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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
英語教育研究/STUDIES IN ENGLISH EDUCATION |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
羽山 恵 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 専攻科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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羽山 恵 | 英語学科/ENGLISH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)?教育課程の編成?実施方針(CP) の中でもとりわけ、「語学?文学?文化?外国語教育分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集?分析できる能力」および「論理性と明晰性を備えた論文を執筆できる能力」を高めることを目的としている。 英語教育および第二言語習得研究(SLA: second language acquisition)について、実証的に研究する方法を学ぶ。 SLA実証研究は一般的に以下の手順を踏み、行われる。 1) 研究課題(RQ: research questions)を立てる 2 )関連する研究について調べ、まとめる 3) RQの答えを求める方法論を検討し、決定する 4) データを収集する 5) データを分析する(統計的手法を用いる) 6) データを解釈する 7) 論文を執筆する この授業では、上記一連の手順を体験的に学習することに主眼を置く。そのために、前半ではSLA研究分野における実証研究論文を講読し、上記項目それぞれについて評価を行いながら学ぶ。(使用する論文は、国内外のジャーナルから受講生の興味にあったものを選択する) 後半では、受講生が実証研究を行う。RQを立て、データ収集の方法論を検討し、実際に得られたデータを分析?解釈し、論文を執筆する。授業内で、それぞれの項目に関し指導を行う。論文は20?40ページ程度のものを想定し、英語で執筆する。修士論文を作成するにあたっての、良い練習になることを期待する。本論(Term Paper)を提出してもらい、それをもって本授業の成果とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
春学期は、受講生が自らの興味関心に関連した英語教育?SLA実証研究論文を選び、その内容を英語で説明するということを交代で行う。その際、研究のポイントを記したレジュメを用意する。以上のことを通じ、SLA研究の構成を十分に理解し、かつ専門的な内容を英語でアウトプットできるようにする。 秋学期はTerm Paper執筆のため、指定の内容に従った研究案を提出し、その内容の妥当性について議論する。授業の過程においてはデータ収集と分析を含む。毎回PCを持参し、データや論文原稿のやり取りをすることを基本とする。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前に、与えられたまたは自分で選定した英語教育?SLA実証研究論文を読んでくる。かける時間の目安はおよそ3?4時間。 事後は、当該論文の手法を真似、自らの設定した研究課題に取り組むためのリサーチ?デザイン案を作成する。かける時間の目安はおよそ3?4時間。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
(1) 英語論文講読の正確さ 15点 (2) 実証研究論文に対する評価の妥当性 20点 (3) 自らの実証研究のテーマの独創性 20点 (4) 自らの実証研究方法論の妥当性 30点 (5) Term Paperの構成、使用する英語の洗練度15点 |
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備考 /Notes |
受講生が選択すべき英語教育?SLA実証研究論文は、ARELE, TESOL Quarterly, Applied Linguistics, Studies in Second Language Acquisition, Language Learning, Modern Language Journalなどから選ぶことが望ましい。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
「英語教育演習」を履修するためには、この授業の履修が必須である。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
英語教育に関する文献を読み、高度な議論ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 受講生が興味関心を持っている研究テーマについて、教員や他の受講生に説明をする。 | 授業後、授業で紹介するSLA実証研究を5本選定する。 |
2 | SLA実証研究論文講読(1):語彙?文法習得 | 予め全員が読んでおいた論文について、担当者が英語でその内容を説明する。 | 事前に、担当する論文を英語で説明するための準備を行う。必ずレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
3 | (1)論文を用いた研究方法論 練習:語彙?文法習得 | 前回講読した論文の追試研究案を、担当者がレジュメに従い説明し、その内容の妥当性について議論する。 | 事前に、追試研究案を記したレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
4 | SLA実証研究論文講読(2):スキルの習得 | 予め全員が読んでおいた論文について、担当者が英語でその内容を説明する。 | 事前に、担当する論文を英語で説明するための準備を行う。必ずレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
