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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
経済史研究(日本経済史)/HISTORY OF ECONOMICS(JAPANESE ECONOMIC HISTORY) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月6/Mon 6 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
市原 博 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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市原 博 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、大学院レベルでの日本経済史研究を理解するための基礎知識を獲得することを目標とする。まず、東京大学出版会から刊行された『日本経済史』全6巻中、幕末維新期から戦後の高度成長期までの研究の概要をまとめた1巻から5巻までをテキストとし、受講者の関心に合わせて設定するテーマに関する論文を選択し、それらを講読して議論し、研究史への理解を深める。 秋学期には、受講生の選択するテーマに関する専門的な研究書を取り上げ、それらを講読して議論し、先行研究への理解を深めるとともに、日本経済史研究の研究方法を実際の研究書に学ぶことにより把握することを目指す。 出来るだけ多くの文献を読むことにしたい。期末に、選択したテーマに関する研究史に関するレポートを作成する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
日本経済史の様々なテーマについて研究状況をまとめた文献を輪読する。受講生は文献を事前によく読んで出席することが義務付けられる。 対面授業を基本とするが、感染状況により、ライブ型オンライン授業を実施することがある。その際にはZoomを利用する |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストを読むとともに、記載されている参考文献を読む。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業への参加度50%、論文内容のプレゼンや議論などによる授業への貢献度30%、期末レポートの充実度20%で評価する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
参考文献としては、崎哲二編著『生産組織の経済史』東京大学出版会、2005年、武田晴人『高度成長期の日本経済』有斐閣、2011年などが候補となろう。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
経済史についての修士レベルの知識を修得し,各地域?各時代における経済活動を分析できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業方針の説明と授業計画の作成 | |
2 | 『日本経済史2産業革命期』第1章「貿易の拡大と資本の輸出入」 | 産業革命を支えた貿易と資本収支を検討する。 | |
3 | 『同上』第3章「財政政策と金融構造」 | 産業革命を可能にした財政政策と金融制度の形成を検討する。 | |
4 | 『同上』第4章「軽工業の資本蓄積」 | 産業革命を主導した繊維産業の発達を検討する。 | |
5 | 『同上』第5章「重工業?鉱山業の資本蓄積」 | 産業革命期の重工業部門の発展を検討する。 | |
6 | 『同上』第6章「国家権力と労働世界」 | 明治期の労働運動と政府の統制策について検討する。 | |
7 | 『日本経済史3両大戦間期』第1章「景気循環と経済政策」 | 戦間期の日本経済の動揺と経済政策の関係について検討する。 | |
8 | 『同上』第2章「産業構造の変化と独占」 | 戦間期の重工業の発展と企業体制の変化について検討する。 | |
9 | 『同上』第3章「財閥のコンツェルン化とインフラストラクチャー機能」 | 財閥の形成過程とその役割について検討する。 | |
10 | 『同上』第4章「就業構造と農業」 | 戦間期の就業構造の変化と農業の動向について検討する。 | |
11 | 『日本経済史4戦時?戦後期』第1章「戦時経済総動員と造船業」 | 戦時期の経済統制政策と造船業の拡大について検討する。 | |
12 | 『同上』第2章「戦時統制と企業」 | 戦時経済統制が企業経営に与えた影響について検討する。 | |
13 | 『同上』第3章「戦時戦後の財政と金融」 | 戦時期から敗戦後の経済復興期の財政金融政策の効果について検討する。 | |
14 | 『同上』第5章「被占領下の戦後変革」 | 敗戦後の経済改革の特徴と効果を検討する。 | |
15 | 『同上』第6章「戦後危機と経済復興(1)食糧危機と農業復興」 | 敗戦後の食糧生産政策の効果について検討する。 | |
16 | 『同上』第7章「戦後危機と経済復興(2)生産管理と経営協議会」 | 敗戦後の労働争議と労使関係の特徴について検討する。 | |
17 | 『同上』第1章「高度成長と技術発展」 | 高度成長期の技術開発の特長について検討する。 | |
18 | 『同上』第2章「都市化と農村の変貌」 | 高度経済成長期の都市化の進展に伴う農村社会の変化について検討する。 | |
19 | 『同上』第3章「高度成長と財政金融」 | 高度経済成長を支えた財政金融政策について検討する。 | |
20 | 『同上』第4章「産業政策と国際競争力」 | 日本産業の国際競争力の向上に果たした産業政策の役割について検討する。 | |
21 | 『同上』第5章「日本企業システムと高度経済成長」 | 日本の経済成長と企業システムの関係について検討する。 | |
22 | 『同上』第6章「通貨危機と石油危機」 | 高度経済成長を終焉させた2つの経済危機について検討する。 | |
23 | 研究書?研究論文の講読(1) | 日本労働史に関する文献を輪読する。 | |
24 | 研究書?研究論文の講読(2) | 日本財政史に関する文献を輪読する。 | |
25 | 研究書?研究論文の講読(3) | 日本経営史に関する文献を輪読する。 | |
26 | 研究書?研究論文の講読(4) | 日本の経済政策に関する文献を輪読する。 | |
27 | 研究書?研究論文の講読(5) | 日本の植民地に関する文献を輪読する。 | |
28 | 総括討論 | 学んだことを振りかえり、今後の研究の進展に必要なことについて議論する。 |