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シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語専門講読 Ⅱ/ADVANCED THEMATIC READING Ⅱ
開講所属
/Course Offered by
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH
ターム?学期
/Term?Semester
2023年度/2023 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
金2/Fri 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
杉山 晴信

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
杉山 晴信 英語学科/ENGLISH
授業の目的?内容
/Course Objectives
 インコタームズ®(Incoterms®)とは、国際商業会議所(International Chamber of Commerce; ICC) が制定した「貿易条件の解釈に関する統一規則」であり、1936年の初版以来、数次の改訂を経ながら長年にわたり貿易取引の迅速化?効率化に貢献してきました。2020年1月に最新版のIncoterms®2020が刊行されましたが、実務上は前版のIncoterms®2010やそれ以前の旧版も使用することができます。この授業は、インコタームズ®が規定する各々の貿易条件(trade terms)を徹底的に学習することにより、実践的な貿易実務の知識とスキルを身につけることを目的とします。貿易および国際商取引に関する英文マテリアルを用いて、CP(教育課程の編成?実施方針)に記載された各能力の中でも、特に書き言葉での受容能力と産出能力の養成に貢献します。また、DP(学位授与方針)記載の英語運用能力の中では、特に語彙力、書く力および読む力の養成に寄与するウェイトが大きいと思います。
 秋学期の授業では、春学期の学習内容を発展?応用した各論的テーマを学習するとともに、主要貿易条件に基づいた輸出価格や輸入価格の積算練習などの実践的な演習も行います。この授業は、特に貿易、国際物流、ロジスティクス等に興味があり、これらの業界への就職や就活を考えている履修者に対して、非常に有益で興味深い情報を提供できるものと確信しています。その反面、かなり専門的で高度な内容を扱いますので、学習のモチベーションが相当高くないと履修を継続するのが難しいかもしれません。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 この授業は基本的に教室での対面形式で行い、responで出欠を確認します。履修者は病気や就活など正当な理由がある場合を除いて、教室での授業に出席しなければなりません。ただし、感染防止上やむを得ない状況と判断した場合はZOOMによるライブ配信型遠隔授業に切り替えます。事後の録画配信は行いませんが、対面授業を補完するためにmanabaによって資料や課題を事前に配信します。履修者はmanabaに配信される資料や課題を授業の前に閲覧して、その指示に従わなければなりません。
 具体的には、manabaで配信する英文テキストおよび各回の授業内容に関連する講義資料を授業の前に必ず閲覧し、適宜の媒体に保存または印刷して下さい。毎回の授業は、前回の授業の課題や小テストの成果について全体的な講評を述べることから始まります。また、匿名を条件に任意に選んだ履修者の課題の答案をスクリーン上に投影して添削することにより、学習内容の要点を履修者全員で共有する機会ももうけます。次に、当該の授業の学習テーマについて英文テキストや資料をスクリーン上に投影し、要点を詳細に解説するとともに、履修者には意見や質問など積極的な発言を求めます。各回の授業後には、小テスト(正誤判定問題、語彙問題など)を実施して当該授業の内容の理解度を確認するとともに、小レポートの形で貿易条件の応用問題に関する課題を数回提出していただく予定です。
 なお、授業の進捗状況によって後掲の授業計画に多少の変更があるかもしれませんので、念のため申し添えます。 
事前?事後学修の内容
/Before After Study
 事前学修として、英文テキストの該当箇所および講義資料を丹念に読んで内容を理解し、要点をノートにまとめて下さい。事後学修としては、講義資料と履修者自身のノートを参照しながら英文テキストの該当箇所を再度精読し、manabaに配信される小テストにトライして下さい。さらに、授業後に配信される小テストの模範解答と解説を読み、正解およびその理由を確認して下さい。事前学修に概ね1時間、事後学修に概ね2時間を要するものと考えられます。
 なお、つねに税関、JETRO、経済産業省等のサイトに頻繁にアクセスし、貿易関連の最新情報(特に法令改正や通達)を入手するよう努めて下さい。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
担当者による英文テキスト、講義資料、課題、模範解答および解説を随時配信します。。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
Incoterms® 2000 and Incoterms® 2010
著者
