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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
憲法入門(法律用)/INTRODUCTION TO THE CONSTITUTION |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部/LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水5/Wed 5 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
石塚 壮太郎 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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石塚 壮太郎 | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
【授業の目的?内容】 憲法とは、①国家の政治システムを構成し、同時に②政治権力の暴走を防ぐため、予めそれを制限する目的で定められた法規範である。また、③国民の基本的人権を保障するために、とくに18世紀のヨーロッパと英米諸国で編み出されたものである。 国家におけるさまざまな法規範は、相互の抵触や矛盾をできる限り避けるため、階層的にとらえられ、一つの法体系を成すとみなされている。そうした法体系のなかで、憲法は最高の効力を有する規範として理解されている。 本授業では、こうした憲法という法の特徴や役割といった基礎的な事柄を、テキストの読解を通じて習得することを目的とする。 【授業の目標】 憲法とは何か、その特質、基本的人権の保障や統治機構の基本的な問題について扱う。憲法の「総論」に当たる部分の学習を通じて、憲法学の思考様式を身につける。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は、対面授業で行う。 法学には、各科目ごとに「論点」と言って、論争の対象となったり、解釈の基点となるポイントが数多く存在する。各自ノートを作り、論点を項目ごとに整理することが必要となる。「憲法入門」の授業を通じて、配布されたレジュメをうまく入れ込みながら、工夫を凝らし、自分なりに最も良いと考えるノート作りをしてほしい。 授業?試験についての連絡やレジュメの配布は、 Manabaを通じて行うので、常に確認してほしい。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前に、その週で扱われる論点の概要が理解できるよう、テキストを熟読しておくこと(1時間程度)。 授業後は、配布されたレジュメと自身のメモを参照しながら、ノート整理をすること(3時間程度)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
期末試験(100%):学期末の授業内で試験を行う。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
「憲法入門」の学習の後に、「憲法?人権」および「憲法?統治」を履修してほしい。これによって、憲法の総論?各論の全体が学習できる。最終的に、憲法に関連した現代のさまざまな課題についての知識?見識を深めるため、「憲法?発展」の授業に臨んでほしい。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
憲法および公法領域の入門的知識を習得し、これらについての基礎解釈ができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | はじめに | 授業の概要を解説 | 大学の売店で、テキストを事前に購入しておくこと |
2 | 近代憲法の発祥 |
近代の「憲法」がどのように現れ、それがどのような意味と特質をもつかについて扱う | |
3 | 近代憲法の論理 | 憲法の制限規範性、人権保障、権力分立など近代憲法に特有の論理を考える | |
4 | 憲法の制定と改正 | 憲法の制定と改正について考える | |
5 | 民主制原理 | 憲法の採用する民主制について考える | |
6 | 法治国家原理 | 憲法の採用する法治国家原理について考える | |
7 | 日本国憲法の基本原理 | 象徴天皇制?憲法9条の役割について | |
8 | 基本的人権の観念と「主体」 | 基本的人権が保障されるとはどういうことか | |
9 | 基本的人権と公共の福祉 |
不可侵の人権が「公共の福祉」によって制限されることの意味について考える | |
10 | 私人間における人権の保障と限界 | 私人同士の争訟への憲法の人権規定の適用について、考察する | |
11 | 憲法における政治と法以外の諸機能システム | 宗教?経済?教育?家族、いわゆる「制度的保障」や「部分社会論」について | |
12 | 生命?自由?幸福追求権の保障 | 生命権や幸福追求権をめぐる論点や学説、「包括的基本権」としての日本国憲法13条について勉強する | |
13 | 法の下の平等について | 日本国憲法14条の定める法の下の平等の意味、平等の観念について勉強する | |
14 | まとめ | 「憲法」概念の射程を考える |