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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
開発経済学b(環経学科用)/DEVELOPMENT ECONOMICS(B) |
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開講所属 /Course Offered by |
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
高安 健一 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高安 健一 | 経済学科/ECONOMICS |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、学科専門科目として国際経済や開発途上国に関する専門知識を習得し、望ましい経済政策や制度を作成する資質を身につけることを目的としています。受講者が現実社会の諸問題を解決するために自己を発展させ、社会に貢献する能力を身に付けることを期待しています。 経済学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成?実施方針(CP)が示すような、専門知識を用いながら問題解決を図ることにより自己を発展させて社会に貢献する資質を涵養します。 秋学期の学習内容は、二つに分けることができます。一つは、開発途上国が抱える経済?金融リスクを民間金融機関の視点から把握することです。事例として、ラテンアメリカで深刻化した累積債務問題、重債務貧困国への支援、そして1997年のアジア経済危機を取り上げます。 もう一つは、経済活動の基礎となる人口問題です。世界、アジア、日本、そして地方自治体の視点から幅広く学びます。企業にとって、人口動態はマーケティングや生産活動を推進するうえで欠かせない要素です。 講義を通して履修者が開発途上国が直面する課題やその原因について体系的に理解する能力を養うことができます。 将来民間企業に勤務してSDGs、海外勤務、そして地方創生に取り組むことを考えている受講生に適した内容です。 課題解決型のプロジェクト学習(PBL)への活用も可能です。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義は、教室で対面で行われます。教員が用意したレジュメ(パワーポイントで作成)に沿って、授業が進行します。 レジュメは事前にmanabaで送付され、コピーは配布しません。各自授業前にダウンロードしてください。 第13回の授業で、日本国内の地方創生に関する800字程度のペーパーの提出を求めたうえで、同テーマについて全員でディスカッションをする機会を設けます。受講者がお互いのペーパーにコメントし合う機会を設けます。 毎回の講義後に短い課題(200字程度)をmanabaで提出する必要があります。 教員からのフィードバックは授業中に口頭で行います。 第1回の授業に必ず出席してください。 manabaのresponで出席をとることがあります。 授業形式はコロナ情勢などを勘案して変更されることがあります。その場合は、manabaで連絡します。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業計画に掲げられた講義内容について事前に調べたうえで出席する必要があります(2時間)。manabaで送られたレジュメをもとに各自授業内容を復習してください(2時間)。授業時に教員より参考文献や関連動画を紹介することがあります。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末レポート(65%)で、①授業内容全般の理解度、②専門用語の適切な使用、③書式(引用の的確さ)などを評価します。開発経済学に関する体系的な考察力が達成されているかも問われます。文字数は2,500字程度を予定しています。 毎回の授業後に提出する短い課題や授業での主体的な発言についても評価対象とします(35%)。 評価: 上記を踏まえ、AA、A、B、Cの4段階で評価します。 |
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関連科目 /Related Subjects |
開発経済学aを履修し、開発途上国に関する理解度を高めることが望ましい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
特になし。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
経済開発に関する専門知識を習得し、途上国の貧困問題とその解決に向けた取組、経済成長のメカニズム等について分析のうえ、解説できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 講義の目的、成績評価等 | 授業全体についての説明と、開発途上国が直面する様々な経済リスクについて学ぶ意義について説明する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
2 | カントリーリスク、ソブリンリスク、格付け | 開発途上国が直面する様々な経済リスクについて理解する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
3 | 1980年代の累積債務問題、重債務貧困国 | 経済リスクが顕在化した事例として、1980年代のラテンアメリカと1990年代後半以降のアフリカを取り上げるとともに、国際社会の対応について解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
4 | アジア経済危機の背景と処方箋 | 1997年に発生したアジア通貨危機を取り上げ、経済危機の発生原因を開発戦略との関連で解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
5 | 開発戦略の新潮流 | 1990年代に開発途上国で頻発した経済危機の経験を踏まえて、開発経済学や国際開発金融機関の戦略に生じた変化について解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
6 | 開発途上国におけるインフラ整備 | 経済成長の基盤であるインフラ整備について、プロジェクトファイナンスを含めて解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
7 | 情報通信技術と経済成長 | 開発途上国でも急速に普及した情報通信ネットワークと経済成長の関係について解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
8 | 世界の人口問題 | 経済発展を大きく左右する人口問題について、基本用語を含めて解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
9 | 人口を巡る議論とアジア | アジアにおいても少子高齢化に直面する国々が現れ、政策対応を求められていることを解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
10 | 日本の人口問題 | 課題先進国として位置付けられる日本が人口減少問題の克服にどのように取り組んでいるのかを解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
11 | 地方の人口問題 | 地方自治体による人口問題への取り組みを概観することにより、今後の地域開発戦略のポイントについて解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
12 | 新興国の消費市場 | 人口動態と密接な関係を持つ消費市場の拡大と構造変化について解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
13 | 受講者による日本の地域開発に関する討論会 | 履修者が地域開発に関するレポートを作成し、討論をすることにより、授業内容の定着を図る。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |
14 | 開発経済学展望 | 開発経済学が取り組んできたテーマや、課題解決に向けたアプローチの変遷について解説する。 | 毎回の講義テーマについて事前に調べる。講義後、内容を自分で整理して復習する。 |