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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏歴史概論 a/INTRODUCTION TO GERMAN HISTORY a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火4/Tue 4 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
伊豆田 俊輔 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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伊豆田 俊輔 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
1945年までのドイツの歴史は、現在世界に生きる私たちにとって、いまでも「アクチュアル」なテーマです。「なぜホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)は起きてしまったのか?」、「なぜドイツで最初の民主主義は自己崩壊して独裁政権ができたのか?」、「破滅的な世界戦争(=第一次世界大戦)は、当事者国が誰も望んでいなのに起きたのか?」、「世界の超大国のパワーバランスが崩れる時、何が起きるのか」などの問いにあふれています。 この授業は、春学期では、おおよそフランス革命期から1945年までのドイツ語圏の歴史を扱います。基礎的な事実を抑えるとともに、授業では毎回史料やデータ(資料)を利用し、「その資料が何を指し示しており、私たちはそこから何を読み解くことができるのか」をともに考えていきます。 ※この授業は、外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成?実施方針(CP)の示す、ドイツ語圏の言語?文化?社会を理解するための専門知識や交流する文化の諸相を理解するための専門知識を習得した国際的視野に立つ教養人の育成を目指すため入門的歴史講義である。 本講義は、近代以降のおよそ200年のドイツ語圏の歴史の流れを受講生にわかりやすく解説することを最重要課題としており、受講生は、この授業を通じて主にフランス革命以降、この地域で発生した主要な歴史的事象についての基礎知識を得て、同時に資料を読み解く能力を持つことを目的としている。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
教室における対面授業方式を基本とする。新型コロナウィルスをめぐる状況によっては適宜ZOOMを用いたリアルタイム型のオンライン授業に切り替える 毎回の講義テーマに関するレジュメは教室で配布する。その後オンライン(manaba)で受講生に配信する。 授業後、各受講生はresponで指定された部分(=課題)に課題コメントを記入する。毎回課題は授業冒頭で説明する。(授業翌日の23:55締め切り)。受講生が提出した任意の質問事項については翌週の授業の冒頭、担当教員が回答する(フィードバックの実施)。 二回の中間テストがあります。知識だけではなく、史料や資料を読み解いて、その解説をすることが求められます。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:受講生には、高校世界史教科書あるいは参考書を紐解き、次回の授業内容に該当する箇所を熟読し、あらかじめ基本的な知識の確認につとめることが求められる(週2時間)。 事後学修:受講生には、授業後、『図説ドイツの歴史』の中から授業で学んだ箇所を熟読してテーマに対する理解を深めることが求められる(週2時間)。さらに余裕があれば、参考文献に記したヴィンクラー『自由と統一への長い道』、カーショー『ヒトラー』にチャレンジしてほしい。さらに各回の授業レジュメに記載された参考文献一覧の中から関連文献を読みすすめ、授業テーマについての理解をさらに深めるための自習が推奨される。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回授業後、受講生はresponを経由して課題コメントを送る。このコメントの点数=30%、 第8回目に行う授業内の第一回中間テストの点数=20% 授業最終回に行う第二回中間テストの点数=50% 以上を合計して成績を出す。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
ドイツ語歴史概論bとの通年の履修が望ましい。本科目「ドイツ語圏歴史概論概論ab」を各論科目である「ドイツ語圏の歴史a,b」を取るための土台となる。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の歴史に関する概論的な知識、分野特有の思考?研究方法の基礎を習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 担当教員の自己紹介、授業計画?評価方法?参考文献等についての解説をおこなう。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
2 | フランス革命までのドイツ語圏の歴史 | フランス革命期までのドイツ語圏の歴史を、民族?国民と国家の不一致という点から理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
3 | 19世紀(2)1848年革命 | 民族?国民と国家の不一致という問題に対する問題の解決策と提示と、その挫折という点から、1848年革命を理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
4 | 19世紀(3)ドイツ帝国の誕生 | ドイツ帝国を「ドイツ最初の民主主義?法治国家」と見るべきか、「非民主的な官憲国家」として見るべきかの論争からドイツ帝国の成立について考える。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
5 | 19世紀末から20世紀:ヴィルヘルム時代 | 国民国家として経済?軍事的に協力になっていったドイツ帝国の内政と外交を大まかに把握する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
6 | 第一次世界大戦(1)開戦?世界戦争のはじまりと総力戦 | 開戦の原因を探る。人類がはじめて経験した「総力戦体制」をドイツの軍部独裁?ルーデンドルフ独裁の食料統制政策から理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
7 | 第一次世界大戦(2)文化と精神の変容、「未完の戦争」としての第一次世界大戦 | 第一次世界大戦がもたらした文化の変容を扱う。そして第一次世界大戦は1918年には「終わらなかった」ことを理解する。 | 次回のテストに備えてこれまでのプリントを読み直し、適時参考文献を読むことで予習する。(2時間) |
8 | 第一回 中間テスト | 第2回~第8回までに用いた資料を読み解くことができるか、中間テストを行う。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
9 | ヴァイマル時代(1)ドイツ革命?「成功したデモクラシー」としてのヴァイマル | 1923年までのドイツの革命と新政権の成立を確認する。新しく誕生したヴァイマル共和国は、危機を乗り越え、生存能力がある強い国民国家であったことを理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
10 | ヴァイマル時代(2)デモクラシーの自己崩壊 | ドイツの民主制の自己崩壊の理由を、主として共和国の「大統領内閣」にもとづき理解する。ナチ党の「躍進」とその限界を理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
11 | ナチ時代(1)1933-1939:デモクラシーの殺し方 | ナチ時代前半(第二次世界大戦前)を扱う。民主的な制度がいかにして終わり、ナチ時代に何が変わったのかを理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
12 | ナチ時代(2)第二次世界大戦1939-1945 | 主として政治史と軍事史の側面から戦争の始まりと帰趨を理解する。とくに、なぜヒトラーの支配は1945年4月まで堅固であったのかを理解する。 | 事前:高校世界史教科書を再読し、講義で扱う時代の世界の動きついて基本的知識の確認につとめる(2時間)。事後:参考文献及びその他関連図書から授業で学んだ箇所を熟読して講義テーマの理解を深める(2時間) |
13 | ナチ時代(3)ホロコースト | ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の始まりから1945年の終わりまでの基礎的な事実を理解し、「なぜ」「いかにして」このようなことが可能になったのかを考える | 次回のテストに備えてこれまでのプリントを読み直し、適時参考文献を読むことで予習する。(2時間) |
14 | 第二回中間テスト | 第2回?第13回(第8回を除く)で用いた資料を中心に第二回中間テストを行う。 | 来学期に備えて分からなかった点をリストアップしておく。その際には授業中に適宜、質問をすること。 |