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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/08/29 現在/As of 2023/08/29 |
開講科目名 /Course |
ことばと思想2(古典ギリシア語Ⅱa)/LANGUAGE AND THOUGHT2(CLASSIC GREEK II (A)) |
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開講所属 /Course Offered by |
大学全カリ総合科目/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金2/Fri 2 |
開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
堀川 宏 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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堀川 宏 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
古典ギリシア語の初級文法を復習しながら、ホメロスの叙事詩やギリシア悲劇、プラトンやヘロドトスなどの著作をギリシア語の原文(original text)で読んでゆく授業です。古代ギリシアの言葉を音読しながら現代語とはやや異質な音の響きを味わい、文意を確認することで西洋古典文学に通じる扉を開くことを目標とします。 この授業を履修することによって、ギリシア文字で書かれた単語や文をスムーズに読めるようになるだけでなく、古いものでは紀元前1200年頃に生まれた「古代ギリシャの声」を、今この場所に蘇らせることができるようになります。その他、必要に応じて文法学習についてのアドバイスや、辞書などの引き方についてのガイダンスも行います。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
各回の授業で提示される引用文について、受講者の皆さんが主体となって発音や意味の解釈をしてゆきます。古典ギリシア語を解釈するのはなかなか難しいものですが、それが少しでも容易になるように補助的な注釈(文法事項や単語の意味などを平易に解説したもの)を用意しますから、過度な不安を抱く必要はありません。古典ギリシア語で書かれた文をあれこれ読んでみたい方は、ぜひ臆することなく履修してください。 第1回の授業も含めて基本的には教室での対面授業を実施し、予習課題の確認やフィードバックもそこで行う予定です(授業資料は manaba で配布)が、状況によってはZoomでの同時双方向型での実施も検討します。特別なアプリケーションを用意する必要はありません。 なお、本授業は基本的に、古典ギリシア語の初級文法をひと通り学んでいる学生を対象とします。もし未習者で受講を希望される場合には、担当教員(horikawa81@dokkyo.ac.jp)まで個別にご相談ください。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修としては、あらかじめ提示される引用文の発音を確認し、上記の注釈を使って文意を取ることが求められます。ただし、いずれも完璧である必要はなく、むしろ授業内でのやりとりを通して「より良い」発音や文意の理解を実現することが大切です。あくまでもそれが実現できる程度の準備が必要であるという意味でご理解ください(60–120分程度)。 事後学修としては、授業で学んだ引用文をなるべくスムーズに読めるように発音の練習をすること、およびギリシア語原文から文意を立ち上げてゆくプロセスを復習することを求めます。1回の授業で扱う分量はそれほど多くありませんから、古代ギリシアから伝わる言葉にじっくり向き合うようにしてください(60–120分程度)。 上記のような言語的な練習のほか、古代ギリシアの文化について調べたり、関連する本を読んだりすることも推奨します(60–120分程度)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
毎回の授業での達成度(ギリシア語の文章を音読できるか、文意をとれるかといった平常点の累計)によって、AA、A、B、C の4段階で評価します。学期末の試験は実施しません。 | ||||||||||
関連科目 /Related Subjects |
この授業は、秋学期の「ことばと思想2(古典ギリシア語IIb)」に続いてゆきます。よければ合わせて受講してください。なお、初級文法をしっかり学ぶ授業としては「ことばと思想2(古典ギリシア語Ia)」「同Ib」があります。 | ||||||||||
備考 /Notes |
「授業計画詳細情報」に記載の内容と進度はあくまでも目安です。受講生の皆さんと相談のうえ変更の可能性があることを、あらかじめご了承ください。 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
ことばと思想に関する学問分野について、副題に示したテーマをもとに、21世紀型市民としてふさわしい実践的な知識を習得し、今後の複雑な国内および国際情勢に対処していく方法について、論理的かつ創造的思考を持って対応できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス | 授業の目的と進め方を確認します。 | |
2 | ギリシア文字の読み方 | ギリシア文字で書かれた単語や文を読めるように、読み方の基本を確認します。 | |
3 | 英雄叙事詩を読んでみる | 古代ギリシアの英雄叙事詩がどのようなものかを確認しながら、その原文を読んでみます。 | |
4 | 『イリアス』の名場面を読んでみる | トロイア戦争を歌う英雄叙事詩『イリアス』の原文を読んでみます。 | |
5 | 『オデュッセイア』の名場面を読んでみる | トロイア戦争の英雄オデュッセウスの帰国を歌う英雄叙事詩『オデュッセイア』の原文を読んでみます。 | |
6 | ヘシオドス『神統記』を読んでみる | 「教訓詩」の詩人として名高いヘシオドスの原文を読んでみます。 | |
7 | サッポーの抒情詩を読んでみる | 抒情詩人として名高いサッポーの「恋の歌」を読んでみます。 | |
8 | ピンダロスの祝勝歌を読んでみる | オリュンピア競技祭などでの「祝勝歌」を作った詩人、ピンダロスの原文を読んでみます。 | |
9 | ギリシア悲劇『オイディプス王』を読んでみる | 「ギリシア悲劇の最高傑作」として名高い『オイディプス王』の原文を読んでみます。 | |
10 | プラトンの対話篇を読んでみる | 哲学者プラトンの対話編(dialogue)を読んでみます。 | |
11 | アリストテレスの文学論を読んでみる | 哲学者アリストテレスによる文学論『詩学』を読んでみます。 | |
12 | ヘロドトスの歴史著作を読んでみる | 「歴史の父」として有名なヘロドトスの原文を読んでみます。 | |
13 | アイソポス(イソップ)の寓話を読んでみる | いわゆる「イソップ寓話」の元となったギリシア語原文を読んでみます。 | |
14 | 春学期のまとめ | 春学期の成果を受講生の皆さんに発表してもらいます。 |