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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
国際経済演習(東アジア?中国経済論)(D)/SEMINAR IN INTERNATIONAL ECONOMY(EAST ASIAN AND CHINESE ECONOMY)(D) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月4/Mon 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
全 載旭/CHUN Chai Wook |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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全 載旭/CHUN Chai Wook | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業は経済学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)に掲げる学位の裏付けとなる「能力」1?2?3を養成することを目的にする。 経済学研究科の教育課程の編成?実施方針(CP)に掲載されている専門的な演習科目として配置され、総合的、専門的、また学術的な教育?研究に対応できるカリキュラムであるという教育目標に向けて授業を行う。 本年度は、高度成長を実現している中国経済の現実を理解し?その発展メカニズムを理論的に分析することを主な目的としている。開発経済学的視点から見た場合、中国が改革?開放以後採用し、実践してきた開発戦略を評価したい。 また農村の過剰労働力と都市の失業問題?地域間の所得格差問題、過剰生産能力の問題、社会保障制度の未整備の問題など中国が直面している課題についても検討する。そしてASEANを中心とする東アジア経済統合と中国経済との関連についても考察する。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的には輪読形式で行う。必要に応じて講義をすることもある。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
テキストの範囲の授業内容を確認し、議論ができるようにしてください。また授業で議論された内容を纏めて次回で提出してください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
プレゼンテーション(50%)と提出されたレポート(50%)により評価する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
国際経済についての博士レベルの知識をもとに問題を発見し,高度に専門的な研究論文を作成できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 中国経済の捉え方:開発経済学的枠組みと規模(Ⅰ) | 中国の経済発展とその変化を捉えるために使われる基本的概念、分析枠組みについて理解する | |
2 | 中国経済の捉え方:開発経済学的枠組みと規模(Ⅱ) | 1949年以降今日までの中国の動きを、毛沢東時代と改革?開放以後の2つの時期に区分することと、その理由について考察する | |
3 | 初期条件と歴史的文化的特性(Ⅰ) | ガーシェンクロンの「後進性」仮説について理解する。 | |
4 | 初期条件と歴史的文化的特性(Ⅱ) | 歴史的視野から見て現代中国の経済発展をどのように捉えるべきかについて理解する。 | |
5 | 成長モデルと構造変化(Ⅰ) | 開発経済学で最も強い、また長きにわたって大きな影響を与えたロッド=ドーマ?モデルを理解し、それとの関連で貯蓄率と成長との関係について考察する。 | |
6 | 成長モデルと構造変化((Ⅱ) | 1990年代以降盛んになる内生的成長論を経済発展との関連で取り上げ、それが中国の経済発展にどのような示唆を与えるかについて議論する。 | |
7 | ルイス?モデルと中国の転換点(Ⅰ) | ルイス?モデルの概要とそのモデルで使われる「過剰労働力」概念を理解する。 | |
8 | ルイス?モデルと中国の転換点(Ⅱ) | 日本、台湾、韓国における転換点の経験を振り返り、中国との背景の違いを確認する。また経済開発における都市化の持つ意味について考察する。 | |
9 | 外向型発展モデルと中国(Ⅰ) | 開発経済学に登場する貿易をめぐる2つの開発戦略について理解し、中国の対外経済政策を取り上げ、貿易の自由化とWTO加盟、およびその効果について考察する。 | |
10 | 外向型発展モデルと中国(Ⅱ) | 中国経済のいわば牽引車である外国直接投資とその役割、またその効果、さらに決定要因を明らかにする。 | |
11 | 雁行形態論?キャッチアップ型工業化とその限界(Ⅰ) | 雁行形態論で中国の経済発展がいかに説明できるのか、あるいは十分には説明できないのかを議論する。 | |
12 | 雁行形態論?キャッチアップ型工業化とその限界(Ⅱ) | 雁行形態論を含むキャッチアップ型工業化論の「限界」について考察する | |
13 | 人口転換と人口ボーナス(Ⅰ) | 人口転換とは何か、それが近代化に伴ってなぜ出現するのか、その原因について考察する。 | |
14 | 人口転換と人口ボーナス(Ⅱ) | 人口ボーナスとは何か、人口構造が経済発展にボーナスをもたらす事実と、この問題の背景、重要性について理解し、それが中国でどのように展開されるのかについて考察する。 | |
15 | 分配と貧困(Ⅰ) | 分配問題における最も標準的な仮説であるクズネッツの逆U字仮説とその妥当性について取り上げ、中国における格差の構造と推移について考察する。 | |
16 | 分配と貧困(Ⅱ) | 中国における貧困水準の動きと貧困の構造について調べ、また所得不平等の現在の動向を考察する。 | |
17 | 人的資本と教育(Ⅰ) | 人的資本論を概観し、その思想の流れで生まれてきた教育の収益率の概念、その求め方について理解する。 | |
18 | 人的資本と教育(Ⅱ) | 中国における教育の収益率の動き、その特徴について他の諸国の事例と比較しながら理解し、教育の収益率や不平等が分配や成長にどう関連しているのかを検討する。 | |
19 | 環境クズネッツ曲線と中国の環境問題(Ⅰ) | 環境と経済発展との関係や、環境問題で取り上げられるいくつかの基本的概念やモデルについて理解する。 | |
20 | 環境クズネッツ曲線と中国の環境問題(Ⅱ) | 中国における環境政策の変遷を毛沢東時代から今日まで追いかけ、また地球温暖化問題に見られる中国の「途上国としての」出張を検討する。 | |
21 | 開発独裁モデル ー中国における政府と市場の関係ー(Ⅰ) | 開発独裁と開発主義の概念、そして一般論として政府と市場の役割、ならびに両者の関係について理解する。 | |
22 | 開発独裁モデル ー中国における政府と市場の関係ー(Ⅱ) | 政府と市場との関係において中国はどのように特徴づけられるのか、また「自由としての開発」論を中国に当てはめた場合、どのようなことがいえるかについて議論する。 | |
23 | 中国の開発経験をどう見るか(Ⅰ) | 中国の開発経験が既存の、とくにマクロ的開発経済学に与えた貢献、その中でとくに重要だと思われる「市場創成のダイナミズム」と技術吸収について考察する。 | |
24 | 中国の開発経験をどう見るか(Ⅱ) | 「中国モデル」の内容と意味について開発論的視点から理解し、中国が抱えるいくつかの難題について、「中所得国の罠」という観点から考察する。 | |
25 | 中国式イノベーション(Ⅰ) | 最先端の技術革新ではなく、その技術をもとに実用的な改良を加える技術革新(中国式イノベーション)が中国で生まれた要因を検討する。 | |
26 | 中国式イノベーション(Ⅱ) | 独自技術の開発を進めようとする政府の技術政策を検討し、中国式イノベーションが今後も成長に貢献するのか、それとも中国は独自技術の開発へと進まざるを得ないのかについて議論する。 | |
27 | 東アジア経済統合と中国経済(Ⅰ) | ASEANを中心とする東アジア経済統合と中国経済との関連について考察する。 | |
28 | 東アジア経済統合と中国経済(Ⅱ) | 2000年代以降の中国とASEANを中心とした貿易構造の変化について東アジア経済統合との関連から考察し、そして非g市アジア経済統合の経済的影響について検討する。 |