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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
倫理学Ⅱ/ETHICS II |
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開講所属 /Course Offered by |
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木3/Thu 3 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
木島 泰三 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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木島 泰三 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
倫理とは人が人と関わり合う場面で常に暗黙にではあっても前提されている基礎的な信念や知識の集合体と言えるが、この倫理的なものを反省的に考察する学問が倫理学である。現代の倫理学は、少なくとも日本においては西洋倫理学をベースにする研究が主であり、その起源は古代以来の西洋哲学の中にある。本科目では現代までの倫理学史を追いかける中で現代倫理学の基本事項を学び、「応用倫理学」という現代倫理学の重要分野の出自を、その隣接領域と共に学んでいく。本科目の履修によって、近現代の倫理学史と倫理学的諸問題の知識を獲得する一方、思考力、判断力、表現力の向上も目指す。春学期の同一教員による「倫理学概論Ⅰ」の受講は必須ではないが、より深い理解のために両方を受講することを推奨する。 | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
1回目から対面で行う。進行は講義中心に進め、適宜資料を紹介していく。期末には講義内容を確認する小テストと、講義内容に関連する主題を論ずるレポートを課す。レポートに関してはmanabaの講評欄またはコメント欄を用いてコメントを返信する。小テストについても、必要に応じて同じ場でコメント等を行う場合がある。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
各回の講義内容を次回までに整理し、理解不足の点をなくしておくことを求める(必要があれば適宜質問を受け付ける)。また、まとまった資料や文献を配布した場合はその精読を求める(以上、事前と事後各2時間程度)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
受講確認課題と期末レポートにもとづき評価する。配分割合は確認テスト30%、期末レポート70%とする。 受講確認課題は講義内容の理解と参加態度の目安とする(受講確認自体の出来不出来は直接の成績評価の対象にはしない。むしろ課題提出とその後のやり取り全体を評価する)。 レポートは講義内容の理解と内容の論理性を評価の対象とする。これにより、到達目標としての、本講義内容に関連する「応用倫理学の諸論理を概説し、現代社会の問題に沿って検討する。社会および公民の授業を行う際に必要とされる倫理学の知識には、伝達?理解しやすい表現にて応用倫理学の基礎を幅広く説くことができる」という能力の習得度の評価につなげる。 |
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関連科目 /Related Subjects |
倫理学概論Ⅰ | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト?参考文献:授業時に適宜指示 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
応用倫理学の諸論理を概説し、現代社会の問題に沿って検討する。社会および公民の授業を行う際に必要とされる倫理学の知識には、伝達?理解しやすい表現にて応用倫理学の基礎を幅広く説くことができるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | イントロダクション | 教員の自己紹介、講義内容の概観、講義の進め方や単位取得の条件などの説明。 | |
2 | 19世紀-20世紀初頭における進化論の倫理学への影響 | 19世紀の進化論の登場と普及は従来の人間観を問い直し、倫理学もその例外ではなかった。この回は倫理学におけるその影響を見ていく。 | |
3 | 社会主義?共産主義の社会変革の思想 | 19世紀に誕生した社会主義?共産主義は社会のあり方そのものを問い直す運動として大きな影響力をもった。この回はその思想と歴史を見ていく。 | |
4 | ムアの「倫理学的自然主義」批判とメタ倫理学の時代 | 進化論倫理を典型とする「倫理学的自然主義」へのムアの批判は、その後の倫理学の流れにとって決定的な転機となった。この回はムア及びそれを受け継ぐメタ倫理学の研究を見ていく。 | |
5 | ロールズ『正義論』の衝撃と現代の義務論倫理学 | メタ倫理学によるある種の停滞状況を打破したとされる記念碑的な著作がロールズの『正義論』である。この回ではロールズの主張とその流れを汲む現代の義務論的倫理学を見ていく。 | |
6 | 現代の功利主義倫理学 | ロールズの業績を含む英語圏の倫理学の基盤は功利主義であり、この立場もその誕生以降発展や洗練を続けてきた。この回はその経過と成果を見ていく。 | |
7 | 徳倫理学の復権 | 功利主義と義務論を共に批判する第三の規範倫理学の立場として見直されたのが、古代に誕生した徳倫理学である。この回はその復権の経過と特色を見ていく。 | |
8 | 応用倫理学の挑戦(1):生命倫理学の誕生 | メタ倫理学批判を掲げた若き倫理学者たちが、社会との積極的な関わりを求める中で誕生した新分野が応用倫理学である。この回はその代表と言うべき生命倫理学の誕生とその主要な問題関心を見ていく。 | |
9 | 応用倫理学の挑戦(2):環境倫理学と動物倫理学の誕生 | この回では前回同様、応用倫理学のまた別の代表となる環境倫理学と動物倫理学の誕生および問題関心を見ていく。 | |
10 | ケアの倫理とフェミニズム倫理 | 生命倫理学の発展から生まれた「ケアの倫理」は「正義の倫理」に対抗する倫理として存在感を増している。この回では隣接するフェミニズム倫理とも比較し、その主張を見ていく。 | |
11 | 現代のメタ倫理学 | 現代のメタ倫理学は、現代形而上学の成果なども取り入れ、倫理や道徳について真面目に思索を深める一分野へと成長した。この回ではその成果を見ていく。 | |
12 | 現代の自然主義としての進化倫理学 | 20世紀終盤の進化生物学の発展は人文?社会諸科学を巻き込む大きな広がりを見せ、進化心理学などの新分野を生み出すに至った。この回ではその倫理学への応用である進化心理学の知見を見ていく。 | |
13 | ふだんづかいの倫理学 | 平尾昌宏氏の『ふだんづかいの倫理学』は、独自の枠組みを設定し、身近な問題を倫理学的に考える手がかりを提供する好著である。この回は同書に依拠し、これまでの内容も踏まえながらミクロな倫理的問題を考える。 | |
14 | 現代倫理学の諸問題 | この回では全体の概観をまとめなおし、それを踏まえて現代倫理学における諸問題を考察していく。 |