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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
国際経済特殊研究(国際公共政策論)/INTERNATIONAL ECONOMY(INTERNATIONAL PUBLIC POLICY) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火2/Tue 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
木原 隆司 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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木原 隆司 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本授業は、経済学研究科博士後期課程の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)が示す「経済分野において研究者として自立して研究活動を行うために必要な高度の研究能力」、特に、「専門分野にどどまらず、周辺の分野まで含めて、国内外の文献やデータその他の情報を網羅的に参照し、評価できる能力」を涵養するため、「経済の分野において広汎かつ高度な講義」を行う。 本講義は、国際公共政策のうち、増加傾向にあったテロに対する対策に焦点を当て、英文テキスト(The Political Economy of Terrorism)の「輪読」を通じ『テロの政治経済学』を理論?実証面から検討する。 このテキストは、国内?国際テロリズムの原因?経済的帰結?対策の有効性?国際協力等を経済理論(外部性?公共財等のミクロ理論、ネットワークの経済学、マクロ?成長論等)とVARモデル等の実証分析等を用いて分析?解説したもので、その他の国際公共政策を分析する上でも有用な基礎的ツールの習得に適した文献である。また、テキストなので英語も比較的容易である。 講義はゼミ形式で進め、受講生による発表と討論が中心となる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
演習形式。受講生は担当範囲を精読の上、概要をPPT等により発表し、討議する。 講義の中で、質疑応答、学生同士のディスカッションを行う。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:テキストを熟読の上、その内容を発表する資料を作成する。 事後学修:講義で指摘された課題について、学修?研究を進め、期末レポートを作成する。 (事前事後学修の時間の目安は4時間程度とする) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
講義への貢献40%、発表40%、期末レポート20% | ||||||||||
備考 /Notes |
?Enders and Sandler The Political Economy of Terrorism (Second Edition), Cambridge, 2012 ?「暴力的紛争リスクの経済学」澤田康幸編『巨大災害?リスクと経済』日本経済新聞社、2014 ?「テロの計量分析序説-発生要因と成長率への影響」PRI Discussion Paper Series、財務省2014 |
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関連科目 /Related Subjects |
国際経済特殊研究の関連科目とともに、経済理論特殊研究、経済政策特殊研究、財政金融特殊研究、統計特殊研究の関連科目を履修することが望ましい。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
国際経済についての博士レベルの知識を修得し,国際経済に関連する諸問題を精密に分析できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | Terrorism: An Introduction(イントロダクション)(1)(アプローチ) |
テロの定義、政治学的?経済学的アプローチについて理解する。 | |
2 | Terrorism: An Introduction(イントロダクション)(2)(歴史と現状) | テロの歴史、現状について理解する。 | |
3 | 自由民主主義のジレンマ(1)(歴史) | 自由民主主義とテロとの関係について理解する。 | |
4 | 自由民主主義のジレンマ(2)(経済理論?統計) | 自由民主主義とテロとの関係について経済学的?統計的に理解する。 | |
5 | 統計分析とテロリストの行動の動態分析(1)(統計) | 国際テロの記述統計や時系列を理解する。 | |
6 | 統計分析とテロリストの行動の動態分析(2)(分析) | テロに関するスペクトラル分析、介入分析等の手法について理解する。 | |
7 | 統計分析とテロリストの行動の動態分析(3)(データベース) | 国内テロも含むGlobal Terrorism Databaseについて理解する。 | |
8 | Counterterrorism(テロ対策)(1) (攻撃的?防御的対策) |
テロ対策に、攻撃的対策と防御的対策があることを理解する。 | |
9 | Counterterrorism(テロ対策)(2) (ゲーム理論) |
一般形のゲーム理論(離散型)を用いてテロ対策の有効性を分析する。 | |
10 | Counterterrorism(テロ対策)(3) (反応関数) |
複数国の反応関数を用いて、連続型のテロ対策の有効性を分析する。 | |
11 | Transference(テロの転移)(1) (テロ攻撃間の代替) |
合理的テロリスト?モデルによるテロ攻撃間の代替を理論モデルで理解する。 | |
12 | Transference(テロの転移)(2) (実証分析) |
VAR推定等による合理的テロリスト?モデルについての実証分析の結果を理解する。 | |
13 | International Cooperation: Dilemma and Inhibitors | テロ対策の外部性等についてモデル?ゲーム理論や実態から学び、国際協力のジレンマ?障害を理解する。 | |
14 | 春学期のまとめ | 春学期に学修した重要事項を総括する。 | |
15 | Hostage Taking(人質略取)(1) (歴史) |
人質略取のテロの理由、歴史について学ぶ。 | |
16 | Hostage Taking(人質略取)(2) (理論) |
人質略取の理論モデル?ゲーム理論と実証結果を理解する。 | |
17 | テロ組織(1)(タイプ等) | テロ組織?タイプ等を理解する。 | |
18 | テロ組織(2)(構造分析) | ネットワーク理論を用いて、テロ組織の構造を分析する。 | |
19 | テロ組織(3)(軍事?政治部門) | テロ組織の軍事部門と政治部門との関係等を理解する。 | |
20 | 9?11(米国同時多発テロ)の前と後(1) (記述統計等) |
2001年9月11日の米国同時多発テロ前後でどのように変化したかを記述統計等から理解する。 | |
21 | 9?11(米国同時多発テロ)の前と後(2) (実証分析) |
米国同時多発テロ前後で、攻撃モード、テロ発生国?地域や貧困との関係がどのように変わったかを実証分析等から理解する。 | |
22 | The Economic Impact of Terrorism(テロの経済効果)(1)(先進国) | 先進国に対するテロの経済効果(米国同時多発テロ、スペイン等)の大きさを理解する。 | |
23 | The Economic Impact of Terrorism(テロの経済効果)(2)(マクロ) | テロ攻撃のマクロ経済的影響を実証分析等から理解する。 | |
24 | The Economic Impact of Terrorism(テロの経済効果)(3)(ミクロ) | テロ攻撃のミクロ経済的影響を実証分析等から理解する。 | |
25 | Homeland Security(国土安全保障)(1) (変遷) |
米国の国土安全保障が、同時多発テロ以降どのように変わってきたかを理解する。 | |
26 | Homeland Security(国土安全保障)(2) (評価?保険) |
米国国土安全保障省の評価や保険制度等について理解する。 | |
27 | The Future of Terrorism(テロの将来) |
大量破壊兵器、化学?生物?放射線?原子力兵器(CBRN)兵器等によるテロ、サイバー?テロ等にどう対応するかを検討する。 | |
28 | 秋学期のまとめ | 秋学期に学修した重要事項を総括する。 |