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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
環境法演習/SEMINAR ON ENVIRONMENTAL LAW |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
一之瀬 高博 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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一之瀬 高博 | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この演習では、環境法および国際環境法の分野における実定法制度、司法機関等の判断および学説等を素材に、比較法的な視点も含め、法理論的な考察を深め、国内および国際環境紛争事例を分析し、環境法および国際環境法の意義と機能を理解してゆく。 この演習は、以上の内容を通じて、法学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)の示す、高度の専門性を有する職業に必要とされる、法学の分野の学識および基礎的な研究能力を身につけることに資することを目的とする。また、法学研究科博士前期課程履修系統図の示す、専門的な学識の獲得、内容の正確な理解、論理的な整理?分析および学術的な高度の議論の展開ができるようになることを教育目標とする。 環境関連の進路を目指す諸君にとっては、この授業科目の内容は有益と考えられる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
この演習は対面授業で行い、ライブ配信も録画配信も行わない。初回も対面授業である。なお、感染拡大等の場合には、大学の指示に従い遠隔授業に変更する。授業連絡にはmanabaを用いる。 この演習は、講義形式ではなく、受講者が報告をし、それを基礎に討論する演習方式で行う。受講者は、事前の指示に従い十分な準備を行って報告?討論に臨むことが求められる。報告者は、報告内容をまとめたレジュメおよび関連資料を基に報告を行う。他の受講者は、報告に関連する課題や論点?疑問点に関してまとめたレポートを準備して、討論に臨む。 詳細な内容については、受講者の研究テーマを考慮し、相談のうえ決定することもありうる。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
指示された文献?資料等を予習し、次回の講義に臨むこと。授業後は、ノートや配布資料の内容を確認し、必要に応じて参考文献等にあたり、授業の理解を深めること。また、授業中の指示に従い復習や課題作業を行うこと。事前学修2時間、事後学修2時間以上を目安とする。 なお、この演習に関連する社会事象が現実に生起することが時々あり、それを取り上げることがあるので、日ごろからニュース?新聞等を通じて関連情報に接しておくこと。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
報告レポート60%、授業および課題への取り組み姿勢と成果40%。 報告レポートは、報告担当部分の事前調査?分析、整理?レジュメ作成、報告?討論の内容等の総合的観点から評価する。①担当部分の背景と現状といった事実関係、②関係する現行法制度の内容、③法解釈のあるいは法政策の観点からの論点の論理的考察が的確に行われていること、かつ、学術的な概念や諸事項が正しく理解されていることが重要である。 授業に応じて適宜行う課題は、報告者以外の受講者が授業に臨む際に準備が要求されるレポート等が評価の対象となる。詳細については、授業中に説明する。 |
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備考 /Notes |
テキスト、参考文献等については、授業中に適宜、紹介する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
法学研究科博士前期課程履修系統図の示す講義科目のうち、憲法、行政法、民法(財産法)、国際法の特殊講義の履修は、この演習をよりよく理解するうえで有益である。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
環境法の分野における特定の研究課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等の内容を精確に理解し、それらを論理的に整理?分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 国内環境紛争の解決手法と環境法 | 環境紛争に適用される法制度の基本構造を理解する。 | |
2 | 大気汚染と不法行為 | 大阪アルカリ事件?四日市ぜんそく事件の概要と論点を理解する。 | |
3 | 水質汚濁と不法行為 | イタイイタイ病事件の概要と論点を理解する。 | |
4 | 空港騒音の損害賠償と差止め | 大阪空港?厚木基地?横田基地訴訟の概要と論点を理解する。 | |
5 | 道路公害の損害賠償と差止め | 国道43号線事件の概要と論点を理解する。 | |
6 | 廃棄物の定義 | おから事件?木くず事件の概要と論点を理解する。 | |
7 | 廃棄物処理と差止め | 水戸市最終処分場差止請求訴訟の概要と論点を理解する。 | |
8 | 景観破壊の損害賠償と差止め | 国立市大学前通り高層マンション訴訟の概要と論点を理解する。 | |
9 | 景観保全と公有水面埋立免許 | 鞆の浦世界遺産訴訟の概要と論点を理解する。 | |
10 | 自然の権利 | アマミノクロウサギ訴訟の概要と論点を理解する。 | |
11 | 海岸の保全と埋立て | 新石垣空港設置許可取消訴訟の概要と論点を理解する。 | |
12 | 土地の適正利用と文化的環境の保護 | 日光太郎杉事件?二風谷ダム事件の概要と論点を理解する。 | |
13 | 水俣病 | 水俣病第一次訴訟?水俣病関西訴訟の概要と論点を理解する。 | |
14 | 原子力 | 伊方原発訴訟?大飯原発運転差止訴訟の概要と論点を理解する。 | |
15 | 国際環境紛争の解決手法と国際環境法 | 国際環境紛争に適用される法制度の基本構造を理解する。 | |
16 | 領域管理責任 | トレイル溶鉱所事件?コルフ海峡事件の概要と論点を理解する。 | |
17 | 公海の利用と環境被害 | 第5福竜丸事件の概要と論点を理解する。 | |
18 | 海洋油濁汚染と損害責任 | ナホトカ号事件の概要と論点を理解する。 | |
19 | 宇宙空間の利用と損害責任 | コスモス954号事件の概要と論点を理解する。 | |
20 | 核兵器と放射性物質 | 核実験事件の概要と論点を理解する。 | |
21 | 原発事故と放射性物質 | チェルノブイリ原発事故事件の概要と論点を理解する。 | |
22 | 国際河川の水利用と通報協議 | ラヌー湖事件の概要と論点を理解する。 | |
23 | 環境影響評価 | パルプ工場事件?サンファン川道路建設事件の概要と論点を理解する。 | |
24 | 海洋投棄 | 放射性廃棄物日本海投棄事件の概要と論点を理解する。 | |
25 | 廃棄物?有害物質 | 医療廃棄物輸出事件の概要と論点を理解する。 | |
26 | 海洋生物資源 | みなみまぐろ事件?南極海捕鯨事件の概要と論点を理解する | |
27 | 南極環境 | 南極における環境影響評価および環境損害責任の構造と特徴を理解する。 | |
28 | 演習の総括 | 国内?国際の環境紛争の法構造の相違と両者の関係について考察する。 |