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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想2(生活文化の記述)/LANGUAGE AND THOUGHT2(DESCRIBING THE CULTURE OF EVERYDAY LIFE) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
林 英一 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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林 英一 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
日常生活を、わざわざ記録することは少ない。識字率の低さの問題だけではなく、当たり前の生活を記述する必要性がなかったためである。本講座では、庶民生活を「記述する」ことの意味を幕末?明治期の日記などから考える。さらには、地方自治体による「記録」を目的として刊行された「民俗誌」、また映像記録から、これらはどのように「生活文化」を「記述」したのかを考え、最後には「文化財指定」の問題にまで踏み込んでいく。我々の生活は時代によって変化しているが、伝承されてきた事象を記録することは、その事象の固定化につながる。このことは「伝統とは何か」という問題にも行きつく。「記述(記録)」の意味だけではなく、「伝承」「伝統」とは何かを考えることも本講座の大きな目的である | ||||||||||
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
パワーポイントを用いた対面による講義形式の授業でありその内容を落とし込んだプリントをmanabaで全回分をまとめて配布する。授業はパワポを用いた講義だけではなく、プリントで読んだ「日記」「民俗誌」の記述、またいくつかの映像を見て、その度に発言を求め議論する。さらに、その発言を基にして記述すること?記録すること、さらには保存することの意味を考える。講義形式と討論形式を組み合わせた授業となる。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
講義形式と討論形式を組み合わせた授業となるので、あらかじめ次週のプリントを精読し、考えをまとめること。さらに授業での議論を踏まえて次週の議論を行うため、毎回の議論後、自分の考えをさらに深めること。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
発言等の平常点30%、期末試験70%で、合格の場合はAA、A、B、Cの4段階で評価する。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
生活文化の発見、民俗学 | ||||||||||
備考 /Notes |
テキスト:プリントを配布 参考文献:授業中に紹介 |
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到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 本講座の全体の概要について、授業プリント、授業の進め方や期末試験について説明する。 | |
2 | 生活文化を記述すること―日記を読む― | 生活を記述するということは、文字の読み書きができることが前提であるが、それだけではない。実際の何人かの日記を読み、そこに何が書かれているのか議論する。 | |
3 | 日記をつけることの意味 | 第2回の議論を受けて、「日記」を書くということにどのような意味があるのかについて考える。 | |
4 | 備忘を目的とした記録 | 「日記」ではなく、「残す必要性」を個人的に感じて、記録されたものがある。それにはどのようなものがあり、その背景に何があるのかについて考える。 | |
5 | 記録のための記録―民俗誌― | 自治体が自分の地域の生活の様子を記録した文書として『民俗誌』をあげることができる。本回では『民俗誌』にいたる記録の歴史と、民俗学的意識の問題について考える。 | |
6 | 民俗誌に記録されたもの―目次から構成を考える― | 実際の『民俗誌』の目次を見て、『民俗誌』として記録しようとした意味について考え議論し考える。 | |
7 | 民俗誌の記述―民俗誌を読む― | 実際の『民俗誌』の部分的な読み比べを行ない、「記述の仕方」に目を向ける。さまざまな文体があり、それぞれについて議論を重ねる。 | |
8 | 『市史 民俗嚴』の読み比べ | 二つの自治体が発行した『市史 民俗編』を読み比べ、その記述のあり方について議論し、考える。 | |
9 | 民俗誌の意義と問題点 | 第6?7?8回の議論を踏まえて、『民俗誌』の「記録」とはどのようなものであり、その意義や問題点について考える。 | |
10 | NHK「ふるさとの伝承」における記録 | NHKで放映された「ふるさとの伝承」から1作品を取り上げ、映像記録としてのあり方について議論する。 | |
11 | 愛知万博出品「日本は森の國」における記録 | 愛知万博に出品された、日本を紹介するビデオ「日本は森の國」を見て、映像記録としてのあり方について議論する。 | |
12 | 「にほん風景遺産」における記録 | 一般向けに放映された文化史の専門家ではない研究者が旅をして生活文化を紹介したビデオをみて、映像記録としてのあり方について議論する。 | |
13 | 映像記録の意義と問題点 | 第10?11?12回の議論を踏まえた上で、映像記録の意義と問題点について考える。 | |
14 | 文化財に指定して保存すること | 究極の「記録」は「文化財指定による保存」である。「保存」の必要性と問題点を意識しながら、今までにやってきた議論を整理する。 |