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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
スペイン?ラテンアメリカ特殊研究(ラテンアメリカ経済発展論)/SPECIAL TOPICS ON SPAIN AND LATIN AMERICA: ECONOMIC DEVELOPMENT IN LATIN AMERICA |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水4/Wed 4 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
谷 洋之 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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谷 洋之 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
この科目は、ラテンアメリカ地域の人びとにとって経済的?社会的な「発展」とは何なのかを探ることを目的とする。講義の前半では、19世紀後半以降のラテンアメリカの経済史を辿り、その中で「経済発展」「望ましい経済社会の在り方」がどのように捉えられ、それを実現すべくどのような政策が採られたのかを跡付ける。後半では、輸出産品の多様化、外国企業の誘致による雇用創出、人的資本の拡充を目指した社会政策など、現在行われている営みから具体的な事例をいくつか検討する。これらを通じて、受講者一人一人がこうした問題について考え、一定の結論を導き出せるようになることを目標とする。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
講義は対面方式で行う。上に掲げた科目の目的?目標を達成するために、「担当教員による概説」、「課題文献の講読」、それを踏まえた「受講者自身によるリサーチとグループワーク」を3本の軸として授業を進めていく。受講者の積極的な授業参加を期待したい。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
(1) 各回の授業に先立ち、テキストの指定箇所および/または授業内で指示のあった資料をあらかじめ読み、自分の言葉で要約してみること。また指示された作業についても済ませておくこと。 (2) その際に生じた疑問や反論は、メモにして授業内やリアクションペーパーで提起し、議論に加われる姿勢でいること。 (3) 自分が選んだリサーチテーマに関し文献を集め、それらを読みこんだ上で、プレゼンテーションおよび最終レポートの準備を進めること。その過程で生じた疑問をリアクションペーパーで提起すること。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業への参加度(20%)、リアクションペーパー(20%)、プレゼンテーション(20%)、最終レポート(40%) | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
「スペイン?ラテンアメリカ研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたってスペイン?ラテンアメリカを研究し、これに関して分析および見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス 経済発展とは何か |
授業全体の説明 科目の主旨説明と問題提起 |
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2 | 独立後のラテンアメリカ経済史 最終レポートに向けたテーマ設定 |
独立国家期のラテンアメリカ経済史の基本的な時期区分を把握し、その展開を鳥瞰できるようにする 受講者各自が最終レポートの執筆に向けたリサーチテーマを暫定的に設定する |
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3 | 一次産品輸出経済期①:起源と背景 | 基本的な貿易理論を把握するとともに、ラテンアメリカ諸国における一次産品輸出の成果と問題点について考える | |
4 | 一次産品輸出経済期②:黄金期と衰退の背景 | 一次産品輸出経済の成功例としてアルゼンチンを取り上げ、どのようなメカニズムで発展が遂げられたのかを把握するとともに、その衰退の背景を考える | |
5 | 一次産品輸出経済から輸入代替工業化へ | 一次産品輸出経済の周縁と輸入代替工業化開始の経緯について、世界経済の構造変化を手掛かりに考える | |
6 | 輸入代替工業化期①:プレビッシュの開発思想 | アルゼンチンの経済学者プレビッシュの思想を手掛かりに、第二次世界大戦直後のラテンアメリカ諸国が何を目指していたかを把握し、その現代的意義を考える | |
7 | 輸入代替工業化期②:工業化の問題点 | 輸入代替工業化がなぜ行き詰まったのか、なぜ障碍を克服できなかったのか、東アジア諸国との比較を交え考察する | |
8 | グループワーク①:私が選んだ国とテーマ | 各受講者が最終レポート執筆に向けて選んだ国とテーマ、なぜそれを選んだのか、どのような点が面白いと思ったのか、などについて報告し合い、仲間からフィードバックをもらう | |
9 | 新自由主義改革期①:ケインズからフリードマンへ | 輸入代替工業化が行き詰まり、対外債務危機が起こったことで、新自由主義改革期が始まったが、そもそも「新自由主義」とは何なのか、世界的な経済思想潮流の変化を手掛かりに把握する | |
10 | 新自由主義改革期②:個人の自由と政府の役割 | 現在、私たちもその中で生きている新自由主義とどのように「お付き合い」していくべきなのか、さまざまな角度から考察する | |
11 | ラテンアメリカにおける新たな試み①:政策変更とメキシコ農業 | 現代ラテンアメリカで「発展」を目指してさまざまな主体が取り組んでいる活動を見ることで、どのような経済社会が望ましいのかを、メキシコ農業の動向を手掛かりに考える | |
12 | ラテンアメリカにおける新たな試み②:メキシコの自動車産業とブラジルの航空機産業 | 現代ラテンアメリカで「発展」を目指してさまざまな主体が取り組んでいる活動を見ることで、どのような経済社会が望ましいのかを、工業部門の動向を手掛かりに考える | |
13 | グループワーク②:最終レポートに向けた中間報告 | 各受講者が最終レポート執筆に向けた中間報告を行い、仲間からフィードバックをもらう | |
14 | 総括討論:ラテンアメリカはどこへ向かうか、私たちはどのような経済社会を作り上げていくべきなのか | ラテンアメリカ地域およびそこに含まれる各国の来し方を振り返り、また今の世界のなかでどのような位置にいるのかを確認し、我が身に引き付けて自分たちに何ができるかを討論する。 |