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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
情報社会論b/INFORMATION SOCIETY(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部/ECONOMICS |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木5/Thu 5 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
水上 拓哉 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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水上 拓哉 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
情報技術とうまく付き合っていくことは難しい。たとえば、スマートフォンやSNSは物理的距離にとらわれないコミュニケーションを実現したが、それにより私たちはいつでも「誰かと繋がっている」ことを強いられている。YouTubeなどの動画投稿サイトは有益な情報や新しい娯楽を提供する一方で、私たちの個人情報を見えないところで収集?活用している。最近の機械学習技術の理論的進展も相まって、私たちの情報化社会は新しい局面を迎えようとしている中、私たちはこういった技術とどのように共生していくべきなのだろうか? この講義では、AIやロボットをはじめとする情報技術との共生のあり方について、技術哲学?技術倫理の観点から議論する。情報技術を理解するための基礎知識を習得することはもちろん、人間そのもののあり方を哲学?倫理学の観点から考察する力を養うことで、情報社会における技術との共生の道を探究する方法を学んでいく。 なお、本講義は学科基礎科目のひとつであり、情報系の講義や学修のための入門や橋渡しとしての役割を担っている。また、本講義は春学期の「情報社会論a」と内容的に連続している。こちらを履修していなくても参加できるが、基本的にはa, bの順番で履修することを想定している。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
2024欧洲杯投注官网_沙巴博彩公司-官网平台の感染状況を踏まえ、本講義は動画配信によるオンデマンド形式で行う。 履修者は、 1. 配信された動画講義を視聴すること 2. 動画内で案内される小テストに取り組むこと 3. オンラインで行われる期末テストに解答すること が求められる。 講義資料の配布や課題提出はオンラインで行うため、PorTaⅡやmanaba、Google Form等の利用方法をあらかじめ理解しておくことが望ましい。また、参考資料としてYouTubeやTEDの動画を視聴することもあるので、視聴環境を整えておくこと。 また、ディスカッションのために小テストの回答を後の講義で匿名で紹介することがある。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:技術と自分の関係について振り返り、関連するニュース記事を調べておく。可能であれば参考文献を読むこと。 事後学修:配布資料や動画をもとに復習し、学んだ知識や考えたことを自らの情報技術との関わりにおいて実践する。また、可能な範囲で講義内で紹介されたWeb記事や書籍、論文を読むのが望ましい。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末テスト 100% 期末テストは本講義で目標とする知識や思考力の習得を確認するために行われる。出題は各講義内で行われる小テストから抜粋したものを中心とする。 小テストは講義中に実施する。これは各回の内容理解を確認するためのもので、数問の選択問題と短い記述問題を基本とする。 なお、テストはオンラインで実施するため、Web検索や書籍を調べたり、自分で作成したノート等をもとに解答してもよい。 |
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関連科目 /Related Subjects |
木曜日の4, 5限に行われる2つの「情報社会論b」は同じ内容のものとなっているので、いずれか1つのみ受講できる。 春学期の「情報社会論a」はこの講義に必要な前提知識や基礎的な話題を扱っているため、「情報社会論a」→「情報社会論b」の順番でセットで受講するのが望ましいが、抽選により受講できない学生を考慮し、どちらからでも履修できるような内容になっている。 |
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備考 /Notes |
本講義が扱う情報技術と社会の関係は日々刻々と変わっていくものであるため、配信時の社会状況や履修者のコメント等にもとづいて授業計画と異なる内容を扱うこともある。また、評価方法や授業形式については、2024欧洲杯投注官网_沙巴博彩公司-官网平台の感染状況に応じて適宜変更することがある。 |
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到達目標 /Learning Goal |
情報社会に関する基礎知識を習得し、社会に存在する様々な情報を管理?活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 講義の目的について説明し、情報技術と社会の関係を考えていくことの意義やアプローチについて解説する。同時に、講義の評価方法や参加方法についても説明する。 | 事前学修:技術と自分の関係について振り返り、関連するニュース記事を調べておく 事後学修:配布資料や動画をもとに復習し、学んだ知識や考えたことを自らの情報技術との関わりにおいて実践する |
2 | 情報セキュリティの基礎 | 情報セキュリティの穴はどこから発生するのか。私たちができる対策は何か。ここでは最新の情報セキュリティの知識の習得を通じて、情報技術を安全に使用する方法について議論する。 | 同上 |
3 | 情報化社会における著作権 | 誰でも情報発信ができる昨今、著作権は誰にとっても重要な問題となっている。ここでは著作権法の基本原則を理解しつつ、大学生の学生生活において直面しやすい問題について解決策を検討する。 | 同上 |
4 | 文字入力の仕組み | ChatGPTをはじめ、現在の生成AIは自然言語の入力によって利用する形態が多い。ここでは文字コードや文字化けなど、私たちの言語をコンピュータ上で表現する仕組みを学ぶ。タイピング技術も取り扱う。 | 同上 |
5 | 表計算ソフトの利用 | なぜセルの結合はしてはいけないのか。なぜ電卓の計算結果をそのままセルに入れてはならないのか。ここでは表計算ソフトの利用法を学ぶことで、コンピュータ上で行うデータ管理の方法を学ぶ。 | 同上 |
6 | 学術情報の収集と整理(応用) | レポートを作成することを目的に、Google Scholarや文献管理ソフトを利用することで論文を検索し管理する方法を学ぶ。 | 同上 |
7 | プログラミングの基礎 | 私たちの身の回りにあるソフトウェアはどのような仕組みで動いているのか。ここではPythonを用いてプログラミングの基礎を学修し、プログラムの動作原理を学ぶ。 | 同上 |
8 | ここまでの復習+α | ここまでの内容(特に、著作権法と情報セキュリティの知識)について復習を行う。加えて、ITパスポートや基本情報技術者試験の過去問を題材に、より発展的な知識を習得する。 | 同上 |
9 | 行為者性をめぐる問い1(行為と責任について) | 自ら行動を起こす人工知能技術を理解するために必要なのが「行為者性」概念である。哲学?倫理学における「行為」概念について学び、道徳的責任との関係を議論する。 | 同上 |
10 | 行為者性をめぐる問い2(技術の行為とは?) | 技術的人工物の振る舞いを「行為」として理解することは可能だろうか。ここでは技術哲学の最新の理論やパースペクティブを紹介し、技術との共生の道を議論する。 | 同上 |
11 | 行為者性をめぐる問い3(応用:ソーシャルロボットの問題発言) | 行為者性をめぐる検討の応用として、ソーシャルロボットの発言をどう捉えるべきかを議論する。 | 同上 |
12 | ロボットを愛することについて | ロボットを愛することは「むなしい」ことなのか。ロボットと恋愛することは可能なのか。ここではロボットを愛することについて哲学的に検討し、ロボットとの望ましい関係性について議論する。 | 同上 |
13 | サイエンスフィクションと技術哲学 | サイエンスフィクションが技術について哲学することにもたらす貢献について考える。必要に応じて関連する作品をいくつか紹介する。 | 同上 |
14 | 秋学期のまとめ | 秋学期の講義内容を振り返りつつ、情報技術との共生のあり方について議論する。加えて、期末テストの内容や形式について説明を行う。 | 同上 |