5 | (2)論文を用いた研究方法論 練習:スキルの習得 | 前回講読した論文の追試研究案を、担当者がレジュメに従い説明し、その内容の妥当性について議論する。 | 事前に、追試研究案を記したレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
6 | SLA実証研究論文講読(3):個人差要因 | 予め全員が読んでおいた論文について、担当者が英語でその内容を説明する。 | 事前に、担当する論文を英語で説明するための準備を行う。必ずレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
7 | (3)論文を用いた研究方法論 練習:個人差要因 | 前回講読した論文の追試研究案を、担当者がレジュメに従い説明し、その内容の妥当性について議論する。 | 事前に、追試研究案を記したレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
8 | SLA実証研究論文講読(4):カリキュラム | 予め全員が読んでおいた論文について、担当者が英語でその内容を説明する。 | 事前に、担当する論文を英語で説明するための準備を行う。必ずレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
9 | (4)論文を用いた研究方法論 練習:カリキュラム | 前回講読した論文の追試研究案を、担当者がレジュメに従い説明し、その内容の妥当性について議論する。 | 事前に、追試研究案を記したレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
10 | SLA実証研究論文講読(5):評価 | 予め全員が読んでおいた論文について、担当者が英語でその内容を説明する。 | 事前に、担当する論文を英語で説明するための準備を行う。必ずレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
11 | (5)論文を用いた研究方法論 練習:評価 | 前回講読した論文の追試研究案を、担当者がレジュメに従い説明し、その内容の妥当性について議論する。 | 事前に、追試研究案を記したレジュメ(A4用紙2?3ページ程度)を作成すること。 |
12 | 統計的分析手法について(1):統計の基本と記述統計について | 担当教員より、SLA実証研究で頻繁に用いられる統計的手法を紹介する。 | 授業後、統計分析ソフトを使い、自ら統計分析を行ってみる。 |
13 | 統計的分析手法について(2):推測統計の基本について | 担当教員より、SLA実証研究で頻繁に用いられる統計的手法を紹介する。 | 授業後、統計分析ソフトを使い、自ら統計分析を行ってみる。 |
14 | 統計的分析手法について(3):多変量解析法について | 担当教員より、SLA実証研究で頻繁に用いられる統計的手法を紹介する。 | 授業後、統計分析ソフトを使い、自ら統計分析を行ってみる。 |
15 | RQ検討(1) | Term Paperの内容について検討する。特に研究課題(RQ)について検討する。 | 事前に研究課題についての考えをまとめ、レジュメを用意してくる。 |
16 | RQ検討(2):修正案 | Term Paperの内容について検討する。特に研究課題(RQ)を決定する。 | 前回の授業を踏まえ、事前に研究課題についての考えをまとめ、レジュメを用意してくる。 |
17 | 先行研究まとめ(1):本研究の関連用語 | Term Paperの課題に従った先行研究を整理する。 | 関連する先行研究を読み、それらについて内容語とに分類をし、授業で紹介をできるよう事前にレジュメにまとめてくる。 |
18 | 先行研究まとめ(2):本研究の関連研究 | Term Paperの課題に従った先行研究を整理する。 | 関連する先行研究を読み、それらについて内容語とに分類をし、授業で紹介をできるよう事前にレジュメにまとめてくる。 |
19 | 先行研究まとめ(3):検討課題 | Term Paperの課題に従った先行研究を整理する。 | 関連する先行研究を読み、それらについて内容語とに分類をし、授業で紹介をできるよう事前にレジュメにまとめてくる。 |
20 | データ収集方法検討:マテリアル作成 | Term Paperの方法(Method)について検討する。特にデータ収集のためのマテリアルの作成を行う。 | 事前に、研究で用いるマテリアルを作成してくる。 |
21 | データ収集方法検討:マテリアル修正 | Term Paperの方法(Method)について検討する。特にデータ収集のためのマテリアルの修正を重ねる。 | 前回の授業を踏まえ、事前に研究で用いるマテリアルを修正?作成してくる。 |
22 | データ収集方法検討:データ収集手順 | Term Paperの方法(Method)について検討する。特にデータ収集のための手順について確認する。 | データ収集手順について、事前にレジュメにまとめてくる。 |
23 | データ収集結果報告 | データ収集の結果を確認する。特にデータの入力の方法について検討する。 | 事前に、収集したデータを自分で入力し、授業に持参する。 |
24 | データ分析 | 統計的手法を用い、得られたデータを分析する。図表を作成する。 | 授業後、データ分析を行い、図表を作成する。 |
25 | 結果の解釈(1):図表の作成 | 得られた結果をどのように解釈するか、検討を行う。 | 事前に、得られた結果に基づいた解釈をレジュメにまとめてくる。 |
26 | 結果の解釈(2):関連研究を踏まえた議論 | 得られた結果をどのように解釈するか、検討を重ねる。 | 前回の授業を踏まえ、結果の解釈を修正し再提案できるように、事前にレジュメにまとめてくる。 |
27 | 論文執筆(1):前半 | Term Paperの原稿執筆を進める。英語での執筆にあたり、特に注意すべき点について確認する。 | この時点で執筆済みの原稿を提出できるよう、事前にまとめてくる。 |
28 | 論文執筆(2):後半 | Term Paperの原稿執筆を進める。英語での執筆にあたり、特に注意すべき点について確認する。 | この時点で執筆済みの原稿を提出できるよう、事前にまとめてくる。授業後は、1月末日の提出期限まで執筆を続ける。 |