シラバス参照/View Syllabus |
科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
歴史と文化1(文化史入門)/HISTORY AND CULTURE1(INTRODUCTION TO CULTURAL HISTORY) |
---|---|
開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
水1/Wed 1 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
堀川 宏 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
堀川 宏 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
社会のなかで生きる人間が、自身の生活と不可分のものとして生み出してきた諸々の事柄をまとめて「文化」と言います。そのため「文化」と呼びうるものは無数にありますが、本講義では古代ギリシャの英雄叙事詩『イリアス』に焦点を当てて、作品の翻訳を読みながら「文化」にまつわる諸問題を考えてゆきます。 古代ギリシャの英雄叙事詩は紀元前8世紀に、その時点に至るまでの「歌」の伝統を継承する形で成立しました。その成立は謎に包まれており、たとえば『イリアス』の作者とされるホメロスが実在した人物かどうかも分かっていません。しかし残された作品を読むと、長い時間の隔たりを超えて、その途方もない魅力が私たちに迫ってきます。そのことを一緒に確認しながら、文学や文化について考えたり語ったりする楽しさに、気づいていただければと思っています。 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業は教室で、対面での講義形式(必要な資料はmanabaで配布します)で実施しますが、新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては、Zoomでの同時配信やオンデマンドでの録画配信も検討します。毎回の授業後に簡単なミニ?レポートを書いてもらい、それによって自身の考えを言語化しながら、古代ギリシャの文学や文化について語る「自分なりの言葉」を獲得することを目指します。詳細は第1回の授業で説明しますから、manabaでの掲示に従って必ず受講してください。なお、特別なアプリケーションを用意する必要はありません。 前提とする知識は一切必要としません。この授業で『イリアス』を読む体験は、皆さんの視野を歴史に向かって大きく拡げるだけでなく、自身の馴染んだ常識を相対化する絶好の機会になるはずです。これは本当に刺激的な体験ですから、関心のある方はぜひご参加ください。 |
||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前事後学修として『イリアス』の翻訳を読み進めることを求めます。授業での解説を参考にしながら、それぞれのペースで翻訳を読んでいってください(60分程度)。その他、関連する文献を読んだり、事典類などで調べ物をしたり、古代ギリシャの文化について学んだり、様々な角度から授業内容を理解しようと努めることを推奨します(すべて合わせて180分程度)。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
|
||||||||||
テキスト2 /Textbooks2 |
|
||||||||||
テキスト3 /Textbooks3 |
|
||||||||||
参考文献等1 /References1 |
|
||||||||||
参考文献等2 /References2 |
|
||||||||||
参考文献等3 /References3 |
|
||||||||||
評価方法 /Evaluation |
毎回の授業後のミニ?レポート(60%)と期末レポート(40%)の得点の合算により、AA、A、B、C の4段階で評価します。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
古代ギリシャの文学や文化に関心を持った方は、ぜひ西洋古典語(古典ギリシア語、ラテン語)の受講を検討してみてください。 | ||||||||||
備考 /Notes |
古代ギリシャだけでなく、人間の文化に関心のあるすべての学生を歓迎します。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
歴史と文化に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民にふさわしい概括的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
---|---|---|---|
1 | ガイダンス | 授業の進め方や成績評価の方法について確認します。 | |
2 | 第1歌:アキレウスの怒り | 『イリアス』の第1歌を読みます。 | |
3 | 第2–3歌:戦いの始まり | 『イリアス』の第2–3歌を読みます。 | |
4 | 第4–5歌:ギリシャ軍の進撃 | 『イリアス』の第4–5歌を読みます。 | |
5 | 第6–7歌:トロイアの英雄ヘクトル | 『イリアス』の第6–7歌を読みます。 | |
6 | 第8–9歌:激戦と和解の嘆願 | 『イリアス』の第8–9歌を読みます。 | |
7 | 第10–11歌:追い詰められるギリシャ軍 | 『イリアス』の第10–11歌を読みます。 | |
8 | 第12–13歌:神々の綱引き | 『イリアス』の第12–13歌を読みます。 | |
9 | 第14–15歌:ゼウス騙しとその帰結 | 『イリアス』の第14–15歌を読みます。 | |
10 | 第16–17歌:パトロクロスの栄光と死 | 『イリアス』の第16–17歌を読みます。 | |
11 | 第18–19歌:アキレウスの戦線復帰 | 『イリアス』の第18–19歌を読みます。 | |
12 | 第20–21歌:アキレウスの進撃と神々 | 『イリアス』の第20–21歌を読みます。 | |
13 | 第22–23歌:ヘクトルの死 | 『イリアス』の第22–23歌を読みます。 | |
14 | 第24歌:ヘクトルの遺体返還 | 『イリアス』の第24歌を読みます。 |