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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
日本政治外交史a(18以前)/JAPANESE DIPLOMATIC HISTORY a |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部法律学科/LAW LAW |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金3/Fri 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
福永 文夫 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福永 文夫 | 総合政策学科/POLICY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この授業の目的は,「多様な現代社会を対象として、政治学の専門的知識やグローバルな思考力を身につける」ことに資するため、歴史の事実や知識を学ぶことにくわえ、過去における日本の政治外交の豊かな営みを歴史的なケース?スタディとして学ぶことで、グローバル化した国際社会のなかで現在の日本が直面する課題を見出すことにあります。そこから、客観的かつ複眼的思考力を養い、自らの意見を論理的に構築する姿勢を身につけることをめざします。 春学期は、主に占領期に焦点を当てて見ていきます。明治国家における戦争の経験がどのような課題を与え、それが占領の経験にどのような受け継がれ、やがて戦後国家の形成にどのような影響を与えたかを、日米それぞれのアクターが織りなすダイナミズムのなかで考えていきます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
通常の講義形式を基本とします。テキストに加え、講義で配布するレジュメを基にして、板書やスライドを交えつつ進めていきます。受講生には、資料に加え、教員による口頭説明を的確に理解することが求められます。また教員と学生の双方向的なコミュニケーションを図るため、適宜受講生から発言を求め、自分で考える機会を作るとともに、講義の残り10分を質疑応答の時間に充てる予定です。積極的に、質問?発言して下さい。講義は、対面授業で行います。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前に、テキストの指摘箇所を一読しておくこと(2時間程度)。毎回配布するレジュメを講義後に読み返し、自分のノートと照らし合わせて要点をまとめておくこと(2時間)。 平常試験については、講義中に解説?講評を行い、授業中にフィードバックします。また希望者には、解答について添削指導を行います。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
評価の項目と割合は以下の通りです。その詳細は、ガイダンスおよび定期試験前に説明します。 ?講義中に行う平常試験(論述試験、2回予定。50点)と定期試験(論述問題、50点)によって総合的に評価する。 授業内容を理解できているか、論点を的確にとらえているか、論理的に記述できているか、を問います。 |
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関連科目 /Related Subjects |
必須の条件ではありませんが、以下の科目を履修していれば相互の理解が進みます。 ?日本政治史(春学期、木曜3限、福永文夫)では、明治維新から第2次世界大戦の時期までを扱います。 ?日本政治論(秋学期、木曜3限、福永文夫)では、現代日本の政治を制度と実態の面から明らかにし、さまざまな課題について考えます。 |
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備考 /Notes |
講義計画は、履修状況や進行具合によって若干の変更があります。 |
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到達目標 /Learning Goal |
歴史を「考える」意識をもって、歴史的事実とその因果関係を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | はじめにー国際社会のなかの日本 | 歴史を考えるとはどういうことかに留意しつつ、戦前?戦時?戦後の政治外交を概観する | |
2 | 日米戦争と日本 | 日米両国はなぜ戦争に突入していったか。それぞれをどう見ていたか等々を考える。 |
配布したレジュメをよく読み、自分のノートと照らし合わせて復習すること。 |
3 | 敗戦に至る過程-ヤルタからポツダムへ | アメリカ政府の戦後構想を追い、戦争終結に向けての日米双方の動きを追う。 | 配布したレジュメをよく読み、自分のノートと照らし合わせて復習すること。 |
4 | 敗戦と占領の開始 | 沖縄占領、敗戦、マッカーサー、GHQ、極東委員会、民政局をキーワードに、占領の仕組みを考える。 | 第1章 敗戦と占領 Ⅰ 日本降伏からGHQの成立へ |
5 | 戦後政治の胎動 | 非軍事化と民主化、人権指令、政党の復活、労働組合法?婦人参政権?農地改革、沖縄 | 第1章 敗戦と占領 Ⅱ 戦後政治の胎動 |
6 | 日本国憲法の誕生 | 近衛文麿、幣原喜重郎、マッカーサー3原則、連合国 | 第2章 占領改革と政党政治の再出発 Ⅰ 日本国憲法の誕生 |
7 | 戦後政党政治の再出発 | 公職追放、1946年4月総選挙、鳩山追放、第1次吉田内閣、労働運動の高揚 | 第2章 占領改革と政党政治の再出発 Ⅱ 公職追放から新生議会 |
8 | 中道政権の形成と展開 | 1947年総選挙-片山内閣、民主化の徹底、沖縄の処遇、ドレーパー、芦田内閣、 | 第3章 中道政権の軌跡 Ⅰ片山内閣の誕生 Ⅱ動揺する中道政権 |
9 | 占領政策の見直しー民主化から経済復興へ | 経済復興、ケナンとドレーパー、ヤング、吉田茂の再登場、 | 第4章 占領政策の転換 Ⅰ 中道政権の限界 |
10 | 占領政策の転換-ドッジ?ライン | NSC13/2、経済安定9原則、ドッジ?ライン、沖縄の基地化 | 第4章 占領政策の転換 Ⅱドッジ?ライン |
11 | 講和独立への道(1) | アジアの冷戦、4つのハードル、全面講和か単独講和か、ダレス来日、朝鮮戦争 | 第5章 サンフランシスコ講和 Ⅰ 講和への道 |
12 | 講和独立への道(2) | 朝鮮戦争と日本、「対日講和7原則」 対日講和と沖縄 |
第5章 サンフランシスコ講和 Ⅱ 米軍駐留容認と朝鮮戦争の激化 |
13 | 講和独立への道(3) | ダレス再来日、日米交渉-吉田?ダレス、連合国の対応、講和会議 | 第5章 サンフランシスコ講和 Ⅲ 2つの条約締結へ |
14 | おわりに | 全体のまとめ | 終章 占領と戦後日本 |