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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(ドイツ語圏のメディア文化b)/HISTORY AND CULTURE1(MEDIA CULTURE IN GERMAN SPEAKING REGIONS (B)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火3/Tue 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
常石 史子 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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常石 史子 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
<目的> この授業は、外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)が示す、ドイツ語圏の「言語?文化?社会を理解するための専門知識」を習得した「国際的視野に立つ教養人」を育成することに資するものである。 映画というひとつのメディアの歴史を深く掘り下げることを通じて、メディアそのものがもつ構造や機能に意識を向け、メディアから受け取る情報を批判的に検討する姿勢を養う。 <内容> 「メディア文化」とは 、メディアによって伝達?複製?保存?再生されることで広く流通し享受される、さまざまなジャンルの文化事象をさす。本講義はその中で映画を中心に据え、絵画、写真、音楽といった他の分野と対比しつつ歴史的に考察する。 秋学期は、メッセージを伝達する「メディア」としての映画について、また、記憶を記録する「メディア」としての映画について学ぶ。前半では、映画というメディアがナチス政権に完全に掌握され、利用されるに至るまでの過程を考察する。後半は、ホロコーストの記憶をどう記録し、表現するのかという問いを検討したのち、記憶を記録する「メディア」としての映画について考える。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
①感染防止策を取って対面授業を行いながら、②Zoomによりリアルタイムで配信し、③授業録画をオンデマンドでも配信する。三つのうちどの授業形式で受講するかは受講生が自由に選択できるものとする。授業録画は対面やリアルタイムでの参加者も復習に活用することができる。ただし新型コロナウィルス感染状況などにより、対面授業を中止する可能性がある。 講義はPowerPoint等で資料を提示しながら行う。 授業に関する連絡はmanabaで行う。 授業の中で示される課題(コメントペーパー。400字以上の記述式)を、授業3日後の期限までに提出すること。提出先はmanaba「ドイツ語圏のメディア文化b」の「レポート」。 各回の授業の冒頭で、前回のコメントペーパーに対するフィードバックを行い、学期を通じて「書く力」の向上をはかる。 春学期、秋学期を通して受講することを前提に構成されている。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修(1時間程度):manabaでレジュメ等の資料が配布されるので、これを受講前にダウンロードし、目を通しておくこと。 事後学修(3時間程度):受講後には配布資料と授業録画を活用して復習し、「コメントペーパー」の課題に取り組むこと。さらに授業の中で示される参考文献を読み、映画を視聴して、積極的に自分の関心領域を拡げ、深めてゆくことが望ましい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
全14回分のコメントペーパーの合計点で評価する(100%)。 3分の2以上の出席を評価の前提とする。 正当な理由があって欠席した場合、評価の前提となる出席数には影響しないが、コメントペーパーを提出しない限り加点はされないので注意すること。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の概要、進め方、評価方法などを把握する。 春学期に学んだ内容を、秋学期の授業の前提として概観する。 |
配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
2 | プロパガンダの構造 (1):ナチスの映画政策 | ナチスの政権掌握とともに、映画産業が権力の中枢に取り込まれていった過程について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
3 | プロパガンダの構造 (2):リーフェンシュタール | リーフェンシュタールによる記録映画に見られるプロパガンダの手法について考察する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
4 | プロパガンダの構造 (3):戦時下の娯楽映画 | ナチスの映画政策において、娯楽映画がどのように位置づけられていたかについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
5 | プロパガンダの構造 (4):戦時下の日本映画 | 同時期の日本において映画がどのようにプロパガンダに利用されていたかについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
6 | ジャポニスムの系譜 | 『新しき土』(1937)国際合作の経緯を中心に、日独間の映画文化における交流について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
7 | ホロコーストの記憶 (1):ドキュメンタリー | ホロコーストの記憶を、ドキュメンタリーとして記録しようとする映画の種々のアプローチについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
8 | ホロコーストの記憶 (2):フィクション | ホロコーストの記憶を、フィクションとして再構成しようとする映画の種々のアプローチについて理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
9 | 映画とアーカイヴ | 映画を保存し、未来に継承することの意味と課題について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
10 | 映画の復元 | 映画を復元し、公開することに伴う種々の論点について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
11 | 映画館という空間 | さまざまな他の娯楽と併置される一つのメディアに過ぎなかった映画が、映画館という空間を得て独自のメディアに発展していった過程について理解する。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
12 | デジタル時代の映画の未来 | フィルムからデジタルへの移行を終えた映画というメディアの、今後の位置付けについて考える。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
13 | 「日常」のアーカイヴ | ホームムービーのアーカイヴ活動の事例を通じて、日常の記録を保存するということについて考える。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |
14 | まとめ | 秋学期の授業全体のまとめやフィードバックを行う。 | 配布資料と授業内容をもとにコメントペーパーの課題に取り組む。 |