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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2022/03/28 現在/As of 2022/03/28 |
開講科目名 /Course |
経済理論演習(理論経済学Ⅲ)/SEMINAR IN ECONOMIC THEORY(THEORETICAL ECONOMICS III) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2022年度/2022 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木4/Thu 4 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤山 英樹 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 演習科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤山 英樹 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
授業内容は、ミクロ経済学?ゲーム理論の応用としてめざましい発展をとげている社会ネットワーク分析である。これをテキストとして指定した”The Human Network”の各章を輪読することを通じて学ぶ。これは、経済学における社会ネットワーク分析の第一人者であるMaththew Jacksonによる、やや一般向けの書物ではあるが、各章には参考文献には学術論文が挙げられており、並行してこうした学術論文にあたることにより、背景となるアイデア、最終的な学術的論文の双方を学ぶことができる。目的は、受講生が社会ネットワーク分析の概念を理解し、応用をできるようになることである。 つまり、ディプロマ?ポリシー(DP)のbで述べられる「経済社会の状況を基に、抽象的思考を通して問題を設定する能力」を身に着けることである。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は輪読形式であり、受講者が授業内で事前に指定された文献の内容を報告し、その際に教員からは適宜コメントを行う。さらに、質疑応答を通じて内容の理解を深める。授業後は内容理解の確認を目的とする課題をだす。 事後の課題を行う上で生じた質問は、授業内で受けつける。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前の学修としては,指示された文献について報告の準備をし、ハンドアウトを作成する。また、そのときに疑問点を整理する(2時間)。 事後の学修としては,課題への取り組みを通じて、授業内で理解した点について再確認をする(2時間)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内の貢献(70%):指定された文献にしたがい、社会ネットワーク分析の概念を理解しているかについて評価する。 学期末のレポート(30%):社会ネットワーク分析の背景となるアイデア、厳密な概念の定義を理解し、適切に社会ネットワーク分析をできるかについて評価する。 |
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備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
経済理論についての修士レベルの知識をもとに問題を発見し,研究論文を作成できるようにする. |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | Introduction | 春学期に学ぶ社会ネットワーク分析について概観する | |
2 | Power and Influence:基礎 | ネットワークの構造からもたらされる権力と影響について学ぶ。 | |
3 | Power and Influence:発展 | 参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Banerjee et al. “The Diffusion of Microfinance”, Science, Vol. 341, 2013. | |
4 | Power and Influence:議論 | より発展的な議論が可能かどうかを検討する。 | |
5 | Diffusion and Contagion:基礎 | ネットワーク構造を所与として、以下に伝播がなされるかについて学ぶ。 |
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6 | Diffusion and Contagion:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Christakis and Fowler (2010)。 | |
7 | Diffusion and Contagion:議論 |
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。 |
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8 | Financial Networks:基礎 |
金融危機とネットワークの関係について学ぶ。 |
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9 | Financial Networks:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Elliott et al. “Financial Networks and Contagion”, AER Vol.104(10), 2014 | |
10 | Financial Networks:議論 |
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。 |
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11 | Homophily – Houses Divided:基礎 |
Homophilyと社会の分断について学ぶ。 |
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12 | Homophily – Houses Divided:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Currarini et al. (2009)。 | |
13 | Homophily – Houses Divided:議論 |
選択した論文の背景および主張をおさえる。 |
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14 | 春学期のまとめ |
春学期に学んだことを再度確認し、それぞれの関係性について学ぶ。 | |
15 | イントロダクション |
秋学期に学ぶ社会ネットワーク分析について概観する。 | |
16 | Network Feedback and Poverty Traps:基礎 |
ネットワークの非移動性と不平等について学ぶ。 | |
17 | Network Feedback and Poverty Traps:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Calvó-Armengol and Jackson (2004)。 | |
18 | Network Feedback and Poverty Traps:議論 |
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。 | |
19 | Imitation and Social Influence:基礎 |
ネットワークと社会的な学習について学ぶ。 |
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20 | Imitation and Social Influence:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Golub and Jackson (2010)。 |
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21 | Imitation and Social Influence:議論 |
選択した論文の関連研究をおさえ、その相違を確認しつつ、次なる発展ができるかを考察する。以上を踏まえて、次に読むべき論文(第七論文)を選択する。 |
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22 | Peer Effects:基礎 |
身近な友人や知人からの影響とネットワーク構造について学ぶ。 |
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23 | Peer Effects:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Jackson et al. (2012)。 |
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24 | Peer Effects:議論 |
より発展的な議論が可能かどうかを検討する。 | |
25 | Globalization:基礎 |
国際貿易とインターネットによる意見の分極化をネットワークの観点から学ぶ。 |
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26 | Globalization:発展 |
参考文献の中で興味のある論文を取り上げ読む。例えば、Jackson and Nei (2015)。 |
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27 | Globalization:議論 |
選択した論文の関連研究をおさえ、その相違を確認しつつ、次なる発展ができるかを考察する。 |
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28 | 秋学期のまとめ |
秋学期に学んだことを再度確認し、それぞれの関係性について学ぶ。 |