シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
政治学演習/SEMINAR ON POLITICAL SCIENCE |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木5/Thu 5 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福永 文夫 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
福永 文夫 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本演習は、法学研究科博士前期課程における「学位授与方針(DP)」の「学位の裏付けとなる『能力』のうち「高度の専門性を有する職業に必要な学識」の修得、及び、「教育課程の編成?実施方針(CP)のうち「法学の分野における研究に必要な基礎的能力」の育成等を目的として、政治学研究の動向及び知識を理解することを目的とする。 政治家の日記を受講生とともに通読し、それぞれの時代と社会のなかで彼らが、何を考え、どう行動し、どういった結果がもたらされたかを考える。取り上げる日記は、『芦田均日記』全7巻(岩波書店)、『鳩山一郎?薫日記』上下(中央公論新社)、『石橋湛山日記』(みすず書房)、そして『佐藤栄作日記』全8巻(朝日新聞社)である。 いずれも戦前?戦時を経て、戦後日本の形成おいて少なからぬ役割を果たした指導者であり、彼らを通じて、時代の背景を探るとともに、彼らが時代に課題をどうとらえ、どう考え行動したか、リーダーシップの有り様を学ぶ。関係者の回想録等も併せて読む。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本演習は、原則として講義形式で行われる。受講者は事前に指定された箇所を読み、その内容を理解するよう努めることが望まれる。受講者の理解に資するよう、受講者の報告について、教員が確認し、適宜コメントを付す形でフィードバックを行う。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストの指定された箇所を事前に精読し、整理する(2時間)。授業後、講義?ノートと照らし合わせて要点をまとめること(2時間)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
課題への姿勢成果50%、レポート50% | ||||||||||
備考 /Notes |
その他のテキスト?参考文献: 伊藤隆監修『佐藤栄作日記』全6巻、朝日新聞社。 森田一『大平正芳秘書官日記』東京堂出版。 |
||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
|||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
政治学の分野における特定の研究課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等の内容を精確に理解し、それらを論理的に整理?分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | はじめに |
日記が歴史学において持つ意味と読み方を説明。 | |
2 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』第1巻 | 第1巻「敗戦前夜から憲法制定まで」、を輪読する。併せて『鳩山一郎?薫日記』および『石橋湛山日記』と比較考証する。 | |
3 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』第2巻 | 第2巻「外相から首相へ 連合の模索」を輪読する。 | |
4 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』第3巻 | 第3巻「昭電事件と講和問題 空隙の日々」を輪読する。 | |
5 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』 | 第4巻「民主党から改進党へ-再軍備運動と保守再編」を輪読する。併せて『鳩山一郎?薫日記』および『石橋湛山日記』と比較考証する。 | |
6 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』 | 第5巻『保守合同への道』を輪読する。併せて『鳩山一郎?薫日記』および『石橋湛山日記』と比較考証する。 | |
7 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』 | 第6巻「合同以降の政局(1)-日ソ交渉前後」を輪読する。併せて『鳩山一郎?薫日記』および『石橋湛山日記』と比較考証する。 | |
8 | 戦後日本の形成-『芦田均日記』 | 第7巻「合同以降の政局(2)-日米安保へ」を輪読する。併せて『岸信介回顧録』と比較検証する | |
9 | 55年体制の形成-『鳩山一郎?薫日記』上巻 戦時下~昭和27年 |
上巻を輪読する。吉田茂との確執、保守合同、日ソ交渉を再検討。 | |
10 | 55年体制の形成-『鳩山一郎?薫日記』下巻 | 下巻を輪読する。吉田茂との確執、保守合同、日ソ交渉を再検討。 | |
11 | 小括 | 岸信介、重光葵など当時の関係者の回想等と比較検証する。 | |
12 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第1巻 昭和27ー37年 |
自由党?田派、鳩山派の激しい確執、保守合同による55年体制のスタートを検証する。池田「低姿勢」への批判 | |
13 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第2巻 |
第2巻を輪読する。 | |
14 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第3巻 |
第3巻を輪読する。日米首脳会談、「本土並み核抜き」等を検証。 | |
15 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第4巻 昭和45?46年 |
第4巻を輪読する。沖縄返還協定調印、ニクソンショック | |
16 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第5巻 |
第5巻を輪読する。札幌五輪、沖縄返還、退陣、田中内閣成立-日中国交回復、石油危機、ベトナム戦争終結 |
|
17 | 高度経済成長と政治 -『佐藤栄作日記』第6巻 |
第6巻を輪読する。退陣後の田中金脈問題、ニクソン辞任、椎名裁定評を検証。 | |
18 | 小括ー『佐藤栄作日記』 | 当時の関係者の回想等を重ねて読み、佐藤日記を比較検証する。 | |
19 | 『河上丈太郎日記』 | 社会党関係の日記は珍しい。社会党および当時の政治状況と重ね合わせて読み込む。 | |
20 | 『河上丈太郎日記』 | 社会党関係の日記は珍しい。社会党および当時の政治状況と重ね合わせて読み込む。 | |
21 | 小括ー『河上丈太郎日記』 | 他の社会党関係者の回想録と併せて、河上日記を検討位置づける。 | |
22 | 1970年代の政治-『大平正芳秘書官日記』 | 「大平正芳手帳」と併せて、1972年を輪読し、とくに日中国交正常化の側面を明らかにするする。 | |
23 | 1970年代の政治-『大平正芳秘書官日記』 | 「大平正芳手帳」と併せて、1973年を輪読する。とくに石油危機の対応を明らかにする | |
24 | 1970年代の政治-『大平正芳秘書官日記』 | 「大平正芳手帳」と併せて、1974年を輪読する。 | |
25 | 1970年代の政治-『大平正芳秘書官日記』 | 「大平正芳手帳」と併せて、1975年を輪読する。 | |
26 | 1970年代の政治-『大平正芳秘書官日記』 | 「大平正芳手帳」と併せて、1976年を輪読する。 | |
27 | 小括-『大平正芳秘書官日記』 | 近年出版された三木武夫関係文書と比較?検討する。 | |
28 | おわりに | 日記が現す近現代史を総括し、研究史のなかに位置づける。 |