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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
西洋政治思想史a(18以前)/HISTORY OF WESTERN POLITICAL THOUGHTS a |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金3/Fri 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
網谷 壮介 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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網谷 壮介 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本授業では古代から近代までの西欧の政治思想の歴史を学ぶ。古代ギリシア以来、西欧で政治がどのように考えられてきたのか、個々の思想家とその歴史的背景を合わせて解説する。特にこの授業では、いわゆる社会契約論という考え方を中心に、国家や民主主義についての思想がどのように歴史的に変遷してきたのかを学ぶ。具体的に言えば、「国家とはどのようなものなのか」、「なぜ国家が必要なのか」、「国家になぜ従わなければならないのか」といった問いを導きの糸として、アリストテレス、ホッブズ、ロック、ルソー、カントらの政治思想を紐解いていく。 現代の政治社会で前提となっている考え方の根底には、過去の思想が脈々と受け継がれている。こうした知的伝統を理解すれば、現代の政治社会の原理やあるべき姿を批判的に捉え直すことができるようになる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的に対面での講義形式で行う(ライブ配信等は基本的には行わない。初回授業も同様)。授業中には資料を読み、学生同士で議論する時間を設ける。また、映画を見て近代社会契約論について批判的に検討する回を設ける。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業前に配布資料を一読すること(1時間)。授業後、資料?スライドをもう一度精読し(1時間)、課題を作成すること(1時間)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業内容を理解しているか、扱われる思想家のテクストを正確に解釈できるかを評価基準とする。 授業内で課される8回程度の課題(100パーセント)。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この授業では過去の哲学者の政治思想について扱う。他方、「政治学原論」(春学期?木1)では、現代の政治哲学のなかで正義や自由、平等、民主主義がどのように論じられているのかを扱う。「政治学原論」は法律学科配当の科目であるが、他学科の学生も履修を大いに歓迎する。 | ||||||||||
備考 /Notes |
映画は各自、各種のレンタルサービスを利用して視聴してもらうことになる。西欧の政治思想を扱うので、世界史の知識がある程度求められるが、高校で未履修であっても理解できるように解説する。 |
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到達目標 /Learning Goal |
西洋の政治思想の内的構造とその歴史的展開、各思想家の個性を想像力をもって正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 概説?政治思想史とは何か | 政治学の一分野として政治思想史が何を研究する、どのような学問かを理解する。 | |
2 | 古代?中世の国家観 | アリストテレスの政治的共同体論、キリスト教における国家の位置づけを理解し、近代社会契約論の学説的な背景を説明できるようになる。 | |
3 | イングランド内戦期の政治思想 | イングランド内戦を、王権神授説とモナルコマキの対立の構図とともに理解する。 | |
4 | ホッブズの契約論 | 『リヴァイアサン』における契約論の議論構造を自分の言葉で再現できるようになる。 | |
5 | ホッブズと抵抗権の問題 | イングランド内戦期におけるホッブズの政治的立場を理解し、抵抗権がホッブズにおいてどう位置づけられているのかを説明できるようになる。 | |
6 | 自然法論 | グロティウスとプーフェンドルフの自然法論を踏まえ、後者がホッブズをどのように批判したのかを説明できるようになる。 | |
7 | ロックと名誉革命 | 名誉革命前後という文脈を背景にしてロックの契約論の政治的立場を理解する。 | |
8 | ホッブズとロックの対立点 | 映画を視聴し、ホッブズ的立場とロック的立場の妥当性を比較しながら、批判的に両者を検討する。 | |
9 | ヒュームの契約論批判 | ヒュームがどのように契約論自体を批判し、自らの政治社会論を構想したのかを説明できるようになる。 | |
10 | ルソーと自然状態論 | 自然状態論の西欧中心主義的性格を理解するとともに、ルソーによる自然状態論の要点をつかむ。 | |
11 | ルソーの人民主権論 | 『社会契約論』に登場する一般意志の概念を理解し、ルソーのラディカルな直接民主制の構想が説明できるようになる。 | |
12 | カントの道徳哲学 | 契約主義的な形で道徳哲学を構想し、人権を正当化したカントの議論を自分の言葉で再現できるようになる。 | |
13 | カントの共和主義 | カントにおいてホッブズ以降の契約論がどのように整理され、どのように共和主義の思想と結びついているのかを理解する。 | |
14 | カントと永遠平和の問題 | カントの国際秩序構想において契約論が果たす役割を説明できるようになる。 |