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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2023/03/22 現在/As of 2023/03/22 |
開講科目名 /Course |
刑事政策特殊講義/CRIMINAL POLICY |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2023年度/2023 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
木2/Thu 2 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
安部 哲夫 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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安部 哲夫 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本講義のテーマは、「刑罰制度と犯罪者処遇の新展開」です。自由刑の一本化(拘禁刑の創設)や死刑制度の在り方、刑の一部執行猶予制度、再犯防止政策の推進、矯正処遇の諸問題、社会内処遇としての保護観察の強化、更生保護事業の再構築などの問題を取りあげるほか、薬物乱用者や性犯罪者、女子受刑者、障害受刑者、高齢受刑者、交通事犯受刑者の処遇といった個別問題についても、処遇上の課題について学びます。 我が国での対応と政策課題が中心となりますが、その際、諸外国の法政策などを参考に、示唆される点などを検討して学びを深めていきます。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は講義の形式(対面)を基本として行います。オンラインでの授業は行いません。刑罰制度と犯罪者処遇をめぐる近時の動きを整理したうえで(講義)、受講者の個別報告を受けながら議論を深める(演習)方式で授業をすすめます。各回のミニレポートに対応して、次回の授業に際し、レポートへの批評とともに論題の解説を行うなどフィードバックを30分ほど行います。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:授業関連テーマに沿って、指定教材を通読し、論点の整理と質問事項を準備する(2時間ほど) 事後学修:授業関連テーマごとに、情報を整理し、各回1000字程度のミニレポートを作成する(2時間ほど)。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
授業への参加度(ミニレポートの提出を含む)50%。報告が30%。 2回のレポート(各5000字程度)が20%。レポートの評価基準は、①授業内容についての理解ができているか、②論題について自分の考えを明確に説明しているかです。報告の評価基準は、①問題意識が明確か、②自分の考えを合理的に説明できているか、です。 |
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備考 /Notes |
テキスト?参考文献: 法務総合研究所編『2024欧洲杯投注官网_沙巴博彩公司-官网平台4年版犯罪白書』2023年 法務省編『2024欧洲杯投注官网_沙巴博彩公司-官网平台4年版再犯防止推進白書』2023年 川出敏裕=金光旭『刑事政策(第2版)』2018年 |
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関連科目 /Related Subjects |
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到達目標 /Learning Goal |
刑事政策の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 刑罰と刑罰以外の制裁(保安処分?) | 論点整理(精神障害犯罪への法的処理をめぐって現在までどのような法政策が講じられてきたか) | 諸外国の司法的対応と我が国の対応の比較を整理し、あるべき法政策を考える |
2 | 刑罰と刑罰以外の制裁(保安処分?) |
受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
3 | 自由刑の在り方(懲役刑をどうするか?) |
論点整理(懲役刑と禁錮刑の単一化をめぐって) | 刑務作業と改善指導の位置づけを考える |
4 | 自由刑の在り方(懲役刑をどうするか?) |
受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
5 | 死刑の執行方法(絞首刑のままでよいか?) | 論点整理(絞首刑は残虐では、憲法判例を含む課題の検討) | 死刑を保持する国?州での執行方法の検討 |
6 | 死刑の執行方法(絞首刑のままでよいか?) | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
7 | 死刑を廃止するには? | 論点整理(死刑に替わる刑罰の策定、世論への啓発など課題を探索) | 特別無期自由刑の設定、死刑情報の開示?公開方法を考える |
8 | 死刑を廃止するには? | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
9 | 執行猶予制度の新たな編成 | 論点整理(執行猶予の歴史と現在を探求する) | 刑の一部猶予制度の運用状況を整理、宣告猶予制度などの新たな検討課題について考える |
10 | 執行猶予制度の新たな編成 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
11 | 矯正処遇における改善指導 | 論点整理(刑務作業の現状と改善指導の内容について検討する) | ギャンブル依存や窃盗症などの問題への改善指導の在り方を考える |
12 | 矯正処遇における改善指導 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
13 | PFI施設における改善指導プログラム | 論点整理(PFI刑事施設の現状を整理検討する) | 社会復帰促進センターのこれからを考える |
14 | PFI施設における改善指導プログラム | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
15 | 再犯防止計画と再犯防止推進法 | 論点整理(各自治体の再犯防止推進計画を整理検討する) | 再犯防止推進計画の進捗状況を概観する |
16 | 再犯防止計画と再犯防止推進法 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
17 | 保護観察の現状と課題 | 論点整理(更生保護法の運用課題について考える) | 保護観察の現状と課題の整理をする |
18 | 保護観察の現状と課題 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
19 | 更生保護事業の促進と国の支援 | 論点整理(更生緊急保護をはじめ、満期釈放受刑者への支援の情況を探索する) | 更生保護施設での自立支援と再犯防止へ向けた処遇の現状を探索する |
20 | 更生保護事業の促進と国の支援 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
21 | 薬物乱用者の処遇と課題 | 論点整理(薬物依存離脱指導プログラム、刑の一部執行猶予の課題を考える) | 刑の一部執行猶予における保護観察の現状と課題を考える |
22 | 薬物乱用者の処遇と課題 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
23 | 性犯罪者の処遇と課題 | 論点整理(R3プログラム、治療成果と再犯防止を探求する) | 認知行動療法の実施状況とその成果について |
24 | 性犯罪者の処遇と課題 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
25 | 女子受刑者の処遇と課題 | 論点整理(女子特有の処遇上の課題について考える) | 女子施設での処遇状況、高齢化と自立支援を検討する |
26 | 女子受刑者の処遇と課題 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |
27 | 高齢受刑者の処遇と課題 | 論点整理(高齢受刑者の現状と養護の必要な受刑者への対応) | 高齢受刑者への刑務作業と、医療?福祉的支援の課題を考える |
28 | 高齢受刑者の処遇と課題 | 受講者の個別報告 | 報告に際して指摘された問題への回答作成 |