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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2022/08/26 現在/As of 2022/08/26

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
自然?環境?人間1(文化としての科学a)/NATURE,ENVIRONMENT AND HUMANITY1(SCIENCE AS A CULTURE (A))
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム?学期
/Term?Semester
2022年度/2022 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
木2/Thu 2
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
野澤 聡

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
野澤 聡 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
 この授業では、『フェイクニュースを科学する:拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』という文献の読解を通じて、文化としての科学技術が内包する問題点と可能性を学ぶことを目的とする。また、こうした学びを通じて、知識や常識に疑問をもって挑戦する批判的思考(critical thinking)を鍛えることも併せて目的とする。
 
 インターネットを中心とするICT(情報通信技術)が普及することによって、デマや陰謀論、プロパガンダなどの拡散が容易になり、社会に大きな影響を与えている。近年の研究によると、こうした現象は、われわれ人間の特性とSNSなどネットワークの特性とが相互作用することによって、より深刻なものになっている。『フェイクニュースを科学する』は、現代のネットワーク社会におけるフェイクニュースの発生と伝播の仕組みとその影響について、最新の研究に基づいて分かりやすく具体的に説明したものである。

 授業では、『フェイクニュースを科学する』の読解を軸としつつ、そこで扱われている事柄について、参加者間のコミュニケーションを通じて各自の理解を深めることによって、知識や常識に挑戦する批判的思考を鍛えるために互いに切磋琢磨することを目指す。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
?対面授業とともに、授業を録画してオンデマンド配信もおこなう

?第2回の授業では、教員が文献内容の要約報告を担当するとともに、第3回以降の文献の要約報告の割り当てを決定する
(事前?事後学修、および、評価方法の項目も参照)

?第3回以降の授業では、60分程度、担当する学生が文献の要約報告をおこなった後、教員も含めた出席者全員で内容に関する質疑応答とディスカッションをおこなって理解を深める

?批判的思考の基礎固めとして、『フェイクニュースを科学する』のなかで各自が関心をもった節を一つ選んで要約する
(事前?事後学修、および評価方法の項目も参照)

?批判的思考を育成するために、上記で要約した内容に関連する事柄について各自でテーマを設定し、文献調査などをおこなって、期末レポートを作成する
(期末レポートへの取り組み方は、第1回の授業で説明する。評価方法の項目も参照)

?いまや社会インフラであるPCやインターネットについてのリテラシーを自然に身に着け、スキル向上を図るために、Zoom、manabaなどのオンラインツールを積極的に活用した授業運営をおこなう
事前?事後学修の内容
/Before After Study
?第2回以降の授業では、全員が『フェイクニュースを科学する』の授業で扱う範囲を事前に目を通しておく(1時間程度)

?要約報告担当者は、担当箇所の報告資料(レジュメ)を作成しておく(3-6時間程度)

?授業後、manabaに授業へのフィードバックをおこなう(毎回30分から1時間程度)
 
?『フェイクニュースを科学する』のなかで各自が関心をもった節を一つ選んで要約する(3-6時間程度)
 
?上記の要約を出発点として、各自でテーマを設定して文献調査などをおこない、期末レポートを作成する(20-30時間程度)
(期末レポートへの取り組み方は、第1回の授業で説明する)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
『フェイクニュースを科学する:拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』
著者
/Author name
笹原和俊
出版社
/Publisher
化学同人
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
第3回の授業までにかならず入手すること
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
「授業の目的?内容」に記載した内容に基づいて、下記の項目に対する到達度評価をおこなう:
①テキスト『フェイクニュースを科学する』を正確に読み解くことができる
②テキストの内容に関する自身の考えを合理的に述べることができる
③テキストの内容について自分とは異なる考え方や価値観があることを知り、自身の考えを批判的に検討しつつ述べることができる

成績評価の対象は、文章の要約と文献調査から構成される期末レポート、および、授業へのフィードバックや質問内容、授業内の質疑応答とディスカッションの内容である。要約報告を担当した場合は、レジュメと発表の内容も加点評価の対象とする。

成績評価基準については、第1回の授業で具体的に説明する。
関連科目
/Related Subjects
科学史I,II
文化としての科学b
科学技術基礎論I,II
科学技術と社会b
全学総合講座(大学における教養教育)
全学総合講座(社会の中の科学)
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
自然、環境、人間に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション、フェイクニュースを学ぶ意義について 授業全体の構成や履修する際の注意点、および成績評価基準を説明するとともに、フェイクニュースを学ぶ意義について考える。
2 フェイクニュースの全体像 第3回以降の文献の要約報告の割り当てを決定するとともに、テキスト1.1節の読解と議論をおこなって、フェイクニュースの定義、生態系、3つの要素、などについて考える。
3 フェイクニュース小史 テキスト1.2節の読解と議論をおこなって、フェイクニュースの起源、米大統領選とフェイクニュース、サイバー攻撃、などについて考える。
4 フェイクニュースの科学 テキスト1.3節の読解と議論をおこなって、陰謀論の拡散、偽ニュースの拡散、などについて考える。
5 認知の癖 テキスト2.1節の読解と議論をおこなって、認知バイアスについて考える。
6 みんなからの影響 テキスト2.2節の読解と議論をおこなって、社会的影響、感情の伝染、などについて考える。
7 嘘がこだまする部屋 テキスト3.1節の読解と議論をおこなって、エコーチェンバーについて考える。
8 フィルターに囲まれた世界 テキスト3.2節の読解と議論をおこなって、フィルターバブルについて考える。
9 情報過多社会 テキスト4.1節の読解と議論をおこなって、情報オーバーロード、AI(人工知能)、ソーシャルボット、などについて考える。
10 希少資源としての注意力 テキスト4.2節の読解と議論をおこなって、アテンション?エコノミーについて考える。
11 偽ニュースを見抜くスキル テキスト5.1節の読解と議論をおこなって、メディアリテラシーについて考える。
12 フェイクに異を唱える社会づくり テキスト5.2節の読解と議論をおこなって、ファクトチェックについて考える。
13 法による規制 テキスト5.3節の読解と議論をおこなって、表現の自由と法規制について考える。
14 情報生態系の未来 テキスト終章の読解と議論をおこなって、全体を振り返るとともに、期末レポートの取り組み方について補足する。

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