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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
日本特殊研究(日本史研究a)/SPECIAL TOPICS ON JAPAN: HISTORY (a) |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水3/Wed 3 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
丸浜 昭 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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丸浜 昭 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
テーマ:「戦争の時代」を学ぶ 現在は、まだ70数年前に終わった戦争の「戦後」なのでしょうか。それもと、新しい戦争の「戦前」なのでしょうか。軍事費大幅増額の動きなど、今、日本はそんなことが問われる大きな転機にあると感じています。その今の日本を考えることにつながる「戦争の時代」の学びをしたいと思っています。その意味では、春?秋学期はもちろん別講座ですが、内容的には春?秋はつながる面を持つことになります。大きくは、①導入的に、日本がアメリカ等と戦争を始め。敗北していくあたりのことから、②日中の戦争(対米英開戦へのつながりを含めて)をやや詳しく、③?戦争の時代」の日本社会の状況(子どもや女性など)、④戦争の終わり方に目を向けて、という構成で「戦争の時代」の日本を学び、考えていきます。 授業は中高での学びを振り返りながら、もう少し深く取りあげていくことが多くなります。しかし歴史は苦手で、中高で学んだ知識は忘れたという方も多いと思います。そこでごく基本的なことを確認するために、一風変わった中学教科書(下記参照)を共通テキストにしてみようかと考えました。これは最初の授業時に相談します。そうした上に覚えることではなく「考える」歴史の学びをめざし、問いかけを重視します。2020年のコロナ禍のオンライン授業でこれを中心に進めたのですが、量が多くだいぶ無理を強いる記述を求めてしまったと反省をしました。授業内容の概観は「授業計画詳細情報?蘭を見て下さい。その1番右の「事前?事後学修の内容」欄には、その授業の前後を通して考察したいことを記しました。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
基本的に、レジュメと資料をプリントで配布して進めます。関心があれば見直してもらえるようにということで、こうしています。また、映像等がみなさんに影響力が強いことを自覚させられています。おそらく毎時間、何らかの視聴覚教材を使うことになります。参考文献などは授業の中で提示します。 共通テキストとして、中学歴史教科書『ともに学ぶ 人間の歴史』(学び舎)を検討中です。中学で使ったという方はめったにいないと思いますが、一風変わった公認の検定済み教科書です。テキストに沿って進めるというのではなく、ごく基本的な知識を共有して学べるようにしたいと考えてのことです。最初の授業時に相談します。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
毎時間、授業についての意見?感想を提出してもらい、出欠の確認ともします。ウェブ(おそらくmanaba)を使用の予定です。若干の問いかけを含むこともあるかもしれませんが、上記の反省の上に提起します。次の時間に何らかの形で戻すようにします。これは私が授業を考えていく上でけっこう大きな意味をもちますが、基本的に、提出された物を差がつく形での評価の対象にはしていません(提出されている?いないでは差がつきます)。自由に書いて欲しいからです。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
学期末テスト80%程度、授業時参加20%程度 学期末テストは事前出題の論述とします。形態はコロナ禍前は試験会場での手書きにしていましたが、レポート提出にする予定です。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
基本的には対面での授業です。授業後の意見?感想の提出にweb(おそらく「manaba」)を使用予定です。 事情があって、昨年度は担当しなかったこの授業を今年度1年限りで持つことになりました。今年度で本学での担当は終わりになります。 |
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到達目標 /Learning Goal |
「日本研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって日本を研究分析し、見解を提示できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 授業のガイダンスと問題提起―日本人の戦争認識を考える | 1941.12.8と45.8.15および戦争の呼称から、日本人の戦争認識をさぐる。 | 日本人の戦争認識はどういう特徴があり、それはどういう問題を持っているか考察したい。 |
2 | アメリカによる空襲ー第一次世界大戦頃からの戦争の変化と現代史の平和の課題を考える | 航空機はどう戦争に使われてきたか。東京大空襲の他にどのような空襲があったか。 |
兵士が戦う戦場ではない都市がどうして空襲されたのかを考察したい。 |
3 | 広島?長崎への原爆投下―「核」の時代の始まりを考える | 核と通常兵器の違いはどのようなことか。日本への原爆投下はどうおこなわれたか。 | 原爆投下の受け止め方でアメリカの若者と日本の若者の違いをみて考察したい。 |
4 | 中国との戦争の始まりと拡大―歴史の学び方を振り返りながら考察する | 中国と戦争をはじめた背景や長い戦争になっていく要因はどういうことだったか。 | 日中の戦争を、日本政府と中国政府それぞれの側から考察してみたい。 |
5 | 日中戦争から対米英開戦へ―どうつながっていったか、また中国はどうなっていったか | 日中戦争行き詰まりと北進/南進論。日本はどう考えて対米英開戦したか。中国戦線の状況は? | 日米開戦を、日本とアメリカ、そして中国の視点から考察したい。 |
6 | 中国大陸における治安戦と尽滅掃討作戦―戦争における加害の事実を知る | 尽滅掃討作戦とはどのようなものか。中国戦線で従軍した一兵士(近藤一氏)の体験を学ぶ。 | 中高などでの学習も振り返りながら、戦争における被害と加害を学ぶことについて考察したい。 |
7 | 戦時下における学校教育?文化―子どもたちはどのように戦争に関わっていくか | 子どもたちはどのような歌を歌ったか。小学校はどのような様子か。教育勅語を読んでみる。 | 戦争中の教育?文化から子どもたちはどのような影響をうけ、どう育っていくかを考察したい。 |
8 | 戦時下における女性と社会―女性はどのように戦争に関わっていくか | 『女も戦争を担った」という視点の歴史研究を学ぶ。国防婦人会や市川房枝氏をとりあげる。 | 市川房枝氏と戦争動員の関わりなども参考に、戦争の女性の関わりを考察したい。 |
9 | 戦争への批判と弾圧―どのような批判者がいたか、治安維持法とはどのようなものか | 中国人と結婚し中国で反戦の声をあげた長谷川テルを学び、治安維持法についても考察する | 「戦争の時代」の社会の中で戦争に反対することについて考察したい。 |
10 | 戦争の終わり方(1)―ガダルカナルでの敗北と日本軍の行き詰まり?犠牲拡大を見る | 映像でガダルカナル敗戦、さらに資料で「絶望的抗戦期」を見る。戦争終結に目を向けていく。 | 戦争を始める状況だけでなく、戦争の終わり方の問題を学ぶことの重要性を考察したい。 |
11 | 戦争の終わり方(2)―「遅すぎた聖断」について考える | 45.2近衛上奏文と昭和天皇の対応を学び、その後の半年の戦争が継続した問題を考えてみる。 | ガダルカナルも沖縄も、日本の戦争指導部の判断がどのような影響を与えたか考察したい。 |
12 | 戦争の終わり方(3)ー戦争終結にあたり戦争指導部が何にこだわっていたか考える | ポツダム宣言受諾と玉音放送による戦争終結について学び、その特徴や問題点を考えたい。 | ポツダム宣言を読み解き、独伊の戦争終結と比較しての日本の特徴を考えたい。 |
13 | 春学期のまとめと「戦後」史への展望(1) 春学期論述課題提起 |
ポツダム宣言の読み解き方を、「戦後」史の課題のとらえ方と結びつけて考える。 | 春学期で学んだことが?戦後」史学習にどのようなつながりを持つか考察したい。 |
14 | 春学期のまとめと「戦後」史への展望(2) 春学期論述課題提起の補足など |
象徴天皇制の規定をもつ日本国憲法の成立についていくらか触れる。本格的には秋学期に学ぶ。 |