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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
地域研究特講(ラテンアメリカ経済と法)/REGIONAL STUDY,SPECIAL LECTURE |
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開講所属 /Course Offered by |
法学部国際関係法学科/LAW INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
A.松本/Juan Alberto MATSUMOTO |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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A.松本/Juan Alberto MATSUMOTO | 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
ラテンアメリカというと日本ではステレオタイプ的なイメージが多い。中南米には面白い側面がたくさんあるが、想像を絶する部分も否定できない。法体系は、憲法をはじめ理想を求めているが、、運営の実態や法を施行する機関には大きな課題もある。 1.ラテンアメリカ諸国の一般的な概要を把握しながら、主な国の特徴や課題を理解する。 2.地域の歴史的要素や、日本でも多少知られている人物などからのアプローチも行う。 3.この科目では主に経済的要素を重視しながら、国や地域の法律問題、今議論になっている法改正等も考察する。 4.どの課題に関しても今の日本の状況についても触れるが、学生の授業参加と事前準備が重要になる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義式になるが、できるだけ学生の発言やディベートを促すことに努める。毎回リアクションペーパーを書いてもらい、フィードバックします。 授業はすべて「対面授業」です。資料は、manabaにアップし、そこから定期的にミニレポートを提出してもらいます。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
授業で使用する資料はmanabaにて掲載する。知識をもっと深めたい場合は、その資料の引用文献や記事、コラムを参照するがよい。専門文献は図書館を活用してください。事前?事後の学習時間は目安として2時間程度であろう。 特定のテキストは使用しません。 授業計画に沿って授業を進めますが、ラテンアメリカ諸国で大きな出来事が発生した場合はその部分を付加し、調整します。また、テーマの順番を変更したり、別の課題と入れ替えることもあります。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
学期末レポート40%、リアクションペーパー40%、授業参加度20% 授業回数が14回ですが、4?5回に1回ミニレポート(1000文字前後)をmanabaにて提出してもらいます。3回期日内に提出したものは合格とします(第4回目、9回目、14回目の授業後)。提出しなかった受講生は、期末レポートを作成してもらいます(manabaにアップで、分量は3000?4000文字前後)。 |
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関連科目 /Related Subjects |
この科目と連携しているのが、「ラテンアメリカ社会問題と法律課題」である。金曜日の3限目になるが、そこでは社会の諸問題を中心に課題を検証する。別科目とはいえ、リンクしている課題は多くある。 | ||||||||||
備考 /Notes |
参考文献:国本伊代『概説ラテンアメリカ史(改訂新版)』、新評論、2003年 松下洋?乗浩子『ラテンアメリカ政治と社会』、新評論、2004年 西島章次?細野昭雄『ラテンアメリカ経済論』、ミネルヴァ書房、2011年 後藤政子?山崎圭一編『ラテンアメリカはどこへ行く』ミネルヴァー書房、2017年 松下冽、ラテンアメリカ研究入門、法律文化社、2019年 |
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到達目標 /Learning Goal |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ラテンアメリカ(以下、ラ米)の一般概観と経済指標:世界と日本との比較 | ラ米諸国の統計に基づいて、日本や世界での地位を確認する。 | |
2 | スペインからの独立前と後の政治体制 | スペインの影響から独立後の国づくりでどのような諸制度を構築したか。民主主義が脆弱である理由等。 | |
3 | 政治と汚職問題、議会への不信、メディアの戦い | 名ばかりの民主主義の国々、大統領の解任、議会もしくは司法のクーデターなのか(ペルー、ブラジル、ボリビア等)。メディアの影響力とその混乱。 | |
4 | 腐敗した司法制度と正義の未達成、ギャング支配の刑務所(ブケレ対策とは) | 裁判官や検事に対する不信、弁護士の多さが司法を機能不全にしているのか、未熟な法治国家の経済への影響とは。 | |
5 | 世界に輸出する穀物と鉱物資源:EV開発に必要なリチウム争奪戦 | 中国などの需要拡大で15年前ぐらいから穀物や鉱物の輸出が増えているが、これまでの産業構造への影響とは。豊富なリチウム争奪戦と利権 | |
6 | チリのサーモン産業とコスタリカのエコ観光、キューバのメディカル?ツーリズム | 新たな非伝統商品の開発と輸出拡大の競争力とは。欧米の観光客はラ米に何を求めているのか。 | |
7 | 教育の課題と産業育成のボトルネック、留学と頭脳流出 | 大学進学は増えているが、中高の質の問題と高い中退率の経済や社会開発への影響。留学生の海外定住化は何を意味するのか。 | |
8 | インフォーマル経済と脱税:法律が無法地帯を生む? | インフォーマルセクター又は闇経済が4割前後の弊害と「メリット」とは。これは脱税行為の温床ではないのか。 | |
9 | 環境問題と自然災害:アマゾンの森林伐採&火災だけではない | カリブや中米のハリケーン、アンデス地域の地震や地滑りで村や街が消滅することもある。都市部での環境意識(ゴミ分別)とは? 国連のSDGsをどうみているのか? | |
10 | クリエティブ&文化産業(映画、アプリ、デザイン等) | メキシコやアルゼンチンは以前から映画製作が盛んである。近年は、チリやペルー、ウルグアイも多くの作品を出している。一方、一部の国ではスマホ用アプリの開発が目立っている。 | |
11 | FINTECHビジネスとAI開発の新産業、GAFAのアプローチ | 金融と技術を屈指して若手世代の隙間ビジネス。AIの力を理解し、新たなサービスを提供している。急成長しているユニコーン企業(一千億円以上の売上)も誕生。 | |
12 | 中国の飛躍する存在:ラ米の貿易と投資の依存状況 | 多くの国にとって、輸出入や投資の最大国が中国になってきている。インフラ整備で通信や電話会社の参入もアグレッシブである。 | |
13 | 地域統合と域内協力、機能しない関西同盟 | Mercosur(南米南部市場)、Alianza del Pacífico(太平洋同盟)などがあるが、どのように機能しているのか。新TPPと中国の一帯一路もラ米に。 | |
14 | 日系社会と日本との連携強化、クールジャパン等の文化ビジネス | ラ米には210万人の日系人が存在し、日本との連携事業が増えている。その実態を検証する。 |