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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
国際経済研究(地球環境論)/INTERNATIONAL ECONOMY(GLOBAL ENVIRONMENT AND SUSTAINABILITY) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
月3/Mon 3 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中村 健治 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中村 健治 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
現代は温暖化とオゾンホールに代表される地球規模の環境問題が顕在化している。オゾンホールはモントリオール議定書により原因物質であるフロンの規制が世界的に行われ、近年オゾンホールはわずかであるが縮小している。これは世界的な規制の成功例と言える。温暖化対策は様々な方策が検討?実施されているがその効果は見えていない。 自然からみた環境問題は人為的摂動を受けた地球の気候システムの反応ともいえる。自然状態でも自然変動があり、それに人為的摂動が加わっている。地球システムの反応の研究は自然系の科学の領域であるが、人為的摂動の制御、また地球システムの反応への対処は人間社会の問題である。 環境は外部不経済の問題であるともいうことができる。内部経済に取り込むためには環境問題の実態、とくに地球規模の環境問題の実態とそのメカニズムを知る必要がある。 地球システムの構造とその観測方法、経済活動と地球規模の環境との関係、過去の歴史、など持続可能な人間社会の構築のための基礎知識を講義するが、社会の対応について常に留意していく。 材料としては地球温暖化とオゾンホールを中心としてその歴史、地球システムとしての研究の経緯、そして人間社会の対応について考える力を身につけてもらう。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
内容について講義すると同時に、講義内容についての課題を出す。履修生は課題について小論文を提出する。提出内容についても議論する。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎回の講義に関係した資料を示すので、事前に読み理解しておく。講義後、自分の理解を深化させる。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎週のレポート提出(60%)と講義での議論への参画?貢献(40%)等により評価する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキストと?参考文献:受講者と相談の上、文献を随時提示する。 例:IPCC第5次報告書 |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
国際経済についての修士レベルの知識を修得し,国際経済に関連する諸問題を分析できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義概要と進め方のガイダンス 前期 地球システムの構造(概要) |
講義全体のスケジュールと内容 | 講義全体のスケジュールと自ら行う調査との関係を整理する。 |
2 | 地球システムの構造(大気と海) | 我々の住む地球の気候システムの実態と構造 | IPCC報告について大気?海についての記述をまとめる。 |
3 | 大気の環境問題 | 大気環境の実態と構造と問題点 | 環境省などの発行物からレジュメを作り日本の現状の理解を深める。 |
4 | 水の環境問題 | 水防災、水質、水資源管理また将来の水利用など水に係る環境の問題 | 防災白書などを利用して、理解を深める。 |
5 | オゾンホール(科学的理解) | オゾンホールの科学的メカニズム | 書籍等から複雑はオゾンホール形成を一般人の立場として理解する。 |
6 | オゾンホール(国際的対処の歴史) | オゾンホール問題への国際的対応とその結果 | 地球環境問題対処の成功例としてのオゾンホールの国際対応を理解する。 |
7 | オゾンホール(今後の方向) | オゾンホール問題の今後のあり方 | 国際対応のやり方を踏まえて今後の方向を考える。 |
8 | 地球温暖化問題(現状と将来予測) | 地球温暖化の実態の将来方向の科学的調査結果 | IPCC報告のサマリーのレジュメを作り理解を深める。 |
9 | 地球温暖化問題(社会の対応) | 地球温暖化への対処の現状と問題点 | 温暖化についての社会の対応を書籍等を読んで理解する。 |
10 | 地球温暖化問題(対処と適応) | 地球温暖化への対処の国際的情勢と適応策 | 温暖化に対する適応策の身近な例を考えて理解を深める。 |
11 | 森林伐採 | 森林伐採の現状と日本との関係 | 世界の森林伐採と日本の関わりについて考える。 |
12 | 生物多様性喪失 | 生物多様性喪失の実態と問題点、対処法 | 日本の実態と世界の実態との差異を考える。 |
13 | 海洋汚染?大気の質?酸性雨 | 海洋汚染、大気汚染などの実態と問題点、法規制や技術による対処 | 大気海洋汚染への日本や中国の位置を考える。 |
14 | まとめ | 春学期のまとめ | 地球環境問題の実態を復習し、全体像を自らまとめる。 |
15 | 後期 古環境復元と気候変動(現在の理解) |
地球環境変化の過去を踏まえての現状の理解 | 長い地球の歴史と現在の状況を比較し、現在の異常さを考える。 |
16 | 古環境復元と気候変動(なぜ必要か) | 古環境復元のやり方と復元の必要性 | 地球の過去を知ることの重要性を考える。 |
17 | 地球環境の観測(地上観測) | 地球規模の環境観測の実態 | 地球規模での環境観測の困難さとそれへの対処を理解する。 |
18 | 地球環境の観測(衛星観測) | 地球規模の環境の衛星観測 | 衛星観測の重要性を例を挙げて理解する。 |
19 | 地球環境の観測(総合化の問題点) | 地球環境把握の総合化と問題点 | 地上観測や衛星観測データの総合化とそれによる結果の社会への発信を考える。 |
20 | 地球環境のモデリング(大気モデル) | 急速な発達を示す地球モデルの現状 ー大気についてー |
地球環境のモデルの発展を復習し、モデルの役割を考える。 |
21 | 地球環境のモデリング(水循環モデル) | 水循環についてのモデルの詳細 | 降水、河川流出、ダム等の人工物による影響などについてのモデルの現状を理解する。 |
22 | 地球環境のモデリング(地球モデル) | 地球全体のモデルの現状 | 地球全体としてのモデルの現状を復習し、今後の方向を考える。 |
23 | 地域環境の把握(国、自治体の活動) | 地域環境保全についての自治体等の活動状況 | 地域レベルでの環境保全の実態を復習し、地元などでの活動を考える。 |
24 | 地域環境の把握(地域環境の向上結果) | 地域保全活動の効果 | 地域環境への地元の活動の成果を考える。 |
25 | リスク管理と将来予測 | 水防災などに係るリスク管理のあり方 | 激甚化する水災害について復習する。 |
26 | 水管理(日本の水環境) | 日本における水管理 | 水防災と環境保全との関わり合いを基礎に水管理について考える。 |
27 | 水管理(ダム等の水管理の今後) | ダム等による水管理、水防災の実態と今後 | 水防災と環境保全との関わり合いを考える。 |
28 | まとめ | 全体のまとめ | 地球規模、地域レベルでの環境保全についてまとめる。 |