/Author name
Catherine J. Petersen(2011)
出版社/URL
/Publisher
Global Training Center
ISBN
/ISBN
978-1-891249-38-9
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
Incoterms® 2010
著者
/Author name
International Chamber of Commerce (ICC)
出版社/URL
/Publisher
国際商業会議所 日本委員会 (2010)
ISBN
/ISBN
978-92-842-0080-1
その他(任意)
/other
ICC Publication No. 715E
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
Incoterms® 2020
著者
/Author name
International Chamber of Commerce (ICC)
出版社/URL
/Publisher
国際商業会議所 日本委員会 (2019)
ISBN
/ISBN
978-92-842-0510-3
その他(任意)
/other
ICC Publication No. 723E
評価方法
/Evaluation
①授業への参加度(25%):受講態度、授業中に指名された際の発言等から評価します。
②授業後の小テスト(25%):毎回授業後に、その授業で学んだ貿易実務に関する正誤判定問題や語彙問題の小テスト(100点満点)をmanaba上で実施し、その得点をもって授業内容の理解度を判断します。
③学期中の課題(25%):貿易条件の応用問題(輸出採算、輸入採算、Case Studyなど)に関する小レポートを提出していたく機会を数回もうけ、それらの成果を評価します。また、提出期限後の授業で添削指導を行います。
④学期末の課題(25%):秋学期全体を範囲とするテスト形式の課題(100点満点)を提出していただき、その得点をもって秋学期の授業内容全体の理解度を判断する一助とします。
関連科目
/Related Subjects
英語ビジネス?コミュニケーション、英語ビジネス?コミュニケーション実務、(いずれも杉山担当)
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
分野の専門性をもった英文マテリアル(資料)を講読、読解できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 秋学期の授業内容と授業計画の説明 秋学期の授業内容と授業計画について詳しく説明します。
2 Incoterms®2010からIncoterms®2020への主な変更点 現行最新版のIncoterms®2020における変更点として、DPU(荷卸込持込渡し)の新設、自家運送への適用、CIF/CIPにおける保険条件の相違等について学習します。
3 Incoterms®とウィーン売買条約 「国際物品売買契約に関する国連条約」(ウィーン売買条約)とIncoterms®の相互関係について、両者の規定内容を比較しながら学習します。
4 Incoterms®と改正米国貿易定義 米国独自の貿易条件のルールである「改正米国貿易定義」とIncoterms®の相違について、両規則の各貿易条件を比較しながら学習します。
5 Incoterms®と運送契約 荷主が船会社と締結する運送契約の内容がIncoterms®の個々の貿易条件に及ぼす影響について、具体的な事例にあたって学習します。
6 Incoterms®と協会貨物約款 貨物海上保険の世界共通のルールである協会貨物約款に基づき、Incoterms®の個々の貿易条件と保険条件や保険期間との関係を学習します。
7 自国保険主義国による貿易条件の制限 開発途上国に多くみられる自国保険主義(外航貨物海上保険付保規制)によって、Incoterms®の貿易条件が制限される事情やその対策について学習します。
8 ロジスティクス戦略と貿易条件の選択 いわゆるロジスティクス戦略の一環として、Incoterms®のDDPを用いたベンダー管理在庫(VMI)が活用されている現状を実例にあたって学習します。
9 貿易条件の誤用事例の検討 Incoterms®の中でも伝統的な在来船専用条件であるFOB、CFR、CIFの3条件がコンテナ船にも誤用されている実態やその影響について、統計や実例にあたって学習します。
10 輸出価格の積算実習 Incoterms®の主要貿易条件をベースに、輸出貨物の販売価格を積算する実習を行います。
11 輸入価格の積算実習 Incoterms®の主要貿易条件をベースに、輸入貨物の仕入原価を積算する実習を行います。
12 ケース?スタディ(輸出者サイド) 貨物の輸送費の低減と輸送時間の短縮をはかるために、Incoterms®の中で最適な貿易条件に変更しようとする実在の輸出企業の取組みについて学習します。
13 ケース?スタディ(輸入者サイド) 自社に有利な航空貨物運賃の適用を受けるために、Incoterms®の中で最適な貿易条件を選択しようとする実在の輸入企業の取組みについて学習します。
14 秋学期の総復習と質疑応答 秋学期の授業を総括し、全体的な復習を行うとともに、履修者からの質問を受けつけ、詳しく回答します。

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