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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
財政金融研究(金融論)/FINANCE AND MONETARY(MONEY AND BANKING) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木5/Thu 5 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
熊本 尚雄 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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熊本 尚雄 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義では、金融論のマクロ的側面(貨幣的マクロ経済学)に関する諸理論を取り上げる。具体的には、春学期ではmoney-in-the- utility-functionモデル、cash-in-advanceモデル、shopping-timeモデル等を取り上げ、秋学期では価格の粘着性と金融政策の効果、金融政策と財政政策の相互関連等を取り上げる。 本講義の目的は、金融論のマクロ的側面(貨幣的マクロ経済学)に関する諸理論を正しく理解することにより、研究科DPに掲げる学位の裏付けとなる「能力」のうち、「経済社会の状況を基に、抽象的思考を通して問題を設定する能力」、「設定した仮説を秩序立てて立証する演繹的思考能力」、「諸課題の背後にある構造を分析し、また制約条件も考慮して現実的な解決策を見出す能力」を養うことである。 講義を通し、マクロ金融に関する問題を考察する上で必要となる金融理論や実証分析の方法を理解できるようになる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義の形式は履修者による下記の英語テキストの輪読(履修者に分担を割り当てて報告)によって進めていく。関連する英語論文も適宜取り上げるため、一定以上の英語力を必要とする。 なお、履修するにあたり、学部レベルのミクロ経済学?マクロ経済学?計量経済学の知識に加え、学部時代には馴染みの薄い動学的最適化やdynamic programing等の数学的手法が必要となるため、数学的な予備知識があることも前提とする。 履修者は、事前に割り当てられた箇所を熟読し、レジュメを作成して授業に出席する必要がある。また、授業後には、レジュメの正誤を確認するとともに、紹介する参考文献も熟読し、理解を深化させることが要求される。 授業形態は対面授業で行う。オンラインでの配信(Zoom等によるライブ配信、クラウド録画等による事後配信)は行わない。 詳細は初回の授業(ガイダンス)にてアナウンスする。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
単位制に基づき、講義の理解を深めるために、各回の授業に対して少なくとも4時間程度の授業外学修時間を必要とする。 履修者は事前に割り当てられた箇所を熟読し、レジュメを作成する(2時間)。授業後はレジュメの正誤を確認するとともに、紹介する参考文献を熟読しし、理解を深化させる(2時間)。 また、この他にも輪読するに当たり必要となる数学的知識の習得に向けた自己学習を並行して行うことが肝要である。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常点(60%):割り当てられた箇所の報告内容を正確に理解しているか、報告に際して作成するレジュメの内容は十分か、議論に積極的に参加しているかを評価する。 期末レポート(40%):授業で取り上げたトピックに関する体系的な理解が達成されているかを評価する。 定期試験は実施しない。 |
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備考 /Notes |
学部レベルのミクロ経済学?マクロ経済学?計量経済学の知識に加え、学部時代には馴染みの薄い動学的最適化やdynamic programing等の数学的手法が必要となるため、数学的な予備知識があることも前提とする。 授業形態は対面授業で行う。オンラインでの配信(Zoom等によるライブ配信、クラウド録画等による事後配信)は行わない。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
財政学?金融論についての修士レベルの知識を修得し,財政?金融に関連する諸問題を分析できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 【春学期】Introduction | 春学期における授業全体についての説明を行う。 | |
2 | Empirical Evidence on Money, Prices, and Output(1) | 貨幣、インフレーション、産出量間の短期的、長期的関係に関する実証的証拠について概観する。 | |
3 | Empirical Evidence on Money, Prices, and Output(2) | 貨幣や金融政策が実体経済に及ぼす影響を推定する際の留意事項について理解する。 | |
4 | Money-in-the-Utility Function(1) | money-in-the-Utility Functionモデルの基本的な設定を理解する。 | |
5 | Money-in-the-Utility Function(2) | 定常均衡における経済の特徴を理解する。 | |
6 | Money-in-the-Utility Function(3) | インフレーションのwelfare costを理解する。 | |
7 | Money-in-the-Utility Function(4) | Money-in-the-Utility Functionモデルの動学分析(線形近似)を理解する。 | |
8 | Money-in-the-Utility Function(5) | Money-in-the-Utility Functionモデルの動学分析(カリブレーション)を理解する。 | |
9 | Money-in-the-Utility Function(6) | Money-in-the-Utility Functionモデルの解き方を理解する。 | |
10 | Money and Transactions(1) | Shopping-timeモデルを理解する。 | |
11 | Money and Transactions(2) | Cash-in-advanceモデルを理解する。 | |
12 | Money and Transactions(3) | Stochastic Cash-in-advanceモデルを理解する。 | |
13 | Money and Transactions(4) | Searchモデルを理解する。 | |
14 | Summary and Further Discussion | 春学期の授業全体のまとめを行う。 | |
15 | 【秋学期】Introduction | 秋学期における授業全体についての説明を行う。 | |
16 | Money and Public Finance(1) | 貨幣、インフレーション、金融政策に関する財政問題を概観する。 | |
17 | Money and Public Finance(2) | 財政赤字とインフレーションを理解する。 | |
18 | Money and Public Finance(3) | 財政理論について理解する。 | |
19 | Money and Public Finance(4) | 最適課税とシニョリッジを理解する。 | |
20 | Informational and Portfolio Rigidities(1) | Imperfect informationを理解する。 | |
21 | Informational and Portfolio Rigidities(2) | Lucasモデルを理解する。 | |
22 | Informational and Portfolio Rigidities(3) | Sticky informationを理解する。 | |
23 | Nominal Price and Wage Rigidities(1) | 価格と賃金の粘着性を理解する。 | |
24 | Nominal Price and Wage Rigidities(2) | 基礎的な不完全競争モデルを理解する。 | |
25 | Nominal Price and Wage Rigidities(3) | Time-Dependent Pricing (TDP)モデル、Calvoモデルを理解する。 | |
26 | Nominal Price and Wage Rigidities(4) | State-dependent pricing (SDP)モデルを理解する。 | |
27 | Nominal Price and Wage Rigidities(5) | 賃金が粘着的なMoney-in-the-Utility Functionモデルを理解する。 | |
28 | Summary and Further Discussion | 春学期、秋学期の授業全体のまとめを行う。 |