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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の文学 a/AREA STUDIES IN GERMAN LITERATURE a |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
矢羽々 崇 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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矢羽々 崇 | ドイツ語学科/GERMAN |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
グリムをはじめとするドイツ語圏のメルヒェンを知り,現在の私たちにとっての意味を考えます。 メルヒェンとは何か。メルヒェンが「今」の「日本」を生きている「私たち」にどのような意味を持っているのか。そうしたことを,グリムや他のメルヒェンを読みながら,皆さんと一緒に考えていきます。 学科DPにある「ドイツ語において産み出される文学?思想などについて多様な視点からアプローチすること」を踏まえて,次の3点を目的とします。 1) グリムをはじめとするメルヒェンの特性や歴史に関する知識を深めること 2) 日本を含めた世界各地のメルヒェン?民話などや芸術作品(文学に限らず,映画や絵画なども)との関連を意識し,その広がりと深みを考察すること 3) 作品研究の多様な方法と,相互の違いや特性を理解し,応用できるようにすること 4) 得られた知識を活用してドイツ語圏の言語?文学?思想に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述?議論する能力を養うこと(学科CPより) |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的に講義形式で進めますが,質疑応答をしたり,グループに分かれてのディスカッションなどを適宜行います。 講義では,おおよそ次のように進めます。 1) 前の回の授業レポートの内容を一部紹介して,コメントしたり,質問に答えます。 2) パワーポイントを使って,関連する時代背景や文化の流れなどを説明します。その後で実際の作品を読みます。 3) 時間に余裕があれば,作品の解釈などについて,学生同士,学生と教員とでディスカッションします。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業で扱うオリジナル作品をできるだけ読んでおいてください。また,関連する作品も自分で読み進めておくと,授業が数倍楽しめます。(2時間) 授業後には,さらに関連する作品や分析?解釈などを読み進めてください。(2時間) |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業時レポート70%と最終回試験30%で評価します。 授業時レポートでは,各回の課題に充分に答えているかを,5段階で評価します。 最終回試験(60分)では,メルヒェンに関する知識を問う問題やメルヒェン分析の応用問題,メルヒェンに関する論述をしてもらい,授業の目的?内容に即して5段階で評価します。 3回以上の欠席は評価の対象としません。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業に関連する科目として,秋学期に「ドイツ語圏の文学 b」(ドイツ語圏の子どもと青少年の文学)を開講しています。 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキストは,manabaからダウンロードできるように用意します。 授業開始前には,必ず manabaを確認してください。 参考文献については,授業時に適宜指示します。 |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ文学に関する専門的な知識、分野特有の思考?研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 導入 | 授業の概要,評価の方法など。 | |
2 | メルヒェンの法則性 | 語りにもとづくメルヒェン?昔話の文体の法則性を検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
3 | グリム以前のメルヒェン | グリム以前とグリム以降のメルヒェンの違いを「赤ずきん」などをもとに検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
4 | グリム?メルヒェンの成立 | グリム兄弟のメルヒェン収集の始まり,その目的などを考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
5 | グリム?メルヒェンの書き換え(「白雪姫」初期稿?初版) | グリムによる編集?書き換えの様子を,「白雪姫」の初期稿(1810)と初版(1812)で比較します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
6 | グリム?メルヒェンの書き換え(「白雪姫」?第7版) | 「白雪姫」の初版(1812)と最終第7版(1857)を比較します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
7 | メルヒェンの映像化 | 「白雪姫」とディズニー『白雪姫と7人のこびと』の比較を通して,映像化について検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
8 | グリム?メルヒェンと時代のつながり | 「ブレーメンの音楽隊」をもとに,メルヒェンと時代との関連を考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
9 | ロマン派などの創作メルヒェン | ノヴァーリスなどの,主にロマン派の創作メルヒェンを読みます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
10 | アンデルセンのメルヒェン(「マッチ売りの少女」) | 時代を映す鏡としての創作メルヒェンを,アンデルセンを例に考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
11 | メルヒェンのパロディ | 「ヘンゼルとグレーテル」のパロディを例に,現代におけるメルヒェンのありかたを考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
12 | 20世紀のメルヒェンのありかた | ケストナー『エーミールと探偵たち』と「赤ずきん」の比較を通して見えてくるものを考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
13 | 現代日本でのグリム受容 | 誤った「残酷なグリム」のイメージの成立と問題点を考察します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 |
14 | 授業内試験 | 授業内試験 |