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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
政治外交史特殊講義/DIPLOMATIC HISTORY |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福永 文夫 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福永 文夫 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、法学研究科博士前期課程における「学位授与方針(DP)」の「学位の裏付けとなる『能力』のうち「高度の専門性を有する職業に必要な学識」の修得、及び、「教育課程の編成?実施方針(CP)のうち「法学の分野における研究に必要な基礎的能力」の育成等を目的として、政治学研究の動向及び知識を理解することを目的とする。 本講義では、現代日本の政治外交の歴史を学び、戦後体制(レジーム)の形成と変容について考えてみる。目的は3つある。一つは、現代日本の政治外交史の基礎知識を学ぶことにある。もう一つは、原資料に触れることで、歴史研究に必要な基本的史料の概観をつかむ。さらに一つは、これら史資料を如何に使い、論理的に構成していくかの技法を学ぶことである。 講義は、敗戦?占領の時代から、高度経済成長期を経て、戦後国際政治経済秩序が揺らぐ1970年代まで、日本がどう対応しようとしたかを考えていきたい。そうすることで、21世紀の日本の課題と展望を探ってみたい。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本講義は、原則として講義形式で行われる。受講者は事前に指定された箇所を読み、その内容を理解するよう努めることが望まれる。受講者の理解に資するよう、受講者の報告について、教員が確認し、適宜コメントを付す形でフィードバックを行う。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストの指定された箇所を事前に精読し、レジュメを作成すること(2時間)。その上で、授業後講義?ノートと照らし合わせて要点をまとめること(2時間)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
課題への取り組み姿勢と成果50%、レポート50% | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
政治外交史の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | はじめに-戦前?戦時?戦後 | 戦後とは何か、を考える意味はどこにあるか。 | |
2 | 占領した者とされた者-敗戦と占領 | 敗戦に至る過程を検証し、明治国家が戦争によって遺したものを考える。 | 『日本占領史』序章 |
3 | 占領と国際環境-GHQの成立 | 連合国の占領でありながら、なぜ実質的にアメリカの占領なったか、GHQの成立が占領をどう規定したか。 | 『日本占領史』第1章 Ⅰ日本降伏からGHQの成立へ |
4 | 戦後政治の起動 | 敗者側(政府、政党、財界、労働者、農民)のさまざまな構想、動きを明らかにし検証する。 | 『日本占領史』第1章 Ⅱ戦後政治の起動 |
5 | 日本国憲法の誕生 | 日本国憲法の制定過程を確認し、それがもった特質と日本側のさまざまな対応を検証する | 『日本占領史』第2章 Ⅰ日本国憲法の誕生 |
6 | 中道政権の軌跡 | なぜ中道政治が期待されたか、保守政権でなく中道政権となったかを歴史的に検証する。 | 『日本占領史』 第2章Ⅰ公職追放から新政議会へ 第3章 Ⅱ |
7 | 冷戦と占領政策の転換 | 戦時の米ソ協調から戦後の米ソ冷戦への転換はいつ起こり、それが日本に与えた影響について考える。 | 『日本占領史』第4章 |
8 | 戦後外交体制の形成-サンフランシスコ講和と日米安保条約 | 日本国憲法憲法とともに、戦後日本を規定した日米安保体制下の外交路線を再考する。 | 『日本占領史』第5章 |
9 | 「55年体制」の形成(1) | 保守合同と社会党統一の結果生まれた「55年体制」の形成過程を検証する。 「」 |
『経済成長の果実』 1.戦後10年 |
10 | 「55年体制」の形成(2) | 結果的に自民党長期政権をもたらした政党システムを欧米のそれと比較検討する。 | 『経済成長の果実』 1.戦後10年 |
11 | 「55年体制」の変容-60年安保騒動 | 学会では、「55年体制」は2度終わった、といわれている。その内実と実態を考える。 | 『経済成長の果実』 1.戦後10年 |
12 | 高度成長期の政治-池田内閣(1) | 反ポツダム派の退場、所得倍増、政治から経済へ、三池争議、社会党と構造改革 | 『経済成長の果実』 2.自立と成長 |
13 | 高度成長期の政治-池田内閣(2) | 福祉国家、国土総合開発、開放経済、高度成長、オリンピック | 『経済成長の果実』 2.自立と成長 |
14 | 高度成長期の政治-佐藤内閣(1) | 日韓基本条約、ベトナム戦争、大学紛争、ニクソン?ドクトリン、公害基本法 | 『経済成長の果実』3.長期政権の到達点 村井良太『佐藤栄作』中公新書 |
15 | 高度成長期の政治-佐藤内閣(2) | 明治百年、非核3原則、繊維摩擦、大阪万博、ニクソン?ショック、沖縄返還 | 『経済成長の果実』3.長期政権の到達点 村井良太『佐藤栄作』中公新書同上 |
16 | 1970年代の政治と外交 | 田中角栄、日中国交正常化、列島改造、福祉元年、石油危機、 | 『大国日本の揺らぎ』 1.「戦後」の終わりの始まり |
17 | 1970年代の政治と外交 | 三木武夫、政治資金規正法、GNP1%枠、ロッキード事件、財政赤字、1976年総選挙 | 『大国日本の揺らぎ』 2.経済大国日本への挑戦 |
18 | 1970年代の政治と外交 | 福田赳夫、保革伯仲、日中平和条約、福田ドクトリン、総裁予備選挙、 | 『大国日本の揺らぎ』 3.成長の後に来るもの |
19 | 1970年代の政治と外交 | 大平正芳、第2次石油危機、東京サミット、アフガニスタン侵攻、米イラン大使館事件、環太平洋連帯 | 『大国日本の揺らぎ』 4.急転する国内政治 |
20 | 1980年代の政治と外交 | 衆参同日選挙、鈴木善幸、行財政改革、新冷戦、教科書問題 | 『大国日本の揺らぎ』 5.胎動するアジア?太平洋の時代と日本 |
21 | 1980年代の政治と外交 | 中曽根康弘、新自由主義、日米貿易摩擦、民営化、前川レポート、 | 服部龍二『中曽根康弘』 |
22 | 1980年代の政治と外交 | プラザ合意、ウイリアムズバーグ、武器輸出禁止、国際国家、 | |
23 | 1980年代の政治と外交 | 冷戦の終わり、昭和から平成へ、竹下登、ふるさと創生、消費税、リクルート事件、 | |
24 | 冷戦後の政治と外交 | 海部俊樹、湾岸戦争、宮沢喜一、PKO法、バブル、政治改革 | |
25 | 冷戦後の政治と外交 | 細川護熙、小選挙区比例代表並立制、村山喜一、阪神淡路大震災 | |
26 | 冷戦後の政治と外交 | 橋本龍太郎、行政改革、ビッグバン、普天間基地返還、 | |
27 | 21世紀の政治と外交 | 小泉純一郎、郵政民営化、失われた10年、イラク戦争、9.11.テロ | |
28 | おわりに | 21世紀を迎え、100年間の政治と外交の変遷を総括する。 |