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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
ラテンアメリカの政治と社会/LATIN AMERICAN POLITICS AND SOCIETY |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
浦部 浩之 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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浦部 浩之 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義は、ラテンアメリカという地域の多様性を知り、またこの地域の政治と社会の基本構図を理解することを目標とする。 ラテンアメリカは世界でも稀な、大陸的規模で同質的な文化をもつ地域である。しかし詳しく見ていくと、その同質性を基底としつつも多様性に富んだ地域であることが分かる。また規模は小さいが、カリブ地域にはまったく異質な言語や文化をもつ小国家群も存在する。 本講義では、まずラテンアメリカの政治と社会の基本的な歩みを知り、そのうえでいくつかの代表的な国を取り上げて地域の多様性について理解を深めていく。そしてそれを基礎に、現代のラテンアメリカがいかなる政治的?社会的課題を抱えているか、またそれにどう取り組んでいるか(取り組むべきか)を考えていく。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
[1] 授業形式 教室での対面形式で行う。講義を中心とする。随時の質疑応答や意見交換も大切にしたい。 毎回の授業で、manabaのresponを通じ、小レポートを提出してもらう(下記の「評価方法」欄も参照のこと)。そのフィードバックは次の回の授業で行う。responにアクセスできる端末が手元にない場合や端末があっても手書きでのレポート作成を希望する場合は、用紙を配布するので申し出ること。 [2] 履修制限 この授業の主たる履修者としては、①3年生以上の、②スペイン語選択者を想定している。なお、スペイン語選択の2年生は全クラス、同じ時間帯に必修のスペイン語の授業があるので、この授業の履修者は必然的に3年生以上になるはずである。 スペイン語選択者以外であっても、この授業の内容が本人の研究や関心と関連が強い場合は履修を歓迎する。ただし、3年生以上に限る。 [3] その他 春学期の月4に「地域研究論」を開講している。そちらでは、ラテンアメリカに関するより基本的な事柄を幅広く取り上げている。2年生以上のすべての言語の選択者を履修者として念頭に置いている。なお、同一年度に当科目と「地域研究論」を重複履修するのは避けること(詳細は下記の「関連科目」欄を参照)。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
[事前学修] 授業の3日前(月曜日)までに、manabaに授業で映写するスライドをPDFファイルの様式でアップロードしておく。必ず毎回、それを確認しておくこと。 [事後学修] 授業内容を発展的に理解するための自主学修課題(毎回の授業で案内する)に積極的に取り組むこと。また期末レポート提出前には学期全体の学びを総括する一通りの復習をすること。 ※事前学修と事後学修に要する時間について 事前?事後学修を含む授業時間と単位数については文科省令「大学設置基準」第21条に定められているが、この規則はすべての大学のすべての授業に適用される標準であり、当科目に関してはこれに加えて特記することはない。 なお、事前学修と事後学修の比率は、当科目ではおおむね2対8が目安となる。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の授業で提出してもらう計14回の小レポート(90%)、期末レポート(10%)。 授業で提出してもらうレポートの出題内容は、授業のポイントを簡潔にまとめてもらうものなので、これを作成することがよい復習(学んだこと、考えたことの定着)にもなるはずである。なお、レポートの一部にresponを用いた選択式の小テストが含まれることがある。 期末レポートは、14回の授業を通じて学びになったこと(単なる感想ではない)を簡潔に記してもらうものである。このレポートの提出は、単位認定上の必須条件とする(毎回の授業でのレポートをきちんと提出していれば十分に合格点に達するが、期末レポートの提出がない場合は単位を認定しない)。 |
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関連科目 /Related Subjects |
本年度中に「地域研究論」と「ラテンアメリカの政治と社会」を同時に履修するのは避けること。部分的にではあるが、授業内容に重なりが生じることがある(最新の現地情勢や感染症問題などについても随時ふれるつもりであるが、重複履修者がいると片方の授業で取り上げにくくなり、そのことを避けたい)。 | ||||||||||
備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ラテンアメリカの政治と社会に関する基本的事項を総合的かつ体系的に理解し、諸問題について分析のうえ、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 授業の概要説明: ラテンアメリカ政治?社会の概要 |
授業の計画、およびラテンアメリカの地域的特徴や政治と社会の基本構図について説明する。 | 「詳細情報」欄に記載のとおり(以下同じ) |
2 | 政治史(1): ラテンアメリカ諸国の独立と近代化 (19世紀~) |
ラテンアメリカの政治と社会の歩みを概観する(19世紀~1920年代:独立と経済成長、米国による覇権主義の確立)。 | |
3 | 政治史(2): 国家発展の追求とポピュリズム政権 (1930年代~) |
ラテンアメリカの政治と社会の歩みを概観する(1930年代~:中間層の拡大と国家中心型発展主義への転換)。 | |
4 | 政治史(3): 軍事政権と経済危機?民主化 (1960年代~) |
ラテンアメリカの政治と社会の歩みを概観する(1960年代~:権威主義政権による発展主義とその挫折)。 | |
5 | 政治史(4): ネオリベラリズム改革と現代社会 (1990年代~) |
ラテンアメリカの政治と社会の歩みを概観する(1990年代~:ネオリベラリズム改革とその矛盾)。 | |
6 | 地域的多様性(1): ラプラタ諸国(アルゼンチンなど) |
政治と社会、言語と文化の共通性と多様性について理解する(欧州移民が主体のラプラタ諸国)。 | |
7 | 地域的多様性(2): ブラジル |
政治と社会、言語と文化の共通性と多様性について理解する(ポルトガル語圏ブラジル)。 | |
8 | 地域的多様性(3): アンデス諸国(ペルー、ボリビアなど) |
政治と社会、言語と文化の共通性と多様性について理解する(先住民と混血の文化が強いアンデス諸国)。 | |
9 | 地域的多様性(4): メキシコ?中米?カリブ諸国 |
政治と社会、言語と文化の共通性と多様性について理解する(メキシコ?中米と多様なカリブ世界)。 | |
10 | 現代の課題(1): ネオリベラリズムと貧困?格差 |
政治と社会の現代的課題を理解する(根深い貧困?格差の問題と条件付き現金給付政策)。 | |
11 | 現代の課題(2): 先住民運動と多文化主義 |
政治と社会の現代的課題を理解する(先住民の抑圧と権利拡大への動き、多文化主義)。 | |
12 | 現代の課題(3): 麻薬と組織犯罪?暴力 |
政治と社会の現代的課題を理解する(麻薬問題とコロンビア内戦、メキシコ?中米の組織犯罪)。 | |
13 | 現代の課題(4): 年金?医療制度、および感染症問題 |
政治と社会の現代的課題を理解する(脆弱な社会保障制度、医療システムと感染症の拡大)。 | |
14 | 授業の総括: ラテンアメリカの展望 |
ラテンアメリカ諸国が政治と社会の問題にいかに取り組んでいるか(取り組むべきか)について考察する。 |