分でも3点が実現されていれば,A(9点),一部に未達成の項目がある場合は,B(8点),3点の一部が全く欠如している場合は,C(7点)という4段階で評価し,40点に換算する。なお未提出は0点とする。 (2)平常点(40%);授業内での「課題」への「解答」を,2段階,Good(課題に対して適合的でかつユニークな指摘があった,10点),Average(課題に対して一応の指摘があった,7点)で評価し加算したうえで,40点満点に換算し,評価に算入する。 (3)授業活動の積極性(20%);授業内でのテキスト内容への「質問」を,1回の質問を4点として加算したうえで,20点を上限として評価に算入する。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業と前後して履修することが望まれる科目 日本研究概論Ⅰ?Ⅱ(言語文化学科) 異文化間コミュニケーションⅠ?Ⅱ(言語文化学科) 多文化共生研究Ⅰ?Ⅱ(言語文化学科) International and Japanese Studies 科目(全カリ科目) |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 言語における「らしさ」 | この授業で扱う問題の基本的な考え方について概説する。 | 事前には,シラバスを読んでおくとともに,自分の母語と学習言語について「その言語の特徴だ」と一般的に言われることが何かを考えておくこと(2時間) 事後には,テキストを確認すること(2時間) |
2 | テキストの基本姿勢 |
テキスト Introduction 授業であつかうテキスト,および談話論について概説する。 |
「詳細情報」の「事前?事後の学修内容」に書いてあるので省略する。以下同様。 |
3 | 省略 |
テキスト I Ellipsis in conversation 日本語における省略のルールを考える。 |
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4 | 代名詞 |
テキスト II Referential triggers 日本語と英語の特性比較として,文脈参照の問題を考える。 |
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5 | 状況中心 |
テキスト III Situation focus 日本語と英語の特性比較として,言語表現の形式がもつ状況中心か人間中心かという問題を考える。 |
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6 | 存在表現か所有表現か |
テキスト IV Blending existential and posse 日本語と英語の特性比較として,言語形式としての所有表現形式と存在表現形式の問題を考える。 |
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7 | 人称の属格表現 |
テキスト V Avoiding possession marking 日本語の特性として,人称代名詞の属格によるマークが少ないという問題を考える。 |
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8 | 他動詞と自動詞 |
テキスト VI Transitives, intransitives and inchoatives 日本語と英語の特性比較として,他動詞使用と自動詞使用の問題を考える。 |
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9 | 状態と行為 | テキスト VII States rather than actions 日本語と英語の特性比較として,疑似分裂文やモダリティ用の準体表現の問題を考える。 |
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10 | 主語 | テキスト VIII Required absence of subjects 日本語における主語の省略の問題について考える。 |
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11 | 責任の問題 | テキスト IX Responsibility and situation focus 日本語と英語における状況中心的表現と人間中心的の差と,そこから引き出される責任の問題を考える。 |
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12 | 状況依存と省略 | テキスト X Ellipsis in situation focus 状況依存という特性から,再度省略の問題を考える。 |
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13 | 日本語と英語 | テキスト全体をまとめるとともに,日本語と他言語との特性の比較を考える。 | 事前に,全体のまとめとして提示される課題に対する準備を行うこと(4時間)。 |
14 | まとめと発表 | 授業中であつかった諸項目について,学生諸君に発表を求める。 | 事前に,テキストであつかったさまざまな項目から1つを選択し,それについて発表できるように準備をしておくこと(4時間) |